決闘!召喚の頂!第四ラウンド/終局!夢のような歓談

3.7 修正(吹出)

◆デデババ
◆パーバグ
◆パーパク
◆ザディス(学生)
◆アレソ
◆アマディア(ヴィマラ村村長)
◆ガルビビダム(教令院学者)

真相解明!
計り知れない旅路!
まさかカードの中に、このような宝が隠されていようとは…


…翌日の昼間まで待つ(8時~10時)…

パイモン
よし、そろそろスメールに行って、例の「怪盗団」と対面しようぜ。
事件の真相ももうすぐ明らかになるはずだ。

綺良々
まずはキャラバン宿駅に行こう。
届け先はそこなんだ。

…キャラバン宿駅に行って、「怪盗」の真相を調べる…

パイモン
この近くなんだよな?
こっからどこに行けばいいんだ?

綺良々
もう少し砂漠の方へ歩けば着くよ。
そう遠くはないと思う。

シャルロット
やっぱり衛兵を一人連れていったほうがいいんじゃない?
もし相手が悪者だったら、衛兵に対処してもらえるし。

パイモン
それもそうだな…
うーん、衛兵…衛兵…
ん?
あれってセノじゃないか!
セノ!

セノ
久しぶりだな。
キャラバン宿駅に何か用でもあるのか?

綺良々
パイモン、お客様の情報は…

パイモン
ん?
ああ、心配いらないぜ。
こいつはセノっていって、スメールの大マハマトラなんだ。
マハマトラたちのトップで、犯罪行為には容赦ないんだぜ!

綺良々
そんな凄い方とお知り合いだったの?

シャルロット
はぁ…
綺良々…
こんなの大したことないって。
ここまで一緒だったから、私はもう慣れちゃったわ…

パイモン
セノ、このあと時間はあるか?
それとも、おまえも「七聖召喚」の試合に参加するのか?

セノ
試合?
それならもう終わった。

パイモン
えっ?
じゃあ…

セノ
すでに「召喚王」の称号を手に入れた。

①おめでとう。
②楽勝だった?

セノ
肝心な場面で「禁忌の一手」を使って、あのカードを引いてな…
…コホンッ、この話はまた今度にしよう。
時間ならあるが、どうかしたのか。

パイモン
それが…

しばらくして…

パイモン
うぅ…
もう何回このことを話したのかわからないぜ…
喉が渇いてきたぞ…

セノ
同行してもいいだろう。
パイモンの言うように、規則を保ち、悪しき罪を裁くのが俺の仕事だからな。

シャルロット
綺良々はどう思う?

綺良々
いいよ。
でも、荷物を渡す時は、遠くに隠れててね。
そのお客様がすごく怪しいのは分かるけど、決定的な証拠がない限り、お客様はお客様だから。

パイモン
わかった、約束するぜ。

シャルロット
でも、距離が離れてたら君たちが何を話してるか分からないでしょ。
もし不測の事態に遭ったら、どうやってそれを知らせるの?

綺良々
それは大丈夫。
その時になったら、わたしのしっぽを見て。

パイモン
…しっぽ?
えっと…
どっちのしっぽを見ればいいんだ?

綺良々
もちろん二本ともだよ!
お客様に荷物の中身を確認してもらう方法はわたしが考えるから。
もし相手が普通のお客様で、荷物の中身もカードの裏面じゃなかったら、しっぽを二本とも下におろす。
その時は手を出さないで。
もし相手が本当に「怪盗」だったら…

セノ
地面に這いつくばるのか。

シャルロット
えっ?
それはどうして?

セノ
彼女は妖怪なのだろう?
「妖怪」が「倒」れれば「怪倒」、つまり「怪盗」を意味する。

シャルロット
……

綺良々
そんな恥ずかしいことはやだよ!
いくらなんでも変だって!

セノ
そうか?
なら、しっぽで自分の背中を叩くといい。

シャルロット
そ…それはまたどうして?

セノ
簡単な話だ。
体の背「面」、つまり「裏」側を叩く…
「裏面」。

シャルロット
……
言葉の創作でライバルに会うなんて、初めてだわ…
セノさん、記事の見出しを決める副業とかに興味はない?

パイモン
よくこいつのユーモアセンスを評価できるな…

綺良々
あっ、これ以上話してたら配達時間に遅れちゃう!
いい?
もし相手が「怪盗」だったら、しっぽの一つを高くあげて、もう一つを低く下ろすから、すぐに駆けつけてその人を捕まえてね。

セノ
本当に這いつくばらないのか?

綺良々
いやに決まってるでしょ!

…綺良々と共にお届け先に向かう…

パイモン
なんか、さびれた場所だな…
あて先はちゃんと確認したのか?

綺良々
「キャラバン宿駅から砂漠の方へ大通りを沿って百歩ほど歩いたところに見える一つ目の烈焔花のそば」。
うん、あて先にはこう書いてあるよ。

パイモン
どう見てもおかしいだろ!

綺良々
一つ目の烈焔花…
着いたよ。

パイモン
うぅ…
建物なんて一つも見当たらないぞ。

綺良々
たぶん、直接ここで受け取りたいのかも。
こういうことは前にもあったんだ。
まだ時間はあるから、今のうちにどこか場所を見つけて隠れてて。
いい?
わたしのしっぽを見て判断してね!

-------------------------

綺良々
もうすぐお客様が来ちゃうから、はやく隠れて。

■諸相随念浄行
(にゃあ…)

-------------------------

…隠れ場所を探す…

セノ
ここにしよう。
目立たない地形で、視野も悪くない。

パイモン
オイラ、絶対にその受取人があやしいと思うんだ!
こんな場所で会うなんて変だぞ!

セノ
ああ、俺もそう思う。
だが、彼女の会社の評判がかかっている以上、ここは彼女の「尾配せ」に頼るとしよう。

シャルロット
……

パイモン
……

>……

セノ
どうした?
つまり「しっぽ」の…

パイモン
お、おう…
わかってるから…

岩の後ろでしばらく待つと…

パイモン
…見ろ!
本当に誰か来たぞ!

受取人
お前が「狛荷屋」の配達員か?

綺良々
はい、「デデババ」様でお間違いないでしょうか?

デデババ
「ブツ」は?

綺良々
あっ、お荷物ならこちらです、どうぞお受け取りください。

デデババ
……

綺良々
念のため中身の確認をおすすめします。
ここ数日、悪路や気候の変動が激しい場所へ行くことが多く、中身に影響している可能性も…

デデババ
必要ない。
中身は…
見てないだろうな?

綺良々
もちろんです。
そのような行為を我が社では明確に禁じられていますので。
ですが、重要なものでしたら、やはり確認したほうがいいかと。
もし損傷している場合、すぐに弁償させていただきます。

デデババ
しつこいぞ、不要だと言ってるだろ!

パーバグ
ボス、配達員は一人だけですぜ。

パーパク
いっそのこと…

デデババ
おい、お前。
今日は一人で来たのか?

綺良々
へっ?
え、ええ…
そうですよ。
配達は大勢でやるようなことではないので…
(まずい!
わたし嘘が下手だったにゃ!
嘘をついたらしっぽが上下に動いちゃうッ!)

パイモン
合図を出してるぞ!
ん?お、おい…
言ってたのと全然違うじゃないか!

セノ
……

綺良々
あ、ああ!
そうでした!
じ、実は…
今回はちょうどわたしが務めてから百回目の配達で、記念的な意味合いがありまして!
もし、何を届けたのか分かったら嬉しいなぁ…
なんて!

パイモン
しっぽの揺れがますます激しくなったぞ!
おいおい…
行っていいのかダメなのかどっちなんだよ?

セノ
ずっと尾を交差させているな…
どっちを指すのかはっきりしてほしいものだが。
…!
まさか、「尾割り方が分からない」とでも言いたいのか!

パイモン
いくらなんでも強引すぎるぞ!
しっぽでそんな多くの情報を伝えられるわけないだろ!

デデババ
ふむ…
やはり、何かがおかしいな。
お嬢さんのこの荷物に対する関心はいくらなんでも度が過ぎる。

綺良々
あはは…
こ、こちらにも責任というものが…
えっと、本当に確認しないので?

パーバグ
ボス、やっちまいやしょう!

パーパク
こんな辺鄙な場所、誰にも見られやしやせん!

綺良々
えっと…
で、では…
お手数ですが五つ星の評価を…

デデババ
ふんっ、お前を埋める手数ならかけてやるさ!

パイモン
うわっ!
武器を取り出したぞ!
もう考える必要もないだろ!
今すぐ綺良々を助けに行こう!

パーバグ
ボス!
新手だ!

デデババ
それがどうした?
かかれ!

パーパク
ん?なっ…
あ、あれは…
大マハマトラセノ!

デデババ
セ…セノだって!?

…敵(デデババ)を撃退する…

…受取人と会話する…

パイモン
綺良々、ケガはないか?

綺良々
大丈夫、平気だよ。

デデババ
チッ…
まさか、こんなところで…

セノ
後悔しても遅い。
言っておくが、俺は無意味な弁解を聞くつもりはない。

パーバグ
へ、へい!
分かってます…!

パーパク
大マハマトラセノ様…
き、気を失うようなことだけはどうか…
どうかご慈悲を!

セノ
それはお前たち次第だ。

パーパク
…言います、なんでも言いますから。

セノ
荷物の中身は?

パーパク
各地から収集した「七聖召喚」のカードの裏面です…

パイモン
裏に宝箱の模様が描かれてるやつか?

パーバグ
そうです!
よくご存知で!

①あなたたちは何者?
②どうしてカードの裏面を盗んだの?

パーバグ
お、俺たちは…
ただの宝盗団に過ぎません…

パーパク
最近、こそ泥だけじゃ満足できなくなったやつが…
一発デカいのをやろうって…
その…

セノ
言え。

パーパク
天地を揺るがすような、国を跨いだ計画です!

パイモン
国を跨いだ計画?

パーバグ
さまざまな国で、大事なお宝を同時に盗むんです…
そうすれば、俺たち宝盗団こそが、一番優れた国際組織だってことをすべての者に知らしめることができる!

>……

パーバグ
えっと…
い、今はもうありえませんが…

パイモン
でも、それとカードの裏面になんの関係があるんだよ?

パーパク
我々に課せられた難題――
この壮大な計画をどうやってすべての宝盗団に伝達するか…
それに関係しています。
そのとき誰かが言ったんです。
最近、「七聖召喚」というゲームが流行ってるから、そのカードを媒介にすれば、ガサ入れを回避できるんじゃないかって。



パイモン
つまり、おまえたちが自分で刷ったものだったのか。

パーパク
ええ…
宝盗団なら、宝箱を見ればやることは一つ――
つまり、すぐに埋めて、誰にも取られないようにすることです…
そして、この習性を今回のカードの件で利用すれば…

パーバグ
おいっ、これ以上言ったら、俺たち全員の計画が…

セノ
……
どうやら自分たちの命より、いずれ失敗する計画のほうが大事らしい。

パーパク
うわぁあッ!
い、言いますから…
土か砂に水を少し加えて、この上に敷きます…
少し経ってからそれを拭い去れば…
こうなります。

パイモン
「宝盗団にいるすべての兄弟たちよ、ついに大仕事をやる時が来た。
己のナイフを手に取り、自らの顔を隠し、そして出来れば駄獣を連れて…」
「あっ、他の地域に駄獣がいない場合は…」
おいおい、なんか無駄な情報までたくさん書かれてないか?

パーバグ
無駄とはなんですか!
これもすべて、決行に向けて皆を招集するためです!

パーパク
こ…行動日時と計画内容は最後のほうにあります…

パイモン
どれどれ…本当だ!

シャルロット
ふむふむ…
客観的に言えば、伝達方法はけっこう創意工夫がされてるみたいね。
でも、どうしてそれを回収しようとしてるの?

パーバグ
メンバーが「七聖召喚」にハマっちゃったんですよ!
計画通りに事を運ぶだけでいいのに…
誘惑に負けてカードゲームに没頭して!
しかも、自慢げにカードの裏面を見せびらかしながら!
それだけじゃない。
挙句の果てには…
他人に負けてカードの裏面を明け渡してしまう始末!

シャルロット
それで計画が露見することを恐れ、巷に流れてしまったカードの裏面を慌てて回収しようとしたってわけね。

パーパク
このたび回収したのは巷に流れたものだけじゃなく、宝箱が描かれたすべてのカードの裏面です…
我々は計画がすでに漏れていることを恐れました。
だからもう一度刷り直して、行動日時を変えてからまた行き渡らせようとしたんです…
万全を期すために…
わざわざ資金を調達して、もっとも安全で時間に正確な「狛荷屋」まで雇って…

綺良々
へっ?
あ…えっと…
ありがとうございます…

シャルロット
つまり差出人が現地に留まったのは、その後も引き続き行動するためってことね。
そう考えると、カードの裏面を取られた人が宝盗団に出くわしたって話も納得がいくわ…

パイモン
そっか!
宝盗団がたくさん現れたのは、口封じをするためだったんだな!

パーパク
し…知ってることは全部話しました。
セノ様…
これに免じて、どうか寛大な処置を…

セノ
お前たちには自ずと審判が待ち受けている。
無駄口は叩かず、俺について来い。

…キャラバン宿駅でセノと会話する…

セノと一緒にキャラバン宿駅に戻った…


セノ
ひとまず、犯人の身柄は拘束した。
後でスメールシティまで押送する。

>お疲れさま。

セノ
俺は責務を果たしたまで。
これはみなのおかげだ。

シャルロット
(仕事モードに入ると、セノさんってまるで別人になるのね…)

セノ
それでは、縁があったらまた会おう。

シャルロット
あっ、しょ、少々お待ちを…
スメールエリアのチャンピオンにインタビューしたいんですが。

セノ
いいだろう。

シャルロット
コホンッ、セノさんは今回の試合について何か思うことはありますか?
それか…
今回の事件に対する感想でも。

セノ
ふむ…
「七聖召喚」は優れたカードゲームだ、まさに芸術と言えるだろう。
これのおかげで、人々は出会い、互いを知り、決闘の楽しさを味わうことができた。
俺は、これがもたらす喜びをすべての人々に知ってもらいたい。

シャルロット
今回の取材の終わりを飾れるような素晴らしいコメントですね。

セノ
だから、もし私利私欲でこのゲームを汚そうとする不届き者がいれば…
どこにいようと、どこへ逃げようと、必ずやこの俺が裁きの雷を下す!

シャルロット
おお…
わ、分かりました。
落ち着いてください…
ふむふむ…
「『カード』の中に埋もれし『宝』『召喚』の下に隠されし…
ええと…」

セノ
「怪」。

シャルロット
おお!
いいですね!

パイモン
この二人、けっこう話が合うな…

セノ
他に用がないなら、俺は失礼する。
他の人々にも、「怪」盗団ならぬ「宝」盗団の計画に気を付けるよう伝えねばな。

①気をつけてね。
②今度また「七聖召喚」をやろう。

セノ
ああ、必ず。

パイモン
結局、「怪盗団」は「宝盗団」だったのか…
なんだかガッカリだぜ…
てっきり、カードの裏面になにかとんでもないお宝の手がかりがあるのかと思ったぞ…

シャルロット
まあまあ、良いほうに考えれば、国際的な大事件を私たちが解決したってことでしょ!
これで「独占記事」の素材に困らないわ。

パイモン
うーん、心残りがあるとしたら、「七聖召喚」を考案した謎の二人に会えなかったことだな。

綺良々
あははっ、みんな「七聖召喚」が大好きなんだね。

①カードゲームが好きだから。
②友達を作るのが好きだから。

綺良々
それなら、実はまだ一つ特殊な配達が残ってるんだけど、みんなで一緒に行かない?

パイモン
「七聖召喚」と関係があるのか?

綺良々
うん、そうだよ。
行ったら分かるから。
セノさんが仕事で忙しくなかったら、一緒に誘うつもりだったんだけどね。

シャルロット
本当にいいの?
この前言ってたじゃない、お客様の情報は…

綺良々
ああ、今回のは大丈夫なの。
その…
これは会社から手配された仕事とかじゃないから。
この荷物はもう長い間ずっと会社に置かれてたの。
理由は、受取人が見つからないから。
近所の人たちさえ、受取人がどこに行ったのか知らないの。

パイモン
それってつまり、「迷子の荷物」ってことか?

綺良々
うん。
それで先月、保管期間が過ぎたから処分されそうになったんだ。

シャルロット
差出人に送り返すことはできないの?

綺良々
その…
差出人は…
もう亡くなってるの。

パイモン
そんな…

綺良々
うん…
だからこの荷物が届かなかったら、差出人も受取人もすっごく悲しむと思う。
だからわたし、勝手だけど暇な時間を使ってスメールを聞いて回ったんだ。
それでようやく、その人の行き先と、その人の過去の話を聞けたの。

パイモン
おお!
すごいな!
で、結局誰だったんだ?

綺良々
それはね…
えへへ…
わたしについて来たら分かるから。
それに向こうもきっと…
「七聖召喚」をこんなにも愛してるきみたちを必要としてると思うんだ。

シャルロット
なかなか良さそうな題材ね…
うん、私も行くわ。

パイモン
オイラもすごく気になるぞ…
旅人、おまえも行くよな?

①もちろん。
②これはカードプレイヤーの責務。

綺良々
うん!
じゃあ、わたしと一緒にヴィマラ村まで行こう!

…ヴィマラ村に行って、荷物を送る…

綺良々
手がかりはヴィマラ村を指してる。
具体的にどの家なのかは分からないけど…
とりあえず、どこか立ち寄って聞いてみよう。

パイモン
その人って、なにか特徴とかないのか?

綺良々
名前はガルビビダム、教令院の学者だよ。

パイモン
ガルビビダムか。
よし、覚えたぜ。

…ザディスに学者の行方を聞く…

パイモン
こんにちは、ガルビビダムって人がどこに住んでるか知らないか?

ザディス
いえ、この辺では聞いたことありませんね…

パイモン
そいつは教令院の学者なんだけど…

ザディス
学者はここにもいますが…
その名前の方がどこにいるかは知りません。
ところで!
その情報は確かですか?
できれば…
六大学派を選ぶアドバイスをぜひともその方にお聞きしたいのですが!

パイモン
うぅ…
こいつは知らないみたいだな。
他の人に聞いてみようぜ。

…アレソに学者の行方を聞く…

パイモン
こんにちは、ガルビビダムって学者を探してるんだけど。

アレソ
ガルビビダム?
いいえ、聞き覚えのない名前ね…
あっ、もしかして、何日か前に新しく来た人かしら?

パイモン
なにか知ってるのか?

アレソ
ええ。
沈んだ顔で、まるで論文に苛まれているかのような様子だったわ。
その人が村長に会ってたところを見たわよ。
おおかた部屋を借りてたんでしょう。
ヴィマラ村は休暇を過ごすのに最適な場所よ。
だから私も、結局はここに戻ってきたんだもの。

パイモン
わかった、ありがとな。
オイラたち、村長に聞いてくるぜ。

アレソ
ええ。
もし何か思い悩むことがあったら、ここで何日か泊まっていくといいわ。

…村長に学者の行方を聞く…

パイモン
村長、聞きたいことがあるんだ。

アマディア
なんだ、遠慮なく聞いてくれ。

パイモン
ガルビビダムっていう学者がどこにいるか知らないか?

アマディア
ガルビビダム?
ああ、あの人か…

パイモン
知ってるのか?

アマディア
ああ、知ってるとも。
ワシのところで部屋を借りていったよ。
たしか気晴らしがしたいと言っておったな。
それなのに、部屋にこもったきりほとんど出てこないし、誰とも挨拶しようとしない。
気晴らしというより…
心を閉ざしていると言ったほうが…
お前さんたちは彼の友人か?

綺良々
は、はい、そんなところです。

パイモン
(ん?
またしっぽが揺れてるぞ。
もしかして、嘘をついたらしっぽが揺れるのか?)

アマディア
そうかそうか…
たしかに、あの状態だと友人に見てもらう必要があるな。
彼の部屋は上の方の一番隅にある。
行って話をしてくるといい。

パイモン
おう、ありがとな、村長!

アマディア
気にするな。
ワシはただ…
ここに来る人たちにはみんな、幸せでいてほしいんだ。

…小屋に行って、ガルビビダムと会話する…

パイモン
ここだな、ひとまずノックしてみようぜ。
誰かいるか?
ガルビビダムって人に会いたいんだけど。

ガルビビダム
……
…俺がガルビビダムだ。
何か用か?

綺良々
ガルビビダム様、わたしは「狛荷屋」の綺良々と申します。
あなた宛てのお荷物をお持ちしました。
配達時間が遅れましたが、どうぞお受け取りください。

ガルビビダム
俺への…荷物?

崎良々
グラーブ様からあなた宛てに送られたものです。

ガルビビダム
な…なんだと?
グラーブが…?
だがあいつは…
もう…

綺良々
ええ…
これはご友人から生前お預かりしたものとなります。

ガルビビダム
友人…
ハッ…
あいつの病をどうすることもできず、最後の最後にそばにさえいなかった奴が…
どの面下げて「友人」などと…

綺良々
そうおっしゃらないでください。
ガルビビダム様とグラーブ様が共に考案した「七聖召喚」は、今や莫大な人気を誇っています。
きっとグラーブ様も喜んでいることでしょう。

パイモン
えっ!?
こ、この人が…
「七聖召喚」を考案した人なのか?

ガルビビダム
はぁ…
どうしてなんだ…
どうして悪運はいつも、彼のような天才に降りかかる…

シャルロット
差し支えなければ、お話をお聞かせください。
言葉にしたほうが楽になることもあります。

ガルビビダム
……
はぁ…そうだな…
もうそろそろ話すべきなのかもしれない…
お前たち…
本当に聞きたいか?

①知りたい…
②話したら少し楽になる…

ガルビビダム
いいだろう…
まあ、大した話じゃないがな…
俺とグラーブは幼馴染で、共に学び、共に成長した仲なんだ。
腕に巻かれた包帯を除けば、魔鱗病にかかってるようにはまったく見えなかった。
いつもポジティブで、穏やかで、優しいやつだったよ…
それから、俺たちは一緒に教令院に入り、あいつは明論派のダステアにまで成り上がった。

シャルロット
ダステア…
たしかとても位の高い肩書きだったと記憶しています。

ガルビビダム
ははっ…
そうだ、あいつは優秀なやつだったの…
だがしばらくしない内に、あいつにかかった魔鱗病が悪化した…
しかも、深刻な合併症も同時に…
それからというもの、あいつは大人しく病院のベッドで治療を受けるしかなかった。
そのせいで、あいつの研究も廃れちまったんだ。
俺は毎日病院へ見舞いに行った。
そしたらあいつ、そんなに来なくてもいいなんて言いやがるんだよ…

シャルロット
きっと、自分のせいであなたの研究まで影響してしまわないか心配していたのでしょう。

ガルビビダム
ああ…
だけど、そんなこと言われたら余計悔しいじゃねぇか…
優秀なのは、あいつのほうだってのに…
病院へ見舞いに行ってる間、二人してやることもなかったんで、カードに落書きをするようになったんだ。
それが次第に、「七聖召喚」になったのさ。

>「友情」から生まれたゲーム…

ガルビビダム
ただのゲームじゃない…
これを考案した時、元素理論に関する知識も取り入れたんだ。
あいつが完治したら、一緒に課題を研究しようとしたんだがな…

パイモン
そんなに悲しむなって…
「七聖召喚」だって、おまえたちが一緒に研究した成果じゃないか。
それにその成果は、すっごく大勢の人々に好かれてるんだぞ。

ガルビビダム
はぁ…
あいつが逝っちまってから、俺も他の人と「七聖召喚」をやったことがある…
だがな…
テーブルから顔を上げると、いつもあいつの顔が目に浮かぶんだ。
まるで、端っからいなくなってなんかないみたいに…
そんなのありえないって、分かってるんだがな…

パイモン
うぅ…
わかるぞ。
もしいつか旅人と別れることになったら、オイラも実感が湧かないと思う…
もしかしたら、なんにもないとこに向かって独り言をしゃべってるかもな…

ガルビビダム
ああ…
知人からはもう思い悩んだりしないほうがいいって言われた。
「考案者」の一人なんだから、「七聖召喚」を楽しむべきだってな…
だが俺に言わせれば…
グラーブのいない「七聖召喚」に、意味なんてない…

綺良々
…ガルビビダム様、よろしければ、ご友人が何を送られたのかご確認されてはいかがでしょう。

ガルビビダム
…はぁ…
それもそうだな。
…!
これは…手紙?

カードに秘められた宝
埃をかぶった過去、宝物を隠したカード…
そして、友情から生まれたゲーム。

「親愛なる友へ」
「君はきっと どうして僕がこんな形で手紙を残したか疑問に思うだろう」
「それは…」

グラーブ!
来たぜ
具合はどうだ?
ははっ
実はよ 昨日また一つアイデアを思いついたんだ
…ん?
何書いてんだ?

ああ なんでもないよ

そうか
さっそく一局やろうぜ!

別に毎日来なくてもいいんだ
教令院の仕事も大変だろうし…

ったく 何言ってんだ?
お前が完治するまで来てやるぜ
それに 教令院のやつらは息苦しいんだよ!
さあ お前の番だ

グラーブ 大丈夫か?

ガルビビダム…
君も知ってるだろ…
僕の魔鱗病はもう…

もういい!
言うな!
お前はただ…
疲れてるだけだ…

「僕がもう余命わずかだという事実を」
「君がまだ受け入れられないからだ…」

知ってるか 僕たちが考えたこのゲーム
最近病院内で流行ってるらしいぞ

へえ いいことじゃないか

ああ 特別に道具も作ったんだ
これで近くのプレイヤーを見つけられる
さあ 君にも
これで 僕がいなくなっても 君は新しい…

もういい!
お前はきっとよくなる!
こんなもの…
必要ない!

「当時 君に贈った秘典の箱は」
「きっともうどこか隅っこに置かれているだろうね…」
「だから この最後のプレゼントを 今さら君に贈ることを許してほしい」
「僕たちが出会った頃のことを覚えているかい?」
「魔鱗病の僕と友達になってくれたのは 君だけだった」
「今度は僕が」
「君に新しい友達を連れて来てあげる番だよ」
「親友よ…」
「どうかこのような形で」
「これからも君のそばにいさせてほしい…」

ガルビビダム
……
グラーブ…
お前ってやつは…
こんな時まで昔と変わらねぇな…

綺良々
わたしはあまり「七聖召喚」をやったことはありませんが、それが皆さんに多くの喜びをもたらしたことを知っています。

シャルロット
ええ、とあるカードプレイヤーの言葉を借りて言えば、「これのおかげで、人々は出会い、互いを知り、決闘の楽しさを味わうことができた」って。

パイモン
そうだぞ。
オイラたちも今までに、そういう場面をいくつも見てきたんだ!
興味があるなら、一つ一つ話してやってもいいぜ。

ガルビビダム
…そう言ってくれてありがとう。

①友達はずっと心の中にいる。
②別の形で寄り添ってくれる。

ガルビビダム
…お前の言う通りだな。
ははっ…グラーブよ…
お前はこの手紙を残す時、すでにこうなることを予想していたのか…
お前の秘典の箱…
ずっと持ってたよ…
せっかく俺のために描いてくれたカードなんだ、一度も使わないなんてもったいないな…
あいつがここにいたら、きっとこう言うだろう――
「みんな、『七聖召喚』を一局やってみないか?」

>喜んで。

ガルビビダムと七聖召喚を一局楽しんだ…

…みんなに別れを告げる…


パイモン
ガルビビダムも少しは気が楽になったみたいだな。
おまえと対戦してる時、笑ってたぞ。

シャルロット
悲しみから完全に解放されるにはまだ時間がいるかもしれないけど、いいスタートになったと思うわ。

パイモン
おう!
これも綺良々が「迷子の荷物」を捨てなかったおかげだぜ。

綺良々
なんて言うか…
あれの処分を依頼された日、なんとなくそうしちゃいけないって感じたんだ。
絶対に届けなきゃって思ったの。

パイモン
これが「妖怪」の直感ってやつか?

綺良々
分からない。
ただ単に…
相手の気持ちが消えちゃうのが嫌だっただけかも。

シャルロット
さて、私はそろそろここで失礼するわ。

パイモン
フォンテーヌに帰っちゃうのか?

シャルロット
ええ。
「カード怪盗」も一件落着したし、こんなに価値のあるストーリーを手に入れたんだもの。
原稿を書くだけで何日もかかるでしょうね。

シャルロット
そうだ、そういえば、二人へのインタビューがまだだったわね。
この旅で見てきた多くの物語に対して、何か感想はある?

①新しい友達がたくさんできた。

パイモン
おう!
今回の一番の収穫は、新しい友達がいっぱいできたことだよな!

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②「七聖召喚」のことをもっと知れた。

パイモン
おう!
今後やる時は、これまでとはまた違った思いが色々と浮かびそうだな!

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シャルロット
分かったわ。
二人の感想は、シャルロット「独占記事」に書いておくね。

シャルロット
今度フォンテーヌに来たら、ぜひとも『スチームバード新聞』を買ってね!

綺良々
じゃあ、わたしもそろそろ稲妻に帰るよ。
今回の出来事を社長に報告しなくちゃいけないし。

>みんな元気で。

シャルロット
ええ!
きっとまた会えるわ。
その時、機会があったら「七聖召喚」をやりましょう。

《任務完了》

ディオナ
バカパパ、カードゲームでもする?
先に言っとくけど!
もし今日また頭がクラクラするまでお酒を飲んだら、3ラウンドもしないうちにあたしに負けちゃうんだから!

ドゥラフ
3ラウンド?
ちょっとパパを甘く見過ぎてないか?
いくらなんでも5ラウンドは持つだろう。

ディオナ
それって結局負けるってことじゃない!
自慢げに言わにゃいで!
この前、バカパパが水元素のサイコロを氷元素だって言い張ったこと!
まだ怒ってるんだからね!

ドゥラフ
あはは…
パパは目が悪くてな…

ディオナ
「お酒」が悪いの!
言い訳しないで。

ドゥラフ
分かった分かった、お酒のせいだ。
じゃあ、今日は一滴も飲まない。
これでいいだろう?

ディオナ
ふんっ、それならまあいいにゃ。

ドゥラフ
じゃあ、パパが勝ったら?
何かご褒美はあるかな?

ディオナ
まさか、あたしに特製ドリンクを作ってほしいとか?
ありえないにゃ!

ドゥラフ
もし5ラウンド以内に勝ったら…?

ディオナ
あたしを見くびらないで!
もう…上等にゃ…
負けないんだから!

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北斗
何日か会わないうちに、札遊びの腕がこんなにも上達してるなんてな?

楓原万葉
達人と手合わせを重ねたおかげでござる。

北斗
ほう?
誰のことだ?
いや、まだ言うな…
当ててやるぜ。
凝光のやつはこんなことやる暇なんてないし…
香菱と辛炎もカードゲームに没頭するタイプじゃない…
ヨォーヨは、もし時間があったらとっくに船に来てみんなと挨拶してるはずだ。
あの子でもない。
まさか旅人?
あいつも璃月港に来てるのか?

楓原万葉
残念ながら、それも外れでござる。
確かに彼にはしばらく随伴させてもらった。
その間にカードゲームを通して友人ができ…

北斗
新しくできた友達なのか?
なら、アタシに分かるはずもないな。

楓原万葉
往生堂の胡堂主でござるよ。
姉君はこの名を聞いたことがあるでござるか?

北斗
そりゃあ聞いたことはあるぜ。
今回の「召喚王グランプリ」のチャンピオンを取ったのも、彼女なんだろ?

楓原万葉
いかにも。
彼女はかねてより姉君に憧れており、友人になりたいと言っておったでござるよ。

北斗
そいつはいい!
ちょうどいいじゃないか!
彼女を船に招待しよう。
何か対戦して、チャンピオンの実力を拝ませてもらおうじゃないか。
ふむ…
となると、アタシが直々に往生堂に行ったほうが誠意が伝わるかもな…

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珊瑚宮心海
あ、私に会いに戻ってきてくださったのですか?

①「怪盗」について…

珊瑚宮心海
そういうことだったのですか…
どう反応すればいいか分からない結末ですね…
教えていただきありがとうございます。
まるで小説の最後を読み終えた感覚です。
これで一安心しました。

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②「試合」について…

珊瑚宮心海
「もっとも重要なのは勝ち負けではない」
「恥じない対局をすればいい」――
私はずっとそう考えていました。
しかし、あなた方が私を応援してくれる様子を見て、私自身も知らないうちに一番真剣な姿勢で向き合いたいと思うようになったのです。
ふふっ…
改めて考えると、試合前にあなた方に会えて本当によかったです。

 >エネルギー+5?

うぅ…!
もう、イジワルしないでください!

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③邪魔しないでおくよ。

せっかく海祇島に来たのですから、もう少し見ていってください。
この景色が、あなたの心にずっと残りますように。

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ティナリ
奇遇だね。
ついさっきセノから、君たちのことを聞いたばかりなんだ。

①「ダジャレ」について…

ティナリ
ストップ!
すでにセノから、彼の考えたダジャレを一つ一つ得意げに披露された。
もう聞きたくないよ。
この話題はここまでにしよう。

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②「七聖召喚」について…

ティナリ
最近はアビディアの森にある仕事もそう多くないから、コレイを連れて少し遊びに行ってみたんだ。
コレイが思いの外とても上手でね、グランプリでも悪くない順位を取っていたよ。
僕も予選は通過したんだけど、くじ運が悪くて、すぐにセノに当たっちゃってね。
あいつ、カードゲームになると手加減ってものを知らないんだ。
切り札を使った時なんか、声が大きすぎて耳が痛かったよ。
あんなに興奮した彼を見たのは久しぶりだったな…

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③邪魔しないでおくよ。

ティナリ
大丈夫、いつでも遊びに来て。

■諸相随念浄行
(思ってもみなかったよ…)