動物

塵歌壺

「橙色騎士」

体の大きいオレンジ色の猫。
騎士団の紋章のついたスカーフを身に着けている。
ずっと野生動物に絡まれ続けていたためか気性が荒かったが、パイモンと二人でなだめてからは大人しい猫に戻った。
スカーフは調査小隊のメンバーたちからの心のこもったプレゼントだ。
しかし過去の事情もあり、「橙色騎士」をずっと調査小隊の「臨時猫隊員」として置いておくわけにはいかず、アルベドは「橙色騎士」を引き取らないかと二人に提案してきた。
そして、ちょうどパイモンも同じことを考えていたのだった。
壺中の天地に来てから、「橙色騎士」はマルのお世話の甲斐あって少しずつトラウマから脱し、のんびりとした生活にも慣れてきたようだ…
影狼丸

頼もしい戦力を持つ仲間。
あなたを認めたため、自らあなたの忍犬になった。
以前は稲妻の村人に迷惑をかけたこともあったが、今はあなたに忠誠を誓っている。
長い間訓練を受け、自分自身の考えを持っており、人間の言葉を理解できる。
「影狼丸」、「黒い影」、「笠かぶり犬」、「刀持ち犬」、「笠付き刀犬」、いずれかで呼べば、応えてくれるだろう。

エメラルド

生まれながらの優雅さと誇り高さを持つ、器用で知的な生き物。
エメラルドのような目を持つ灰色の猫。
夜の梁の上を歩く姿が上品。
歩く時は音を立てず、人に気づかれることなく店や厨房に出入りする。
壺洞天に来てからは食べ物にも困らないため、今はだいぶ大人しい。
ハスキー

人類最高の友達!
元は遠い北地の種で、灰色がかった白厚い毛皮が生えている。
寒さに強い耐性があり、温厚な性格を持つ。
気候が温かい壺洞天の中では、怠け気味になっている。
運動不足を防ぐため、一緒に遊んであげよう!
イノシシ

テイワットで最も活発な住民、各地郊外でよく見かける。
気性が荒い野生動物。
生存能力が極めて強いため、様々な森と荒野で姿を現す。
壺洞天の中にいても、強い警戒性を保ち、人が近づくとすぐさま逃げてしまう。
それに対してパイモンは悩んでいた――
イノシシの背中に乗る計画は、果たして成功するのだろうか。
青鷺

広い翼と細い脚を持つ高貴優雅な鳥。
璃月人の詩では、「君子」をこの細高い、優雅な鳥に例えることがある。
「君子」である以上、礼儀作法に注意を払い、見知らぬ人との距離を保つ必要がある。
やみくもに近づくと、驚かせて飛び去ってしまう。
パイモンは彼らに追いつけるかどうかマルに質問した。
パイモンが自分に悪意がないことを説明すると、マルは長い間沈黙した。
シェルティー

人類最高の友達!
森の狩人の相棒として訓練された犬。
大人しく人の感情に敏感で、介護施設の仕事もちゃんとこなせる。
絶対に安全な壺洞天の中でも、彼らは時々ドアの周囲をパトロールし、人々を安心させる。
柴犬

人類最高の友達!
伝説によると、愛犬として稲妻の将軍に飼われていたらしく、この大陸で最も人気なペット犬の1つ。
穏やかで忠実で、頭が良い。
ただ、たまに食いしん坊の本性が露わになる。
邸宅の厨房をうろうろし、ボーっとして餌を待ったりする。
シェパード

人類最高の友達!
旧貴族がこだわって種付けにより育てた高価な猟犬の子孫、忠実で信頼性が高く、親しみやすいことで知られている。
狩猟本能は退化していないと言われ、パイモンもそのことに気づいた。
マルが外であくびをしただけでも、彼らの警戒をかき立てる可能性がある。
北地ショートヘア

生まれながらの優雅さと誇り高さを持つ、器用で知的な生き物。
灰色をベースに黒のストライプの優雅な猫。
遠い北から生まれ、おとなしく人懐っこい性格で有名だ。
壺洞天にやってきた後、おとなしい彼らはよく窓際で横になって日光浴を浴び、同じ北地生まれの仲間とのんびりとした生活を送っている。
レッドタビー

生まれながらの優雅さと誇り高さを持つ、器用で知的な生き物。
虎みたいに威厳のある見た目の、賢くて戦い好きの猫。
人間には甘えん坊で、食べ物を獲得するのが得意とする為、すぐ太ってしまう…
しかし壺洞天は食べ物が豊富なため、争いが必要なくなった。
時間が経つにつれて、彼らは太ってまん丸になるかもしれない。
幸いなことに、同じく争う必要がなくなった同類たちが一緒に運動してくれるため、健康を保てるようだ。
タキシード

生まれながらの優雅さと誇り高さを持つ、器用で知的な生き物。
慎重で警戒心の強い猫、生まれながらのハンターだ。
「警察官」と「猫隊長」と呼ばれるのは、ネズミなどを防ぐ為、人間から倉庫の警備役を任されているからだ。
しかし壺洞天はきれいに掃除されているため、ネズミなどはいない。
やる事がなくなった「猫隊長」は、肥満症の同類に運動するよう鞭撻し、強い責任感を転移する。
雪のイノシシ

極寒の地に住むイノシシは、暖かい地域の同種より厚い毛皮を持つ。
記録によると、この種類は寒波の中で強く生き残り、天敵のない環境で繁栄し、独自の群れを発展させることができる。
伝説によると、雪のイノシシは非常に長寿であり、競争をくりぬき十分長く生きた個体は、特に巨大化すると言われる。
ドラゴンスパインの深入り調査により、絶滅したはずのこの種が再び冒険者たちに発見された。
気候が穏やかな壺洞天の中では、雪のイノシシの厚い毛皮のせいで、少し運動しただけで、もう暑くて耐えられないという。
黄金ガニ

テイワットの水まわりに分布するカニ。
殻が金色に染まったカニは特に美味しく、璃月名物「黄金ガニ」のとっておきの食材。
横行する人々を「カニ」と例える人もいるが、実際カニは性格ではなく、その身体的構造のせいで横向きに歩いている。
この発言はカニに対して非常に失礼だ。
壺洞天の中は豊富な水分と湿った土があるため、川や海から離れていても、このカニたちは安心して暮らせる。
太陽ガニ

テイワットの水まわりに分布するカニ。
赤のグラデーションの殻を持つ美しいカニ。
太陽の光みたいな色合いで、壺洞天の天光を反射し、クリスタルのような光の斑点を作り出す。
時々はマルを惑わせてしまう。
紺青ガニ

テイワットの水まわりに分布するカニ。
青灰色の殻を持つカニ。
性格は色鮮やかな同類よりも大人しい。
しかし、その足はより強力で、挟まれると非常に痛いということはマルはよく知っている。
それ以来、マルは翼でカニをからかうことを二度としないと誓った。
将軍ガニ

テイワットの水まわりに分布するカニ。
幕府の旗印と同じ紫色の殻を持つ。
歩き出すと大将のように豪快で、傲慢さが垣間見え、実に大胆な性格を感じる。
でも壺洞天の中では、これまで出会うことの難しい動物たちと遭遇するかもしれない。
例えば突進する「巨大な獣」や各種の「猛犬」など。
時折、将軍カニとこれらの動物たちとの激しい戦いも見られるらしい。
実に面白い!
薄紅ガニ

テイワットの水まわりに分布するカニ。
美しい薄紅色の殻を持つ。
穏やかな性格を持っているため、他の同類のカニよりも観賞用として飼うのに適している。
壺洞天に移住した後、隣の陸ウナギと仲良くなったらしい。
雪狐

精霊のような神秘なずる賢い生き物。
民話では、彼らの独特の知恵が長く伝わられてきた。
風と雪の中に身を隠すために、厚白い毛皮が生えている。
困難な環境に住んでいる故、嗅覚はより鋭く、より機敏に進化した。
緑色の壺洞天の中でも、雪狐たちの動きも予測不可能である。
時折、茂みの中から飛び出して、マルの眠気を吹き飛ばす。
赤狐

精霊のような神秘なずる賢い生き物。
民話では、彼らの独特の知恵が長く伝わられていた。
森と草に身を隠す小さな狐、狩人の弓と目線から慎重に隠れている。
各地の民話には、十分に長生きし、十分な知恵をもった狐が、驚異の力を手に入れたお話があり、その中には狐が人間に変身できるという説もある。
人気童話『蒲公英の海の狐』にも、このような記述がる。
たまに壺洞天に訪れるウルには、赤狐たちの特別な点を見えるらしい。
誰もいない時は、赤狐とささやくとこもあると言われている…
リス

荒野でよく見られる大きなしっぽのリス。
食べ物を保存するのが一番得意な彼らは、特にナッツを好む。
一部のリスにとって、マルのふわふわした体は青色の樹冠のように見える。
時折、マルの羽毛の中に潜り込ってくすぐったりする。
サファイア
生まれながらの優雅さと誇り高さを持つ、器用で知的な生き物。
この真っ白な猫はサファイアのように輝く目で有名だ。
しかし、サファイア如く目は高貴で好かれがちだが、性格はよくない。
彼らと遊びたいのなら、干し魚と絆創膏を用意しておくといい。
しかし、一見ふわふわしていじめられやすそうなマルは、彼らをおとなしくすることができる。
一体どんな奇妙な方法を使っただろう。
グレースノウ

生まれながらの優雅さと誇り高さを持つ、器用で知的な生き物。
「ママ、見て、汚い雪の塊みたいな猫がいるよ!」
このやんちゃな猫の名前は、やんちゃな子供の言葉から由来する。
グレースノウは活気のある猫で、様々な所を遊び場としてはしゃぐ。
彼らのお風呂係はとても大変。
でも壺洞天の中なら、このような心配はいらない。
ここは極めてきれいであり、草ひとつ生えていない土地でコロコロしても、何の汚れもつかない。
雪隠れのイタチ

器用で細長い、いたずら好きのトラブルメーカー。
雪原の洞窟に隠れ、風のように移動するイタチ。
昆虫やトカゲを捕食するのが得意で、自分より少し大きい動物に直面しても恐れない。
見た目がかわいい為、よくペットとして飼われるが、自由を愛する彼らにとって、人間の部屋に拘束される運命を受け入れるのは難しいだろう。
でも、十分に開けた場所とさまざまな地形のある壺洞天なら、彼らも安心できるはず…
赤尾イタチ

器用で細長い、いたずら好きのトラブルメーカー。
昆虫やトカゲを捕食するのが得意な赤いイタチ。
体の赤色はとても目立ち、しっぽは炎の如く赤く染まっている為、燃えるのを恐れ逃げてしまう捕食者もよくいる。
しかし、動物たちが仲良く暮らしている壺洞天の中で、この種のイタチは威圧的な毛皮で、比較的に高い地位を得た。
ブーツイタチ

器用で細長い、いたずら好きのトラブルメーカー。
手足の暗い毛色がブーツに見える故、この名前を得た。
ブーツイタチは、特に臆病かつ慎重であり、その軽い動きは、逆に「ブーツを履くイタチ」という印象を深めている。
テイワットでは、この動物について数多い奇妙な伝説が存在している。
ウルによると、友達と仲良くなった「ブーツを履くイタチ」がいて、本当にブーツをもらったイタチも存在する。
彼らは子供の動きを真似し、直立二足歩行をしていた。


狡猾で誇り高い生き物。
民間伝説によると驚異的な知性と長期的な記憶力を持つと言われている。
人が近づいても無関心で、人間と付き添うことに慣れているよう。
稲妻文化で悠久の歴史を持つ。
伝説によると、これらは過去に「狐斎宮様」の眷属の一つだったという。
彼女が消失してから、これらの狐は一族の霊脈が薄くなるにつれ、話すことがなくなり、法力を失った。
狐たちは、仙力が溢れている壺洞天に言い知れぬ親近感を持っているようで、時折、遠くにじっと座って、マルを見つめながらぼーっとしている。
スミレトキ

広い翼と細い脚を持つ高貴優雅な鳥。
菫色の美しい羽を持ち、渓流や田んぼの中を静かに歩くのが好み。
稲妻の古歌では、「里梅鳥」と呼ばれ、かつては広く生存していたが、近頃はますます少なくなってきている。
だが、壺洞天の中なら、彼らに安らかな場所を提供してくれるだろう。
風晶蝶

空気に漂う風元素粒子が凝縮してなる純粋な元素生命。
蝶々のように空を泳ぐ。
風元素の上昇と凝縮の産物で、いたるところに存在する風元素で形態を維持する。
蝶々の羽ばたきは、嵐をも起こす力を持つという伝説がある。
しかし、「塵歌壺」でなら、荒れ狂う嵐も心地よい風に変えてくれる。
岩晶蝶

空気に漂う岩元素粒子が凝縮してなる純粋な元素生命。
蝶々のように空を泳ぐ。
岩元素の上昇と凝縮の産物で、いたるところに存在する岩元素で形態を維持する。
千歳の万古の中では、岩でさえ夢を見る。
岩の結晶である飛蝶は、まさに山々の夢だと言われている。
外景の力が満ちている空で長く舞った後、彼らの形も筆や刀に変わり、これらの夢や影を「塵歌壺」に刻むことになるだろう。
氷晶蝶

空気に漂う氷元素粒子が凝縮してなる純粋な元素生命。
蝶々のように空を泳ぐ。
氷元素の上昇と凝縮の産物で、氷雪の中の氷元素で形態を維持する。
極端に弱いが、雪風につられて踊る事ができる。
この生物自体に害はないが、雪が降り、万象の静寂を象徴している。
壺洞天の中で飛び回って、涼しさを与えてくれる。
雷晶蝶

空気に漂う雷元素粒子が凝縮してなる純粋な元素生命。
蝶々のように空を泳ぐ。
雷元素の上昇と凝縮の産物で、いたるところに存在する雷元素で形態を維持する。
黒夜を躍動する電光は、果たして誰の信仰を託されているのだろうか…
世間知らずの動物たちも時折、この電光を追いかけて、壺洞天の隅々まで歩き回る。
青トカゲ

頭にとげが生えた小さなトカゲ、陰の多い草むらによく出現する。
美しい青の甲羅を持つトカゲは、捕まえられた時にしっぽを切って逃げる。
トカゲのしっぽは、乾燥して粉にした後、特別な薬効を持つ。
イカれた錬金術師達は、それを爆発の活性剤に加工する技術を生み出した。
体から切り離したしっぽは、しばらくすると曲がり始め生命力を失ってしまう。
原因は分からないが、最後に明るい緑色に変わる。
壺洞天の快適な環境のおかげで、これらのトカゲの切り離したしっぽは、外の世界よりも早いスピードで生えてくる。
赤トカゲ

頭にとげが生えた小さなトカゲ、陰の多い草むらによく出現する。
美しい赤の甲羅を持つトカゲは、捕まえられた時にしっぽを切って逃げる。
トカゲのしっぽは、乾燥して粉にした後、特別な薬効を持つ。
イカれた錬金術師達は、それを爆発の活性剤に加工する技術を生み出した。
体から切り離したしっぽは、しばらくすると曲がり始め生命力を失ってしまう。
原因は分からないが、最後に明るい緑色に変わる。
物知りのウルによると、切り離したしっぽは外景の力により、極端の状況で独立した個体に成長できる。
しかし、壺洞天の中には動物を傷つけてはいけないというルールがあって、この推測はまだ検証されていない。
緑トカゲ

頭にとげが生えた小さなトカゲ、陰の多い草むらによく出現する。
美しい緑の甲羅を持つトカゲは、捕まえられた時にしっぽを切って逃げる。
トカゲのしっぽは、乾燥して粉にした後、特別な薬効を持つ。
イカれた錬金術師達は、それを爆発の活性剤に加工する技術を生み出した。
体から切り離したしっぽは、しばらくすると曲がり始め生命力を失ってしまう。
野外では、大型の鳥類はトカゲを捕食する。
これが原因かどうか分からないが、塵歌壺に住むトカゲは2人の壺の精霊を怖がっている。
落日サンショウウオ

伝説の宝玉を吐き出す淡水両生類。
水が澄み、葦草が聳え立つ場所に分布している。
美しい色は水面に映る夕焼けの残光のようで、夕暮れの静けさもそれと共に残された。
吸収、消化されない元素、砂、鉱物を、体内で輝く玉に凝縮し、それを吐き出して天敵を混乱させることができる。
絶対的に安全な壺洞天の中では、サンショウウオたちも輝く玉を本来のようなスピードで作らなくて済む。
金サンショウウオ

伝説の宝玉を吐き出す淡水両生類。
水が澄み、葦草が聳え立つ場所、例えば、璃月の荻花洲などに分布している。
金サンショウウオは川のお気に入りであると言われている。
川に優しく愛されているからか、いつも純粋な笑顔を浮かべている。
吸収、消化されない元素、砂、鉱物を、体内で輝く玉に凝縮し、それを吐き出して天敵を混乱させる。
壺洞天の中のサンショウウオたちは天敵と対抗する必要はないが、輝く玉を作ることで、「友達作り」ができる。
時折、陸ウナギと一緒に、自分の傑作を楽しむ。
晴天サンショウウオ

伝説の宝玉を吐き出す淡水両生類。
水が澄み、葦草が聳え立つ場所に分布している。
晴れやかな空と同じような素敵な色を持つ。
それに出会ったら、天気の良い日を迎えるように、幸運をもたらしてくれるだろう。
吸収、消化されない元素、砂、鉱物を、体内で輝く玉に凝縮し、それを吐き出して天敵を混乱させることができる。
聞くとこによると、さまざまな地形を持つ壺洞天の中で、遊び好きな晴天サンショウウオは丘から自分の輝く玉を押し付けて、下にいる友好的でないカニをからかう。
髄喰いトカゲ

頭にとげが生えた小さなトカゲ、陰の多い草むらによく出現する。
青のグラデーションのうろこと綺麗な模様を持つトカゲ、晶化骨髄を食料としている。
トカゲのしっぽは、乾燥して粉にした後、特別な薬効を持つ。
イカれた錬金術師達は、それを爆発の活性剤に加工する技術を生み出した。
体から切り離したしっぽは、しばらくすると曲がり始め生命力を失ってしまう。
カエル

湿地によくいる小さなカエル。
湿気の多い地域の一般的な小動物。
分泌する奇妙な粘液は、よく薬用に使われることがある。
壺洞天の中は豊富な水分があるため、このカエルたちは草地にも出没している。
散歩中の犬たちがその滑りやすい背中を踏んでひどく転んだこともよくある。
泥カエル

湿地によくいる小さなカエル。
湿気の多い地域の一般的な小動物。
分泌する奇妙な粘液は、よく薬用に使われることがある。
黄色い泥カエルは、カエルよりも簡単に湿った海岸で身を隠す事ができる。
フォンテーヌ人は、よく捕まえ難い盗賊や、裁判から逃れた悪人を「バターの中の泥カエル」と例える。
「塵歌壺」にしばらく住むと、他の動物たちも彼らの神出鬼没な能力を目の当たりにした。
どんなに鋭い猫でも、岸辺にいる時は通りかかった泥カエルに水しぶきを浴びたことがある。
青カエル

湿地によくいる小さなカエル。
湿気の多い地域の一般的な小動物。
分泌する奇妙な粘液は、よく薬用に使われることがある。
青カエルは、澄んだ水質に適応している。
観察によると、カエル類は、体表の粘液が乾燥すると、皮膚が緑色に変わる傾向がある。
体内の水分を節約するために、外皮に何らかの変化が起きたと考えられる。
この特徴は、快適な「塵歌壺」に入っても、短時間で大きく変わることはない。
藤紋陸ウナギ

細長い、水陸両生の魚類。
浅瀬、砂浜の陸の上で体を温める特殊な習性がある。
陸ウナギの肉質は美味しく、焼いた後は特別な風味を持つため、稲妻人に好かれる美味しい食材である。
また、壺洞天のような安らかな環境にしばらく身を置いていると、陸ウナギの性格は特に穏やかになり、動きも鈍くなる。
赤鰭陸ウナギ

細長い、水陸両生の魚類。
浅瀬、砂浜の陸の上で体を温める特別な習性がある。
陸ウナギの未成魚は体が透明で透き通っているが、大きくなると、綺麗な朱色の胸ビレと赤黄色の模様が現れる。
高級食材として扱われる以外にも、観賞魚として飼われることもよくある。
陸ウナギの穏やかな性格のおかげで、壺洞天の中のあらゆる動物たちと仲良くなれる。
マルにとって一番安心できる居住者である。
白鳩

テイワットでよく見かける鳥類、料理にすると美味しい。
遠くとの通信にも使える。
白くてかわいいハトは、人間に友好的だが、同時に、悪意に対して鋭い勘も持っている。
ちなみにただの噂だが、モンドの名物料理「鳥肉のスイートフラワー漬け焼き」はハトの肉で作るのが最も本格的だと言われている。
壺洞天は外部と通信する必要がないため、この白鳩たちは時折、他の動物たちに荷物を届けたり、自分の飛行能力を保つために毎朝翼を広げて飛び立ったりしている。
そのうち、一部の動物たちはハトの飛び立つのを見て、時刻を測っている。
残念なことに、ハトたちは時間を正確に知らせることができない。
璃冠鳩

テイワットでよく見かける鳥類、料理にすると美味しい。
訓練後、遠くとの通信にも使える。
ごく普通のハト、琉璃みたいに輝く頭によって命名された。
あまりにもよく見かける為、人々はその美しい毛色には惹かれなくなった。
この種のハトがイノシシの背中に、雪狐の頭に、カエルたちの隣に着地しても、人々は見ていないように振る舞って、まったく反応しない。
灰羽鳩

テイワットでよく見かける鳥類、料理にすると美味しい。
訓練後、遠くとの通信にも使える。
ごく普通のハト、灰白い羽によって命名された。
ハトの首の羽は、グラデーションのエメラルドみたいな緑である。
観察力に乏しいパイモンは、彼らの毛色はウルと全く同じだと思っていたことがある。
実は、手紙の配達をする灰羽鳩とウルの共通点は両者とも時間を守るということ。
赤脇鳩

テイワットでよく見かける鳥類、料理にすると美味しい。
訓練後、遠くとの通信にも使える。
山地に多く分布するハト、羽は山岩とレンガ色で染まっている為、高貴優雅に見える。
壺洞天の夕暮れを長時間浴びた後、赤脇鳩の明るい姿は光に集まる太陽ガニも寄せられる。
黒王鳩

テイワットでよく見かける鳥類料理にすると美味しい。
訓練後、遠くとの通信にも使える。
ごく普通のハト、黒い頭で有名。
他の種類よりも勇敢である為、捕獲しやすい。
壺洞天の動物たちは、殺し合いをしてはいけないというルールがあるが、手合わせすることは可能である。
そのため、この種のハトが他の動物と喧嘩することはたまに見られる。
強い黒王鳩は自分を嫌がらせるイタチも倒せると言われている。
カラス

漆黒の鳥類。
黒の羽毛はテイワットの夜よりも深く、数が多い時は空を遮り日を覆い隠すこともある。
一部では厄運の象徴といわれ、もう一部の伝説では幸運をもたらす予言の鳥と呼ばれている。
「所詮、民俗とはそういうものだ。」
各地の冒険者で流れている噂によると、モンドの調査員の女の子が、一匹の巨大なしゃべるカラスを飼っているらしい。
この件について、マルは「騒ぐ必要はない」と思っている。
そして、「鳥だけでなく、あらゆるの動物は自分の言葉を持っている。
知能の高い動物の中に、人の言葉まで覚えていくものも珍しくない。」と言った。
赤ヤマガラ

騒がしい小さな鳥、テイワットの隅々に生息している。
この鳥は、明るい赤羽を持っており、求愛中に誇示する。
残念ながら、このような明るい羽は簡単に捕食者の注意を引いてしまう。
小柄でかわいい赤ヤマガラは、テイワットの肉食動物の主な獲物の一つである。
幸い、壺洞天の中は絶対的に安全なため、彼らは自分の目立つ毛色を気にする必要もなくなった。
金ヤマガラ

騒がしい小さな鳥、テイワットの隅々に生息している。
輝く黄金の羽を持つ小さな鳥は、太陽の下で美しく輝く。
時には、小さな子供たちがこの金ヤマガラ持ち帰って飼ったりするが、人間の騒々しい生活環境に適応することは困難であり、多くの場合はすぐに飛び逃げていく。
しかし、穏やかでのんびりできる壺洞天なら、彼らの生活習慣にもよく合っている。
雪ヤマガラ

騒がしい小さな鳥、テイワットの隅々に生息している。
雪のような白に包まれた小さな生き物、氷と雪の地に生息する。
雪ヤマガラは寒い気候に適応しており、温度の変化に敏感で、暖かい所では力が抜けてしまう。
時折、このヤマガラたちはマルの周りに集まり、一緒に昼寝をして「昏睡の陣」を形成することもある。
元気な人がこの陣に近づくと、あくびをし始めて、眠気も増加してしまう。
碧ヤマガラ

騒がしい小さな鳥、テイワットの隅々に生息している。
宝石のような青の羽毛を持つヤマガラで、古代の鉱夫のメモに言及された「檻の中のヤマガラ」は最初、彼らを指していた。
ちなみに、鉱夫達は未だにヤマガラを連れて採掘に行くが、もはや羽の色にはこだわらなくなった。
壺洞天を訪れた人の中には、マルに碧ヤマガラの親族であるかどうかを確認する…
人もいた。
深海ウナギ

細長い、水陸両生の魚類。
深海で見られる。
生物学的には陸ウナギの異種であり、他のより大きな生き物と共生している。
洞天の奇妙な環境のおかげで、全ての生き物の住みやすい条件が満たされることができ、深海ウナギも快適に暮らせる。
珊瑚蝶

珊瑚王蟲が渡りをするときの形態。
蝶のような見た目である。
辺り一帯の荒れ狂う元素力をほとんど転換させた頃、次世代の珊瑚王蟲の骨格は翼のような形に合体していく。
そして次の繁殖の地を求め、淵下宮を飛び回るのだ。
生存に関する心配がいらない「壺洞天」において、彼らの飛ぶ姿は決して他の蝶々のように軽やかなものではなく、まるで何かを追憶しているようだ…
吉光虫

層岩巨淵の地下にある奇石のエネルギーを吸収し、微かな光を放つ無害な生物。
光を放つその特性から鉱区労働者に重宝されている。
吉兆とされており、そこから「吉光」と呼ばれるようになった。
洞天での生活に慣れても、以前の習性を保持したままであるが、活動範囲がやや広くなった。
今後は静かな夜に、彼らの痕跡を見つけられるかもしれない。
青雷イタチ

層岩巨淵の坑道や洞窟の奥深くでみられる、地下に生息する賢いイタチの仲間。
毛皮には独特の青い光沢がある。
長期的な暗い場所での生活に適応しており、優秀な聴覚と嗅覚を持っている。
壺洞天に来てからも、日差しの強くない場所を動き回っていることが多い。
時折マルが彼らの鋭い嗅覚を利用して、落とし物を探している。
草晶蝶

空気に漂う草元素粒子が凝縮してなる純粋な元素生命。
蝶々のように空を泳ぐ。
草元素の上昇と凝縮の産物で、いたるところに存在する草元素で形態を維持する。
壺洞天に来ても、草晶蝶がもつ生命への影響力が保たれたままらしい――
ある場所で長い時間に居続けると、周りの植物がもっと強靭な成長ぶりを見せるという。
パイモンはマルからこれを聞いた後、草晶蝶の後ろについてあちこち回ったが、周りに変化を見れなかった。
もしかしたら、これは壺の精霊しか察知できない現象なのかも?
ツリーカエル

湿地によくいる小さなカエル。
湿気の多い地域の一般的な小動物。
分泌する奇妙な粘液は、よく薬用に使われることがある。
ツリーカエルは森での生活に慣れている。
森の木の間に滑翔できるツリーカエルもいるらしい。
研究によると、その原理は風の翼と共通する部分が多い。
壺洞天で滑翔の着陸ポイントとなる高低差のある地形を設置すれば、これら特別な動物のお客さんにも喜んでもらえるだろう。
赤尾トカゲ

頭にとげが生えた小さなトカゲ、陰の多い草むらによく出現する。
環境に適した紋様と赤いしっぽを持つトカゲは、危険を遭遇した時にしっぽを切って敵を惑わす。
トカゲのしっぽは、乾燥して粉にした後、特別な薬用効果を持つ。
イカれた錬金術師達は、それを爆発の活性剤に加工する技術まで生み出したという。
体から切り離したしっぽは、しばらくすると曲がり始め生命力を失ってしまう。
鳥を恐れる緑トカゲと違い、赤尾トカゲは壺の精霊二人を避けるどころか、ウルの羽に潜ることさえ許されている。
ウル自身日く「この種類のトカゲの頭にあるとげはかゆみ止めの効果がある」。
ミニキノシシ

雨林に生息しているイノシシ、進化しているうちにキノコ類と奇妙な共生関係を築いた。
学者たちの研究によると、キノシシはそれに寄生しているキノコ類を天然な迷彩とし、捕食者を欺くことで、森での生存率を上げている。
植物が茂る壺洞天なら、キノシシはその特別な外見で蝶々や鳥を引き付け、移動ガーデンのような存在になってしまうかも。
キノシシ

雨林に生息しているイノシシ、進化しているうちにキノコ類と奇妙な共生関係を築いた。
学者たちの研究によると、キノシシはそれに寄生しているキノコ類を天然な迷彩とし、捕食者を欺くことで、森での生存率を上げている。
植物が茂る壺洞天なら、キノシシはその特別な外見で蝶々や鳥を引き付け、移動ガーデンのような存在になってしまうかも。
瞑彩鳥

スメールの森で生息している鳥類、その鮮やかな色で好かれてる。
飼い馴らすと、手紙の伝送ができるようになる。
人の言語を学び、文字さえ理解できるほ、昔の瞑彩鳥はかなりの知恵を持っていたらしい。
現在の瞑彩鳥は歌壺でマルとペラペラしゃべれるが、マルの分析によると、これらの鳥に再び人と交流するほどの能力を取り戻すまでは、かなり時間が必要だ。
クロトキ

高貴で優雅な鳥。
幅広の翼と長い脚を持っている。
砂漠のオアシスの近くに生息し、かつては神々の象徴として広く崇拝されていた。
砂海の遺民が伝える古の伝説においては、この生き物は失われた霊廟の守護者であり、災厄を祓う神聖な力を持つと言われている。
壺の洞天での生活を始めた後も、災厄を祓う力は依然として存在しているようだ。
彼らの近くにいると、どんな動物も騒ぎを起こしたり、いがみあったりしなくなる。
故に、どんなに肝が据わった仮面イタチでも、この鳥から羽を盗む度胸はない。
仮面イタチ

細身で機敏ないたずらっ子。
黒い顔は仮面を被った盗賊のような印象を与えるが、実はおとなしく人懐っこい種で、人の生活空間に入り込んで食べ物を盗むことはほとんどない。
しかし、仮面イタチのおとなしい性格は時に下心をもつ輩に目を付けられ、労せずして不正な利益を得て、私欲を満たすために利用されることがある。
「塵歌壺」に住むようになった後、仮面イタチはずっと他の動物とよい関係性を保っている。
時にいたずらもするが、例えば、こっそり鳥たちの羽を抜き、無邪気なコサックギツネや猫をからかったり、イノシシにまたがって騎士を演じたりするなど…
しかし、その敏感な感知能力のおかげで、他の動物が助けが必要な時には、仮面イタチはいつも一番早く現場にたどり着ける。
例えば…
穴に落ちたカニを助けたり、気絶した流砂ウナギを穴から引っ張り出したりするときなどだ。
聖金虫

広大な砂海に生息している頑強な甲虫。
甲殻にある模様は、砂漠に散らばる古代遺跡にあったものと似ている。
噂によれば黄砂の王が大地を統べた時代、千柱の都での凱旋式において、魔法に長けた司祭が敗者の魂をこの昆虫の体内に封印し、「アフマル」の名において永遠に聖者の神殿や宮殿を守るように命じたらしい。
その後、神殿は崩れ、宮殿も倒壊したが、この金色の甲虫だけは依然として忘れ去られた日の誓約を果たし続けている。
マル曰く、この甲虫は壺の洞天に来た後も、快適な環境に対して気の緩みを見せないらしい。
他の動物と揉めることはなく、世間に左右されることもなく、地道に独居している。
活動しているエリアに流砂ウナギが穴を残していくような環境のリスクが出現した場合、この甲虫はちゃんとそれを全部埋めて塞いでいく。
流砂ウナギ

細長い両生類の魚。
通常は砂海に生息する。
温度が高く水の乏しい砂漠の環境に適応するため、体が特殊な形に進化しただけでなく、生殖方法まで変わってしまった。
教令院の学者たちに否定されても尚、砂漠の住民たちは、砂海の奥底に存在する巨大な生物こそ、これらの魚が蛹化し成熟した姿であると思っているらしい。
但し、壺の洞天の土壌では粘度が高く、流れやすい細砂のように随時穴の抜け口を塞ぐことができない。
しかもこの両生類の魚は砂海の中に通路を掘る方法が特別であるが故に、たまに地表に発覚しづらい穴を残してしまう。
したがって体の小さい動物が通る時に穴に落ちてしまい、休んでいる流砂ウナギを落下の衝撃で気絶させてしまうことがある。
コサックギツネ

まるで精霊のように、身を隠すのが得意な生き物。
民間伝承においては特別な知恵と悠遠の記憶を持っているとされる。
広大な砂漠に生息しているが、体の小ささが幸いして、昔の厄災を免れたのかもしない。
長い耳は、暑くて乾燥した砂漠環境に適応するため、進化したものである。
理論上、気候が爽やかな壺の洞天の中なら、この狐はいつもより活発になるはずだが…
残念ながら、常時ボヤーっとしているマルも、行方が定かではないウルも、コサックギツネの姿を見かけることは少ないため、この推論の検証はできないのだった。
ただ、推測できるのは、彼らは仮面イタチと仲がいいということである。
なぜなら、壺の精霊二人がこの狐を見かける時は、決まって仮面イタチとじゃれあっているからである。
栃栗ハウンド

人間の最良の友。
毛色はトライカラーで、多くの犬種の血統を併せ持ち、丈夫で賢く、愛玩犬や作業犬として飼育されることがほとんどである。
壺洞天に来てからは「異国の食べ物」の二オイに相当敏感になり、異常に活発になっているようだ。
食べられる植物は何でも試してみたいと思っているようで、花や植物を見ると試しにひと口噛んで味見をする…
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明灰ハウンド
人間の最良の友!
薄い灰色の毛皮を持つ犬種で、中央大陸の猟犬の中で一番人懐っこい。
運動能力が非常に優れており、屋外で長時間活動できる。
この犬種の性格は見た目と同じでとても明るく、壺洞天でどんな動物に遭遇してもすぐに仲良くなってやりたい放題に遊んでいる…
琥珀ハウンド
人間の最良の友。
毛色は暗い金色で、最も純粋な血統を持つフォンテーヌの猟犬。
飼い主に忠実で、嗅覚は鋭敏、動作は敏捷で、人を助けて獲物や犯罪者をする。
「塵歌壺」に引っ越してからはその情熱的な性格から、他の国からやってきた動物たちと一種の協力関係を結んだのか、彼らの困りごとを解決する代わりに美味しいおやつをもらっているようだ!
水晶蝶
空気に漂う水元素粒子が凝縮してなる純粋な元素生命。
蝶々のように空を泳ぐ。
水元素の上昇と凝縮の産物で、いたるところに存在する水元素で形態を維持する。
フォンテーヌより湿度の低い一部の洞天形態の中に生息しているにもかかわらず、これらの完全無欠な水晶の蝶は、依然として空中を漂う露しずくのように透き通っている。
平冠フルマカモメ

フォンテーヌに生息する大型の海鳥。
白くて真っ直ぐと伸びた羽冠が特徴である。
魚を捕まえて暮らす鳥類の中でも、平冠フルマカモメは非常に優れた魚群能力を誇る。
残念なことに「塵歌壺」の中ではその能力を活かすことができず、色々な水域や断崖の上を飛び回って暇そうにしている。
マルが用意したものを食べる以外はぶらぶらしているか眠っているかで、さすがのマルも彼らのために、ニセの魚を入れた池でも用意して、暇つぶしでもしてもらおうかと考えている…
紫金オオズグロカモメ
フォンテーヌに生息する中型の鳥類。
紫と金が互い違いになった羽を持つ。
紫金オオズグロカモメの性格は親しみやすいとは言えない。
ニュースによれば、彼らは港で道行く人間から油っこい食べ物を奪ったことがあり、あるときは大胆にも漁船上の魚を盗ろうとしたこともあるという。
マルのお茶菓子を奪ってからは、怒ったマルが投げた百発百中の巨大茶碗のふたに撃ち落とされ、みっちりとお灸をすえられた。
今では「塵歌壺」の中で暮らす紫金オオズグロカモメはすっかり大人しくなり、集まって「どうやったらマルからお茶菓子をもらえか」を話し合っているという。
スレートカサガラ
丸々とした体型の小鳥。
ヤマガラのフォンテーヌにおける近縁種。
カサガラという名は、キノコの傘のような独特の形をした羽冠に由来している。
研究によると、スレートカサガラは見た目からは想像もできないほど優れた体力を持ち、長時間滞空できる。
毛色が近いせいか視力が弱いせいかはわからないが、彼らはときどきマルを仲間だと勘違いすることがある。
近づいて初めて「やばい!」と気づいて去っていくが、急に起こされたマルは狐につままれたような状況だった。
バーガンディカサガラ
丸々とした体型の小鳥。
ヤマガラのフォンテーヌにおける近縁種。
カサガラという名は、キノコの傘のような独特の形をした羽冠に由来している。
バーガンディカサガラは飛行能力が低く、よく壺洞天をゆったりと歩いている。
その独特な赤茶色の羽はある植物や岩石にも似ていて、壺洞天内にいる異国の隣人たちは、マルがまた中に変わったものを設置したなと勘違いする…
マゼンタクジャクバト
マゼンタクジャクバトとハトは同族の近縁で美しい姿形をしている。
訓練すれば遠距離での情報のやりとりが可能になるが、そういう使い方をする人はほとんどいない。
この鳥類はマゼンタの羽と扇形の尾羽を持っており、尾羽の形が非常に赤色のハートに似ている。
これは天敵から身を守るためのものだが、色々な動物と交流する「塵歌壺」の中では反対に友好の印となり、特別友だちを作りたがらない鳥類が、かえって人気者になるという特例を見せている…
ビリジアンクジャクバト
ビリジアンクジャクバトとハトは同族の近縁で美しい姿形をしている。
訓練すれば遠距離での情報のやりとりが可能になるが、そういう使い方をする人はほとんどいない。
この鳥類は緑色の羽と扇形の尾羽を持っており、「マッシュラプトル」と少し似ているところがあるためか、壺洞天にいるスメールの動物を威嚇してしまう。
スメールの動物がそれに対してうやうやしく接すると、他の動物もよくわからないままそれに倣う。
そうして、この鳥類はなぜか非常に尊重されるという特例を見せている…
赤カンムリガラ
フォンテーヌでよく見られる小鳥で、鳴き声が美しい。
しかし、優しくて可愛らしい外見とは裏腹に赤カンムリガラの成鳥は好戦的で、不用意に近づいた他の鳥に自分から攻撃をしかけることがある。
一方、まだ羽冠の生えそろっていない幼鳥は無知で、戦う意思は全くない。
幸い「塵歌壺」に引っ越してからは天敵の接近がないため攻撃性は次第に弱まり、あったとしても他の動物と友好的な力比べをするくらいで、傷つけることは決してない。
青カンムリガラ
フォンテーヌでよく見られる小鳥で、鳴き声が美しい。
青カンムリガラは外界に対して非常に敏感で、ちょっとした動きがあるとすぐさま巣を捨てて逃げてしまうという。
ゆえに民間伝承では、臆病で警戒心の強い青カンムリガラはよく災厄の前触れとして描かれることがある。
壺洞天に来たばかりの頃は異国の隣人たちの動きを何かの前触れと勘違いしてマルに助けを求めたこともある。
時間が経つにつれ、彼らも天敵のいない生活に慣れてきた。
今ではその才能を活かし、マルに協力することで害敵を見つけており、その効果は驚くべきものとなっている。
雪羽ガン
池や湖などの水辺に生息する大型の水鳥で、その高貴で美しい姿は多くの人々から愛されている。
雪のように白い両翼や家庭に尽くす習性から、詩人たちは期せずして一様に雪羽ガンを純潔と高貴の象徴と見なしてきた。
「塵歌壺」で暮らすようになってからもその習性に何ら変化はない。
雪羽ガンのことを知らない動物でも、一定の距離内に近づくとその静寂さと優美な佇まいに、本能的に邪魔をしてはいけない、と感じるらしい…
烏羽ガン
池や湖などの水辺に生息する大型の水鳥で、雪羽ガンの近縁種。
羽が真っ黒であることから、かつては雪羽ガンの呪われた個体と言われてきた。
烏羽ガンが少数の妄信的なフォンテーヌ人から異常、不穏、不吉の兆候として見なされたのもそのためである。
しかし時代の変化に伴い、そういった印象は様々な文芸作品においてようやく見直されてきた…
雪羽ガンとは正反対に、なぜか壺洞天での烏羽ガンは常に他の動物たちから無視され、きっと黒い羽のせいで怖がられているのだろうとマルも勘違いしていた。
しかし後に、烏羽ガンは単独行動が好きで、自分から関わりを避けているうちに他の動物たちも烏羽ガンのことを見て見ぬふりをすることに慣れたのだと判明した…
探測ユニット・子機
フォンテーヌ科学院が、新型奇械部品を利使用して開発した小型探測ユニット。
本来は様々な環境データのモニタリングのために使われるもの。
環境データがほぼ不変に近く、気候が安定している壺の洞天ではこのような小型ユニットは何の役にも立たず、たまに他の動物たちから変わったホタルだと勘違いされ、熱心に追いかけられている…

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