景色と絵を訪ねて

4.1 修正(吹出)

◆バトロ

モンドから来たバトロは、何かを考えているようだ…

…バトロと会話する…

バトロ
次の絵は…
うん、これだ…

>何をしてるの?

バトロ
君が…
噂の蛍さんか!
多くの同僚から名前は聞いているよ、今回の盛宴に来ていただけるだろうかと思っていたところさ。
まさかここでお会いできるなんて、実に光栄だ。
紹介したいものはたくさんあるけれど、その前にまずは自己紹介を。
私はバトロ、画家だ…
この職業についてはもうご存知だろう?
だが私にはそれ以外にも「絵画修復師」という身分がある。
どんな破損…
火事や鼠の食害、カビや腐敗などに遭った絵でも…
私に任せれば!
一番完璧だった頃の輝きを取り戻せるだろう!

>絵画修復…元の絵をそっくり描くの?

バトロ
ハハハ、いやいや。
元の絵に合わせて描き直すのは「なぞる」としか言わない。
我々は絵を最初の形に修復するのだよ。
色、筆使い…
キャンバスの素材まで。
どんな細かいところも元の絵とそっくりそのままにするんだ。

①本当に複雑そうだね…
②なんだかスゴそう。

バトロ
だろう?
絵の修復には優れた画法、さらには絵に対するきめ細かい観察力が求められる。
だがそれが…
助っ人を集められない理由なんだ。
画家であると同時に高い画法と、きめ細かな観察力を持つ…
そんな人が自分の絵を描かず、他人の絵の修復に来てくれるわけがないだろう?
おまけに絵の修復なんて金にならないし、往々にしてものまねしか能のない三流画家だと思われる仕事だから…
でもどんな仕事でも、誰かが引き受けなきゃいけないだろう?
絵とは尊いものだ。
優れた絵は歴史や物語や感情を伝え…
さらには市場価値を生み出す。
誰に何と言われようが、画家として私は絵を朽ちさせるわけにはいかない。
…だが繰り返しになるが、金にはならず誤解される仕事だ。
人手集めに励んでいるものの、まだ私だけでこの仕事をしている状態…
今回ここへ来たのも、私の仕事を皆に宣伝して多くの人に来てもらうためだ。
なのに…
人手も集まらないまま、古画の修復を多く請け負ってしまって。
モンドや璃月の絵で、山水、人物、動物…
それに…
子供のクレヨン画…

>クレヨン画の修復もできるの?

バトロ
その…
原則として絵なら何でも修復を承っているんだ。
それに子供が心血を注いだクレヨン画だ、彼らの芸術への第一歩だったかもしれない。
だから親が修復を頼んできたのも…
自然なことだろう。

①不本意そうな顔をしてるけど…

バトロ
え?
まさか!
不本意ではない、ただ…
ただ…
クレヨン画の知識をいくらか覚えなきゃいけないだけで…

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②じゃあクレヨン画は描けるの?

バトロ
あ…ああ!
だがほんの少しだけだ。
クレヨンで絵を描く知識を今から覚えなければ。

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バトロ
蛍さん、もしよければご協力いただけるかな?
ご覧の通りここには私だけ…
だが絵の修復のためには構図を取らなければ…

①そんなことまでするの?
②大変な事前準備だね。

バトロ
ああ。
それ以外にも、絵に関する様々な資料を探さなければ。
景色が描かれた時代の様子や、描かれた動物の形について…
幸運にも、急ぎの依頼絵は比較的最近のものだから、景色もそれほど変わっていないはず。
構図取りに行く準備をしているが…
野外は危険で、絵筆しか持てない人が冒険するのはよろしくない…
だから…
私の代わりに行ってきてくれないかな。

>私は絵が得意じゃないけど…

バトロ
ご心配なく!
準備はできているから…
以前他の人に構図取りをお願いした時と同じようにね…
ほら、これが修復する絵の写真だ、重要な景色がいくつもあるから…
マークしておいた。
この景色が見える場所に行って、写真機で撮影してくれればすべて完了だ!

>つまり、撮影すればいいの?

バトロ
ああ、だが撮影の前にこれらの絵をよく見ておくれ。
絵に込められた美学と芸術的センスを…
君の脳裏に刻んでほしい。
これらの絵を完全に理解すれば、撮影時に制作の全過程を「見る」ことができるかもしれない。
下絵、線画、着色、細部の洗練…

①それって幻覚では?
②幻覚まで見るのはやり過ぎじゃない…?

バトロ
その通り。
私は個人的に…
芸術とはある種の――
幻覚だと思うんだ。
そして芸術家がすべきなのは、その幻覚を正確に捉え、客観的に表現すること。
信じてほしい、私が渡した写真をよく観察すれば、きっとこの絵に込められた「芸術の幻覚」を感じられるだろう。
とにかく、この件は任せる、蛍さん。
私は…
次はこっちの絵の修復だな…
うん、次の絵は…

《任務完了》