スメール内からの手紙

3.5

ハニヤーへ
あなたも、左右加さんも、この間は本当にお疲れ様!
前回、左右加さんに連れられてキノコの仲間たちと会ったとき、「テンテンヨーヨー獣」は一見変わりないように見えたけど、触ってみてやっぱり感じたの。
あの子の肌、前よりツヤとハリがあって、力も明らかに強くなってた。
もうちょっとしたら、私を乗せて飛べるんじゃないかな…
ちょっと楽しみだよ!
「マーベラスゼリー」の効果もなかなかよさそうだったね。
キノコの仲間たちをより健康的に成長させられる。
時間も労力も省けて、雨林の土壌の地力を損なわない。
もし教令官たちに「マーベラスゼリー」の効果を十分に説明できたら、キノコの仲間たちとシティの植物が養分を取り合うっていう懸念を払拭できるかも。
そうなったら、キノコの仲間たちの滞留許可を申請する時、手続きがもっと簡単になるかもしれないよ。
ナジャさんは学者になってからのこまごました用事で忙しいし、私は私で論文の進捗が少し厳しくて…
すぐには時間を作れないけど、心配しないで。
折を見て、教令官にこのことを報告するね。
ナジャさんはとても真面目な人だよ。
「カウトリヤがキノコンの研究分野にもたらした汚名を返上しなきゃ」って、私に念を押してくるくらい。
あの勢いがあれば、きっと管理者を全員説得できるよ。
ナジャさんの「叡智宝珠」改良が終わったら、おとなしいキノコの仲間たちは人間の中でも猫や犬、駄獣と同じくらいの地位を得られると思うの。
他にも面白かったことはあったけど、また今度会った時、ゆっくり話すことにするね。
第二回大会の計画が決まったら、ぜひ私にも教えて。
私も、早く力になりたいから!