◆ヴェルゴレット(「望舒旅館」のオーナー)
胡桃が開く宴の時間が迫ってきたので、パイモンと一緒に新月軒へ向かった…
…翌日の夜まで待つ(19時~24時)…
パイモン
おーい、早くしろよ!
もうすぐ胡桃と約束したごはんの時間だぞ!
へへっ、場所はなんと、あの予約でいー-っぱいの新月軒だ!
さすが堂主、太っ腹だよな!
さっそく行こうぜ!
もうすぐ胡桃と約束したごはんの時間だぞ!
へへっ、場所はなんと、あの予約でいー-っぱいの新月軒だ!
さすが堂主、太っ腹だよな!
さっそく行こうぜ!
…新月軒に行く…
香菱
…おおっ、なるほど!
鍾離さん、貴重な意見をありがとう。
覚えておくね。
…おおっ、なるほど!
鍾離さん、貴重な意見をありがとう。
覚えておくね。
鍾離
先生は博識であるとかねてより聞き及んでいたが、まさか料理にも精通しているとは。
鍾離先生のような方と知り合えたのは、僕たち後進の者にとって実に光栄なことだ。
先生は博識であるとかねてより聞き及んでいたが、まさか料理にも精通しているとは。
鍾離先生のような方と知り合えたのは、僕たち後進の者にとって実に光栄なことだ。
鍾離
そんなことはない。
皆、優秀な若人だ。
それぞれが得意な分野を持ち、それこそ俺が目を見張る部分もある。
共に精進していこう。
そんなことはない。
皆、優秀な若人だ。
それぞれが得意な分野を持ち、それこそ俺が目を見張る部分もある。
共に精進していこう。
重雲
しょ、鍾離殿、そんな大げさな!
その…
もしよかったら、ぼくに妖魔退治の方術を少しご指導いただけないだろうか…
鍾離
方士の妖魔退治か?
少しかじった程度ではあるが、それでも問題なければ時間を作って手ほどきを…
方士の妖魔退治か?
少しかじった程度ではあるが、それでも問題なければ時間を作って手ほどきを…
パイモン
わっ――
わっ――
もう人がいっぱいいる!
胡桃が鍾離を招待してるのは知ってたけど、まさか友だちがこんなに集まってるとは思わなかったぞ、へへっ。
みんな、海灯祭楽しんでるか!
胡桃が鍾離を招待してるのは知ってたけど、まさか友だちがこんなに集まってるとは思わなかったぞ、へへっ。
みんな、海灯祭楽しんでるか!
>海灯祭を祝して!
鍾離
ああ、今年も良い祭りだな。
鍾離
ああ、今年も良い祭りだな。
香菱
二人もお祭り楽しんでる?
①なかなかの収穫を得られた。
②音楽の知識が増えた。
②音楽の知識が増えた。
香菱
アタシもだよ。
前にも辛炎のステージは見たことあったけど、今回みたいなのは初めてだったな。
観客からもかなり評判が良かったみたい。
だから、最近は出演の依頼が一段と多くなってるんだって。
すごく忙しくて、雲菫も手伝いに行ってるほどなんだよ。
重雲
ああ、二人ともお前たちによろしく伝えてくれと言っていた。
それから祭りと食事会を楽しんでくれとも。
ああ、二人ともお前たちによろしく伝えてくれと言っていた。
それから祭りと食事会を楽しんでくれとも。
行秋
確かに素晴らしい公演だった。
ただ観終わった途端、まさか香菱の創作意欲が爆発するとは。
そのせいで、僕たち二人は大変な役を押し付けられてね…
確かに素晴らしい公演だった。
ただ観終わった途端、まさか香菱の創作意欲が爆発するとは。
そのせいで、僕たち二人は大変な役を押し付けられてね…
重雲
ん?
「二人」?
香菱の試食役はぼくだけじゃなかったのか?
行秋
あははっ!
別にそこは重要じゃないだろ?
それに君が食べたら、僕も食べたようなものさ。
僕はそんなこと気にしてないけど?
(言われてみれば、確かに一皿残らず重雲に押し付けてたっけ…)
ん?
「二人」?
香菱の試食役はぼくだけじゃなかったのか?
行秋
あははっ!
別にそこは重要じゃないだろ?
それに君が食べたら、僕も食べたようなものさ。
僕はそんなこと気にしてないけど?
(言われてみれば、確かに一皿残らず重雲に押し付けてたっけ…)
パイモン
なに、香菱が新しい料理を作ったのか?
オイラも食べたいぞ!
香菱
うんうん、パイモンはアタシの料理が大好きだもんね!
ありがと、パイモン!
あっ、鍾離さんにも感謝しないと。
アタシの新しいレシピにぴったりなアイデアを出してくれたからね。
パイモン
じゃあ、さっきはそのことについて話してたのか?
じゃあ、さっきはそのことについて話してたのか?
鍾離
ああ、食事会だからな、話題はおのずと料理のことになる。
香菱はよく己の道を邁進するが、その食材の選び方や味付けはどれも音の調べのように舌の上で躍り出すものだ。
俺の意見は、ただそれに華を添えただけに過ぎない。
ああ、食事会だからな、話題はおのずと料理のことになる。
香菱はよく己の道を邁進するが、その食材の選び方や味付けはどれも音の調べのように舌の上で躍り出すものだ。
俺の意見は、ただそれに華を添えただけに過ぎない。
パイモン
おおっ、さすがだな、二人とも!
おおっ、さすがだな、二人とも!
香菱
えへへ…
アタシ、なんだか照れてきちゃったよ…
鍾離さんの案を取り入れてレシピを調整したら、また料理の試食をお願いするね!
えへへ…
アタシ、なんだか照れてきちゃったよ…
鍾離さんの案を取り入れてレシピを調整したら、また料理の試食をお願いするね!
重雲
まあ…
それなら、大丈夫そうだ。
まあ…
それなら、大丈夫そうだ。
行秋
なら…
次は僕も試食しよう。
パイモン
料理といえば…
さっきからなにかが足りないような…
あっ、オイラたちを招待した胡桃はどこにいるんだ!
あとグゥオパァーもいないぞ!
香菱
グゥオパァーなら、何だかやる気に満ち溢れててお父さんのところでお手伝いしてるよ!
ほら、海灯祭は料理を食べに来るお客さんが多いってあなたたちも知ってるでしょ。
グゥオパァーが万民堂に残って手伝ってくれてなかったら、アタシも胡桃の食事会に来る時間を作れなかったかもしれないんだ。
でね、胡桃は…
グゥオパァーなら、何だかやる気に満ち溢れててお父さんのところでお手伝いしてるよ!
ほら、海灯祭は料理を食べに来るお客さんが多いってあなたたちも知ってるでしょ。
グゥオパァーが万民堂に残って手伝ってくれてなかったら、アタシも胡桃の食事会に来る時間を作れなかったかもしれないんだ。
でね、胡桃は…
鍾離
堂主はある客を迎えに行くと言っていた。
俺にここで先に皆をもてなすようにと。
時間を見るに、そろそろ来る頃合いだと思うが…
堂主はある客を迎えに行くと言っていた。
俺にここで先に皆をもてなすようにと。
時間を見るに、そろそろ来る頃合いだと思うが…
パイモン
へぇ、胡桃がわざわざ呼びに行くなんてな?
それってきっとすごいやつなんじゃないか!
まさか…
刻晴?凝光?
…それとも北斗か?
鍾離
それが、堂主の口から聞くことはできなかったんだ。
部下である俺が詳しく聞くのもあまり好ましくないしな…
へぇ、胡桃がわざわざ呼びに行くなんてな?
それってきっとすごいやつなんじゃないか!
まさか…
刻晴?凝光?
…それとも北斗か?
鍾離
それが、堂主の口から聞くことはできなかったんだ。
部下である俺が詳しく聞くのもあまり好ましくないしな…
突然、激しい風が打ちつけたかのように料亭の扉が開いた。
胡桃
ジャジャーン!
私たちの――
到着!
遅刻してない?
遅刻してないよね?
うんうん、降魔大聖が私と同じで、風のようにスイスイだったから時間ぴったしだ。
遅刻してない?
遅刻してないよね?
うんうん、降魔大聖が私と同じで、風のようにスイスイだったから時間ぴったしだ。
パイモン
!
!
魈
!
!
>!
鍾離
……
貴賓というのは降魔大聖のことであったか、ご高名はかねてより聞いている。
堂主から誘いを受けた際に説明がなかったゆえ、まさか若き英雄だけでなく、璃月の安寧を守る金鵬大将まで来るとは予想していなかった。
貴賓というのは降魔大聖のことであったか、ご高名はかねてより聞いている。
堂主から誘いを受けた際に説明がなかったゆえ、まさか若き英雄だけでなく、璃月の安寧を守る金鵬大将まで来るとは予想していなかった。
こうして皆が一堂に会せるとは、実に重畳だ。
魈
うぅ…
数日前、望舒旅館で…
魈
うぅ…
数日前、望舒旅館で…
魈
…もうすぐ海灯祭ですが、今日帝君が突然訪れたのは…
鍾離
ふむ、堂主の性格だが…
俺も手を焼くことがあってな…
魈
…帝君を悩ませるとは、どのようなことでしょうか?
鍾離
祭りのためにごま油を購入するよう、堂主から言いつけられている。
魈
…?
帝君…
ごま油を買うのに何故望舒旅館まで歩いて…
鍾離
ああ、言笑と少しばかり世間話をした後、調味料をいくつか譲ってもらったんだ。
あとは…
ほら、見てくれ。
松茸を数本とハムを一つもらった。
松茸を数本とハムを一つもらった。
魈
では…
ごま油は…
鍾離
…ああ、それが残念ながら、堂主が望む品はなかった。
魈
て、鍾…
て、鍾…
客卿殿、それは少しばかり…
胡桃
あーあ、この人また始まっちゃった。
客人を立たせたまま、そんな世辞ばっか先に言うんだから。
この場にいる人はみんな、外では名の通った大物でさ。
多かれ少なかれ、お互いのことは耳にしたことあるでしょ。
元々知り合いだって人も多いし、そんなにかしこまらないでよ。
降魔大聖も、旅人と結構仲がいいんだって?
>古い付き合い。胡桃
おお、それなら二人は隣の席に!
鍾離
堂主もどうぞ。
胡桃
あれ、やっと私のこと思い出してくれたの?
そうだ。
さっきここに着いた時、前もって注文しといた料理が出来始めてるって、新月軒の店員が言ってたんだ。
さてさて、それじゃさっそく料理を出してもらおっか。
あれ、やっと私のこと思い出してくれたの?
そうだ。
さっきここに着いた時、前もって注文しといた料理が出来始めてるって、新月軒の店員が言ってたんだ。
さてさて、それじゃさっそく料理を出してもらおっか。
美味しい料理が次々と運ばれてきて、いい香りが漂い始めた。
みんな丁重に料理を口へと運び、小さな声で会話をした…
パイモン
そういえば、まさか胡桃が迎えに行った客人が魈だったなんてな…
重雲
ぼくも初めて旅人とパイモンが降魔大聖の友人だと知った。
パイモン
重雲も魈と知り合いなのか?
重雲
知り合いとはちょっと違うな。
でも、名前はかねてより存じていた。
パイモンは知らないかもしれないが、ぼくたち方士一門は降魔大聖と少し関わりがあるんだ。
表と裏で共に妖魔を退治してきて、もう随分と長い。
まさか、堂主のおかげでこの目で見ることが叶うなんてな…
知り合いとはちょっと違うな。
でも、名前はかねてより存じていた。
パイモンは知らないかもしれないが、ぼくたち方士一門は降魔大聖と少し関わりがあるんだ。
表と裏で共に妖魔を退治してきて、もう随分と長い。
まさか、堂主のおかげでこの目で見ることが叶うなんてな…
降魔大聖、ぼくの名は重雲、以後お見知りおきを。
魈
ああ。
行秋
名高い降魔大聖にお会いできるなんて、僕も光栄に思います。
この前、重雲からちょうど話をお聞きしたところなんです。
降魔大聖に妖魔退治を行う方士の大切さを絶対に分からせてやると、そう重雲が言ってま…
重雲
ゴ、ゴホンッ!
ゴ、ゴホンッ!
香菱
あっ、それならアタシたちも知り合いだよ!
以前、料理王決定戦の時にアタシの料理を仙人さんに試食してもらったんだ!
へへっ、まさかまたお会いできるなんてね。
海灯祭を祝して!
海灯祭を祝して!
行秋
百聞は一見に如かずとは、まさにこのことです。
僕は香菱と重雲の友人で行秋と申します。
僕のことも以後お見知りおきをいただければと。
パイモン
おお…
みんないきなり礼儀正しくなったぞ…
おお…
みんないきなり礼儀正しくなったぞ…
なんだか会話に入りづらいな…
パイモン
えっと、魈さま…
降魔仙人…
大聖!
パイモンもよろしくお願いしますだぞ…
えっと、魈さま…
降魔仙人…
大聖!
パイモンもよろしくお願いしますだぞ…
海灯祭を祝して!
>「しますだぞ」はさすがにおかしい…
パイモン
これでもかなり頑張って言葉を選んだんだぞ!
ケチつけるなよ!
これでもかなり頑張って言葉を選んだんだぞ!
ケチつけるなよ!
魈
皆…
そうかしこまる必要はない。
そうかしこまる必要はない。
胡桃
…いひひっ!
そうそう、降魔大聖の言う通りだよ。
知り合いが集まって食事してるだけなのに、そうやって礼儀正しくしてたらかえって場が緊張しちゃうでしょ。
…いひひっ!
そうそう、降魔大聖の言う通りだよ。
知り合いが集まって食事してるだけなのに、そうやって礼儀正しくしてたらかえって場が緊張しちゃうでしょ。
気を使わせるために、みんなを食事会に招待したわけじゃないんだから。
パイモン
じゃあ、胡桃はなにが目的でみんなを呼んだんだ…?
胡桃
親族や友人を招いて集まり、手に持った味わい深い茶を共に飲みながら、空へと昇る灯を見る…
これこそ旧年に別れを告げ、新年を喜ばしく迎え入れることだ。
親族や友人を招いて集まり、手に持った味わい深い茶を共に飲みながら、空へと昇る灯を見る…
これこそ旧年に別れを告げ、新年を喜ばしく迎え入れることだ。
以上――
鍾離さんが言いそうな言葉でした。
みんな、拍手するように。
みんな、拍手するように。
鍾離
その通りだ。
胡堂主は俺の真似が上手であられる。
その通りだ。
胡堂主は俺の真似が上手であられる。
私はね、ただ賑やかな場が好きで、みんなに美味しいものをごちそうしたいだけなの。
胡桃
この一年、みんな頑張ってきたでしょ。
生活も旅もガイドも――
この一年、みんな頑張ってきたでしょ。
生活も旅もガイドも――
それから料理や商売、妖魔退治、夜叉の務め――
往生堂の仕事を時々手伝ってくれる客卿もね。
ふむふむ――
みんな、すごかったってことじゃん!
まあ、そんなみんなを集められる私が、一番すごい人だけどね!
パイモン
た…確かに、ただ調子に乗ってるだけのようにも聞こえるけど、璃月港にあまり来ない魈まで呼べるなんて、本当にすごいことだぞ…
ふむふむ――
みんな、すごかったってことじゃん!
まあ、そんなみんなを集められる私が、一番すごい人だけどね!
パイモン
た…確かに、ただ調子に乗ってるだけのようにも聞こえるけど、璃月港にあまり来ない魈まで呼べるなんて、本当にすごいことだぞ…
>どうやったのか気になる。
魈
お前が考えてるほど、複雑なことではない。
少し前、また望舒旅館で…
胡桃
…はーい、分かった。
女将さんありがとう!
ヴェルゴレット
女将じゃなくて、オーナーよ!
本当に元気な子ね、あっという間に行っちゃったわ…
本当に元気な子ね、あっという間に行っちゃったわ…
胡桃
降魔大聖――
魈仙人――
望舒旅館の守護神――
望舒旅館の守護神――
荻花洲の大英雄――
ねぇ、いるんでしょ――!
ねぇ、いるんでしょ――!
魈
はぁ…
静かにしろ、そう騒ぐな。
胡桃
あらら、ごめんね。
でもそうしないと、姿を見せてくれなかったでしょ?
魈
…お前のことは知っている、往生堂七十七代目堂主。
我に何の用だ。
…お前のことは知っている、往生堂七十七代目堂主。
我に何の用だ。
行秋
ははっ、確かに「胡桃堂主」がしそうなことだ。
重雲
つまり…
降魔大聖がいらしたのは、その胡桃のはた迷惑な行為をやめさせるためだったのか…
鍾離
ほう、他にも理由があるように俺は思う。
ほう、他にも理由があるように俺は思う。
胡桃
あははっ、さすが鍾離さんは賢いね。
香菱
えっ、まだ続きがあるの?
えっ、まだ続きがあるの?
胡桃
でも続きはつまらないよ。
ただ往生堂の諸々と仙衆夜叉の過去について話して、ご機嫌取りをしただけだから。
鍾離
魔神戦争中は争いが多発し、災禍が絶えず、人々は病や死による苦しみから逃れられなかったという。
仙衆は妖魔を払い、千岩軍は力を奮うも苦戦を強いられた。
そんな中、往生堂は疫病の排除や亡魂を送る責務を全うした。
戦乱の最中、こうして生死の境を明確に分けることで更なる災厄の訪れは免れた。
胡桃
そうそう、そういうこと。
鍾離さんに1ポイント!
でも、そんなふっるーい仲でも、降魔大聖を招待するにはだいぶ時間がかかったんだ。
>もしかして、業障による影響を心配して…
胡桃
あっ、やっぱりあなたは知ってるんだ。
あっ、やっぱりあなたは知ってるんだ。
魈
これは避けようのないことだ。
我はその影響を考慮しなければならない。
我はその影響を考慮しなければならない。
胡桃
確かにね。
で、私も考えたんだよ!
だから、今日は元素力と縁のある友達しか招待してないんだ。
食事だけだったら、そんな大きな影響も出ないでしょ。
魈
ただ…
こうも人が大勢いるとは思わなかったがな。
ただ…
こうも人が大勢いるとは思わなかったがな。
行秋
降魔大聖、そう心配なさらないでください。
今のところ僕たちは何の不調も感じていませんから。
降魔大聖、そう心配なさらないでください。
今のところ僕たちは何の不調も感じていませんから。
特にこの少年方士は、純陽の力を持っています。
そう簡単にヘばったりしません。
そう簡単にヘばったりしません。
重雲
そ、それとこれとは話が別だろ!
あと、さっきニンジンをぼくのお椀に入れてなかったか?
あっ、目を逸らすな!
あっ、目を逸らすな!
行秋
まったく、何のことを言ってるんだい?
香菱
今回は重雲の肩を持つよ、アタシも見てたから!
今回は重雲の肩を持つよ、アタシも見てたから!
今日、グゥオパァーがいなくて良かったね。
グゥオパァーは食べ物を好き嫌いする人を見るのが大嫌いだから、無理にでも行秋に食べさせてたと思うよ!
グゥオパァーは食べ物を好き嫌いする人を見るのが大嫌いだから、無理にでも行秋に食べさせてたと思うよ!
月行秋
えっ!?
グゥオパァーってそんなに執念深い性格だったの?
けど、確かに前に香菱からグゥオパァーは竈の神だって話は聞いた…
鍾離
ははっ、その民間伝承を聞いたのか。
えっ!?
グゥオパァーってそんなに執念深い性格だったの?
けど、確かに前に香菱からグゥオパァーは竈の神だって話は聞いた…
鍾離
ははっ、その民間伝承を聞いたのか。
魈
……
①魈、今日は特に口数が少ないけど大丈夫?
②人が多いのは苦手?
②人が多いのは苦手?
魈
今は支障ない。
少し前…
海灯祭より前に、ある古い知人に会った。
その彼の助けもあり、我の状態はだいぶ落ち着いている。
少し前…
海灯祭より前に、ある古い知人に会った。
その彼の助けもあり、我の状態はだいぶ落ち着いている。
①食べられないものがあったらパイモンに。
パイモン
そうそう…
って、そこじゃないだろ!
そうそう…
って、そこじゃないだろ!
-------------------------
②古い友人?
魈
お前も知ってると思うが、彼は…
お前も知ってると思うが、彼は…
-------------------------
???
ひゅー…ひゅー…
>(あれ?風の音?)
???
「風が物語の種を運び」…
パイモン
「時間がそれを芽生えさせる」!
「時間がそれを芽生えさせる」!
あっ!
つい続きを口にしちゃったぞ!
つい続きを口にしちゃったぞ!
パイモン
でもこの聞き慣れた声って、まさか…
でもこの聞き慣れた声って、まさか…
>(間違いない…!)
鍾離
……
……
胡桃
あれ?
私の聞き間違いじゃないよね?
外に誰かいるのかな?
鍾離さんもぼーっとしてないで、早く扉を開けてあげて!
???
面倒はかけないよ、お邪魔します!
料亭の門が再び強風によって開かれた…
ウェンティ
やっほー、やっとボクを入れてくれたね!
へへっ、ボクたちが昔どこかで会っていたとしても、今日の出会いはまた新しいもの!
新しい友人に古い友人たち、みんなお祭りを楽しんでるかい?
ウェンティ
やっほー、やっとボクを入れてくれたね!
へへっ、ボクたちが昔どこかで会っていたとしても、今日の出会いはまた新しいもの!
新しい友人に古い友人たち、みんなお祭りを楽しんでるかい?
パイモン
あっ!
吟遊野郎、どうしてここに!?
璃月に詩でも読みに来たのか?
あっ!
吟遊野郎、どうしてここに!?
璃月に詩でも読みに来たのか?
魈
…!?
胡桃
おやおやぁ~!
爽やかなお兄さんの登場だ。
見たところ、将来私の友だちになりそうな雰囲気を感じるね。
来るものみな客人なり、出会いとはこれまさに縁なり。
何も言わなくていいよ。
はい、座って!
料理は好きなものを取っていいからね。
おっと、食器を一人分追加するよう言わないと。
…!?
胡桃
おやおやぁ~!
爽やかなお兄さんの登場だ。
見たところ、将来私の友だちになりそうな雰囲気を感じるね。
来るものみな客人なり、出会いとはこれまさに縁なり。
何も言わなくていいよ。
はい、座って!
料理は好きなものを取っていいからね。
おっと、食器を一人分追加するよう言わないと。
ウェンティ
おや、このお嬢さんはまるでお花のようだ、朝の陽のように麗らかだ。
見た感じ、ここでもっとも主導権を握ってる人かな?
おや、このお嬢さんはまるでお花のようだ、朝の陽のように麗らかだ。
見た感じ、ここでもっとも主導権を握ってる人かな?
えへへっ、美味しそうなものがこんなにいっぱい!
本当にボクも食べていいの?
じゃあ遠慮なく。
行秋
あっ、君は!
本当にボクも食べていいの?
じゃあ遠慮なく。
行秋
あっ、君は!
ウェンティ
おや!
枕玉先生じゃ…
>(まずい、行秋の筆名がバレてしまう…)
ウェンティ
…うーん、よぉーく見たところ、枕玉先生のファンだよね!
胡桃
うん?
「枕玉」先生?
うん?
「枕玉」先生?
>(まずい、行秋の筆名がバレてしまう…)
…うーん、よぉーく見たところ、枕玉先生のファンだよね!
実は以前、ある娯楽小説の読書サークルで彼と知り合ったんだ。
ほんと、もっと早く知り合いたかったよ。
枕玉先生の新作をあんなにも分析できる人が、ボク以外にもいるなんてね!
枕玉先生の新作をあんなにも分析できる人が、ボク以外にもいるなんてね!
行秋
ウェンティさんも実に謙虚だ。
詩歌の才なら、君のほうが一枚上手じゃないか。
ウェンティさんも実に謙虚だ。
詩歌の才なら、君のほうが一枚上手じゃないか。
鍾離
ふむ…
つまり、こちらは行秋殿の知り合いだったのか?
ふむ…
つまり、こちらは行秋殿の知り合いだったのか?
①私の知り合いでもある。
ウェンティ
そうなんだ!
それにもボクのこと知ってるよね。
ついこのあいだ話したばっかだし。
そうなんだ!
それにもボクのこと知ってるよね。
ついこのあいだ話したばっかだし。
-------------------------
②魈も知ってるみたい。
-------------------------
魈
…ああ。
年の瀬が近づき、海灯祭の時期になるにつれて妖魔の動きも活発になり始める。
前に荻花洲一帯を見て回っていたところ、たまたまこの…
この…
年の瀬が近づき、海灯祭の時期になるにつれて妖魔の動きも活発になり始める。
前に荻花洲一帯を見て回っていたところ、たまたまこの…
この…
ウェンティ
あれ?
まだ数日しか経ってないのに、もう忘れちゃった?
職業は「吟遊詩人」だよ!
さっきパイモンが言ったように、荻花洲で詩を読んでたんだ。
あれ?
まだ数日しか経ってないのに、もう忘れちゃった?
職業は「吟遊詩人」だよ!
さっきパイモンが言ったように、荻花洲で詩を読んでたんだ。
魈
ああ、我がこの吟遊詩人と会った時、確かに荻花洲で演奏をしていた。
その音色は…
抑揚のある美しい調べで、心を落ち着かせるものであった。
我は…
思わず長いこと足を止めてしまった、その音色に耳を傾けながらな。
ああ、我がこの吟遊詩人と会った時、確かに荻花洲で演奏をしていた。
その音色は…
抑揚のある美しい調べで、心を落ち着かせるものであった。
我は…
思わず長いこと足を止めてしまった、その音色に耳を傾けながらな。
ウェンティ
あははっ、どういたしまして!
>なるほど、そういうことだったんだ。
鍾離
そうか、状況は俺も理解した。
俺の名は鍾離、今は往生堂に勤めている。
新たな友と知り合えて何よりだ。
胡桃
うんうん。
で、私が彼の上司ね。
もし客卿の仕事に何か不満があったら、いつでも言ってちょうだい!
鍾離
そうか、状況は俺も理解した。
俺の名は鍾離、今は往生堂に勤めている。
新たな友と知り合えて何よりだ。
胡桃
うんうん。
で、私が彼の上司ね。
もし客卿の仕事に何か不満があったら、いつでも言ってちょうだい!
鍾離
堂主には気を遣わせる。
ウェンティ
へぇ?
なるほど、どうりで…
君みたいな賢くて頼りになる堂主がいるから、こんな見るからに優秀そうな部下を雇えるんだろうね!
胡桃
へへっ、もうウェンティさんは口がお上手だね!
うちの客卿は本当にすごいんだよ。
天文から地理まで、昔のことから今のことまで、なーんでも知ってるんだから。
でも時々、この人の古臭い話し方を見てると、仙人の誰かがお忍びで俗世に来てるんじゃないかって疑っちゃうんだけどね!
へぇ?
なるほど、どうりで…
君みたいな賢くて頼りになる堂主がいるから、こんな見るからに優秀そうな部下を雇えるんだろうね!
胡桃
へへっ、もうウェンティさんは口がお上手だね!
うちの客卿は本当にすごいんだよ。
天文から地理まで、昔のことから今のことまで、なーんでも知ってるんだから。
でも時々、この人の古臭い話し方を見てると、仙人の誰かがお忍びで俗世に来てるんじゃないかって疑っちゃうんだけどね!
魈
……
胡桃
あっ、降魔大聖も仙人だったよね。
ねぇねぇ、どう思う?
魈
我は…
…悪いが、我は妖魔を屠ることしか取り柄がない。
学には疎く、聞いたことがないな…
パイモン
あれ、そうなのか?
あれ、そうなのか?
魈は色んなことを知ってるし、オイラは物知りだと思うぞ…
>(パイモン、察して!)
パイモン
ほぇ?
あっ、えっと、そうだな…
しょ…魈は武人で、普段街にも行かないからなぁー。
こういうの知らなくても当然だよなぁ…
ウェンティ
へぇ――
へぇ――
そうなんだ。
ボクは鍾離先生の名前は前々から耳にしてたよ。
ボクは鍾離先生の名前は前々から耳にしてたよ。
酒場にいるお客さんたちから、礼儀正しい若い男がモンドで一番の酒場に来たにもかかわらず、お酒を飲まないで言いにくい名前の熱いお茶を頼んだってね。
鍾離
…そういえば、俺もふいに思い出した。
モンドには彼のような芸術家がいると。
噂では、気さくで温和な性格をしており、彼の生み出す作品は躍動的で生き生きとしたものらしい。
モンドで一番の吟遊詩人と言っても過言ではないそうだ。
ウェンティ
えへっ、なんだか照れちゃうな。
けど、モンドの詩は全体的にそんな感じだよ。
ただ創作のレベルはピンキリだけどね。
たとえば少し前に、ボクはこんな詩を耳にしたんだ――
「古き家は新たに生まれ変わり、春の風を迎えて、過去の記憶が吹き抜けていく。」
意味は確かに伝わるけど、言葉のチョイスがありきたりで、あまり文才も感じられない。
意味は確かに伝わるけど、言葉のチョイスがありきたりで、あまり文才も感じられない。
胡桃
確かに、文の構成がイマイチだね。
私なら多分こうするかな――
確かに、文の構成がイマイチだね。
私なら多分こうするかな――
「蔓にヨボヨボのウリひとつ、それでも花は咲き誇る。」
ウェンティ
おおっ、いい詩だね!
雰囲気も独特ですらすら読める!
胡桃
やっぱり私の目に狂いはなかった!
ウェンティさん、かなりいいセンスしてるよ!
はい、握手握手~!
ウェンティ
おおっ、いい詩だね!
雰囲気も独特ですらすら読める!
胡桃
やっぱり私の目に狂いはなかった!
ウェンティさん、かなりいいセンスしてるよ!
はい、握手握手~!
ウェンティ
握手握手~!
握手握手~!
鍾離
……
魈
…………
香菱
…ねぇ、行秋…
行秋
うん?
…ねぇ、行秋…
行秋
うん?
香菱
帰ったら何冊か本を貸してくれない?
文章が上手なものを行秋に選んでほしいんだけど。
アタシの読解力のせいなのか、今の詩の良し悪しが分からなくて…
重雲
ぼくが思うに…
たぶん、それはお前の問題じゃないだろう…
行秋
重雲の言う通りだ、僕たちの問題じゃない。
重雲の言う通りだ、僕たちの問題じゃない。
>パイモンもあだ名をつけるため勉強しよう。
パイモン
おう、いいなそれ!
そういえば、吟遊野郎はなんでここにいるんだ?
海灯祭に参加しに来たのか?
海灯祭に参加しに来たのか?
ウェンティ
今年は璃月で海灯音楽祭が開催されるって聞いてね。
詩歌を創る者として、この誘惑に抗えるわけもないでしょ?
芸術はぶつかり合ってこそ、新しいアイデアの火花が生まれるわけだしね。
>(あれ、音楽祭の開催は臨時で決まったもの…)
ウェンティ
そういえば、イベントを主催してるあのフォンテーヌの人だけど、石門の近くで見かけたよ。
今年は璃月で海灯音楽祭が開催されるって聞いてね。
詩歌を創る者として、この誘惑に抗えるわけもないでしょ?
芸術はぶつかり合ってこそ、新しいアイデアの火花が生まれるわけだしね。
>(あれ、音楽祭の開催は臨時で決まったもの…)
ウェンティ
そういえば、イベントを主催してるあのフォンテーヌの人だけど、石門の近くで見かけたよ。
「イリデッセンスツアー」がやっと一回開催できたんだ。
ちゃんと祝ってあげないとね。
ちゃんと祝ってあげないとね。
>ありがとう、彼もきっと感謝してる。
ウェンティ
ボクたちの仲なんだし、そうかしこまらなくていいよ。
そういえば、君たちが次々と新月軒に入っていくのを近くで見てたのに、誰もボクがいることに気づかなかったよね。
ボクの隠れ方が上手すぎたのか、それとも風の音を誰かさんがあえて無視したのか…そういえば、君たちが次々と新月軒に入っていくのを近くで見てたのに、誰もボクがいることに気づかなかったよね。
鍾離
ははっ…
…海灯祭になると璃月港は人々で賑わう。
皆、灯りを眺めたり、街を見て回ったりし、さらに即興で旅に出る者までいる。
人の動きは予測しがたいものだ。
ははっ…
…海灯祭になると璃月港は人々で賑わう。
皆、灯りを眺めたり、街を見て回ったりし、さらに即興で旅に出る者までいる。
人の動きは予測しがたいものだ。
だがこうして祭りはつつがなく開催され、友人と一同に会せたのはまさに祝うべきことだろう。
新年を迎える今、皆とここに集まれたのは実に喜ばしい。
この場を借りて、酒の代わりに茶で皆と乾杯しよう。
魈
あ……
新年を迎える今、皆とここに集まれたのは実に喜ばしい。
この場を借りて、酒の代わりに茶で皆と乾杯しよう。
魈
あ……
ウェンティ
さすが鍾離先生、いい話だね!
ボクの代わりに言いたいことをすべて言ってくれたよ!
こんなことを自分から言うのはちょっと恥ずかしいんだけど、招待されてもないボクがいきなりこの食事会に参加しちゃって、みんなに迷惑かけてないかな?
さすが鍾離先生、いい話だね!
ボクの代わりに言いたいことをすべて言ってくれたよ!
こんなことを自分から言うのはちょっと恥ずかしいんだけど、招待されてもないボクがいきなりこの食事会に参加しちゃって、みんなに迷惑かけてないかな?
本当はこういう時、モンドではお酒を飲むのが定番なんだよね。
でも鍾離先生がどうしてもお茶を飲むっていうのなら、ボクもそれに合わせるよ!
さあ、乾杯しよう!
ボクもごちそうになるね!
さあ、乾杯しよう!
ボクもごちそうになるね!
気にしない気にしない!
ぜーんぶ私の奢りだよ。
みんなで美味しいものをたくさんいただいて、良い一年になるよう祈ろう!
飲み物がお茶だけなのも、食事の後に何かイベントがあるかもしれないと思ったからなんだ。
魈
……
パイモン
おいおい…
おいおい…
あの二人、急にお茶で乾杯しだしたぞ!
オイラたちは…
どうするか…
オイラたちは…
どうするか…
>魈!
魈
な、何だ!?
な、何だ!?
①お腹は一杯になった?外で散歩でもしない?
②食べすぎたから、散歩に付き合って。
魈
あ…ああ。
二人はもういいの?
うん、外の空気を吸いながら、食後のお散歩もいいかもね。
パイモン
え…えっと、じゃあオイラも…
>パイモンはお腹いっぱいじゃないでしょ。
パイモン
えっと、実は…
>心配しないで、すぐ帰ってくるから。
パイモン
わかった…
わかった…
必ず帰って来いよ!
-------------------------
魈
行くとしよう、お前は先に外に出ててくれ。
行くとしよう、お前は先に外に出ててくれ。
-------------------------
重雲
もしかして、家の商売の繋がりで知り合ったのか?
重雲
ああ、やはりそうだったのか。
…新月軒を出る…
重雲
お前とあのウェンティさんだが…
お前とあのウェンティさんだが…
行秋
あはは…
えっと…
あはは…
えっと…
重雲
もしかして、家の商売の繋がりで知り合ったのか?
行秋
そ…そうなんだ!
そ…そうなんだ!
君も僕の家のことは知ってるだろ。
商売に関する機密はかなり多くてね、こういう宴席では大っぴらに話せないんだ。
商売に関する機密はかなり多くてね、こういう宴席では大っぴらに話せないんだ。
重雲
ああ、やはりそうだったのか。
-------------------------
胡桃
そういえば、食事会が始まる前にどんな話をしてたの?
何か面白い話はあった?
そういえば、食事会が始まる前にどんな話をしてたの?
何か面白い話はあった?
香菱
うん、料理の話をしてたんだ。
この前、鍾離さんが翹英荘へ行った時に珍しい茶油とごま油を手に入れたんだって。
それで新しい料理に入れてみるといいって勧めてくれたの!
うん、次も鍾離さんに行かせよっと。
うん、料理の話をしてたんだ。
この前、鍾離さんが翹英荘へ行った時に珍しい茶油とごま油を手に入れたんだって。
それで新しい料理に入れてみるといいって勧めてくれたの!
胡桃
あぁ――
あぁ――
だからあの日、あんなに長いこと帰ってこなかったんだ。
もしこれが他の人だったら、油は見つからなかったかも…うん、次も鍾離さんに行かせよっと。
-------------------------
鍾離
新たな友人は、どうやら酒にかなり詳しいようだな。
新たな友人は、どうやら酒にかなり詳しいようだな。
ウェンティ
いやいや、ボクはただのお酒好きで、鍾離先生ほどのこだわりは持ち合わせてないよ。
いやいや、ボクはただのお酒好きで、鍾離先生ほどのこだわりは持ち合わせてないよ。
ウェンティ
今回、出されたのがお茶でよかったよ。
もし酔っぱらって変なことを話しちゃったら、知り合ったばかりの鍾離先生の前で恥をかくところだった。
今回、出されたのがお茶でよかったよ。
もし酔っぱらって変なことを話しちゃったら、知り合ったばかりの鍾離先生の前で恥をかくところだった。
鍾離
まさか。
堂主が招き入れた客だ。
俺が笑い者にするなんて滅相もない。
まさか。
堂主が招き入れた客だ。
俺が笑い者にするなんて滅相もない。
-------------------------
パイモン
早く帰ってくるんだぞ!
早く帰ってくるんだぞ!
正直、口を滑らせちゃわないか不安だからな…
-------------------------
魈
…大丈夫か?
>それはこっちの台詞だけど。
魈
……
我には…
適切な言葉が思い当たらない。
>こんな状況になったことがないから?
魈
状況の問題ではない。
かつて、仙人の中にも集まって語らうのを好むやつは多くいた。
適切な言葉が思い当たらない。
>こんな状況になったことがないから?
魈
状況の問題ではない。
かつて、仙人の中にも集まって語らうのを好むやつは多くいた。
時々皆を呼んでは酒や茶を飲むようなやつがな。
我も何度か強引に連れて行かれたことがある。
だが仙人にはそれぞれ成すべき責任があり、そのほとんどが誇りを持っている。
ゆえに話も直接的なもので…
こうも紆余曲折としたものはなかった。
しかし、今回は…
我も何度か強引に連れて行かれたことがある。
だが仙人にはそれぞれ成すべき責任があり、そのほとんどが誇りを持っている。
ゆえに話も直接的なもので…
こうも紆余曲折としたものはなかった。
しかし、今回は…
①分かった、全部鍾離先生のせいだ。
魈
そのようなことは断じてない!
むしろ、鍾…
そのようなことは断じてない!
むしろ、鍾…
帝君は人間の生活によく溶け込んでいて、満足されている様子だった。
-------------------------
②分かった、全部ウェンティのせいだ。
魈
そ、そういうわけでは…
…やはり、彼の正体を知っているのだな。
なら、気にせず言わせてもらおう。
風神の性分は自由で気ままなものであり、それはあの笛の音にも表れている。
このような神が人間と打ち解けるのは…
容易いことだろう。
そ、そういうわけでは…
…やはり、彼の正体を知っているのだな。
なら、気にせず言わせてもらおう。
風神の性分は自由で気ままなものであり、それはあの笛の音にも表れている。
このような神が人間と打ち解けるのは…
容易いことだろう。
-------------------------
魈
ただ…
それは我には永遠にできないことだ。
①彼らを見習う必要はない。
②魈は自分のできることをやればいい。
②魈は自分のできることをやればいい。
ふっ…
お前が言いそうなことだ。
我は別に気にしていない。
これが我にとっての常であることは重々理解しているからな。
ゆえに、稀にお前と普通に接していることを思い出すと、どうにも…
奇妙な感覚に陥る。
>それは、いい意味で「奇妙」な感覚なの?
魈
ああ。
胡堂主の此度の招待は実に断りにくいものであった。
しかし、ここに着く頃には我も心の準備はできていた。
あやつは「元素力に縁のある友人しか招待していない」と言っていたからな。
お前がいることも感づいていたんだ。
魈
心猿大将がよく口にしていた、「状況に応じて愉しく振る舞い、予想外の出来事を愉しむ」と。
それは、このような感覚なのかもしれない。
…ただ、あやつが言っていたのは、周りの者に作った衣服のことを指していたんだろうがな。
ああ。
胡堂主の此度の招待は実に断りにくいものであった。
しかし、ここに着く頃には我も心の準備はできていた。
あやつは「元素力に縁のある友人しか招待していない」と言っていたからな。
お前がいることも感づいていたんだ。
だが、他の客人については…
>予想できなくて当たり前。
心猿大将がよく口にしていた、「状況に応じて愉しく振る舞い、予想外の出来事を愉しむ」と。
それは、このような感覚なのかもしれない。
…ただ、あやつが言っていたのは、周りの者に作った衣服のことを指していたんだろうがな。
あれら衣服の作りは実に精緻なものだった。
しかし、着るとなると何かと不便でな。
浮舎のやつは、心猿大将の面子なぞ気にせずそれを身にまとうことはなかった。
だが、帝君はあの衣服がお気に召したのか、かなりの数を所有していた。
帝君が今身に着けている衣服も、心猿大将によるものだ。
しかし、着るとなると何かと不便でな。
浮舎のやつは、心猿大将の面子なぞ気にせずそれを身にまとうことはなかった。
だが、帝君はあの衣服がお気に召したのか、かなりの数を所有していた。
帝君が今身に着けている衣服も、心猿大将によるものだ。
戦乱の渦中であれを着ている姿は見なかったが、まさか後になって袖に腕を通すとはな。
香菱
見つけた!
あなたたちここにいたんだ!
あっ、もしかして大事なお話中だった…?
魈
そんなことはない。
何の用だ?
そんなことはない。
何の用だ?
香菱
みんながお腹いっぱいになったのを見て、さっき胡桃が店員さんに食後の点心を出してもらったんだ。
でも、あなたたち全然帰ってこないでしょ。
それにパイモンがちょっとパニックになってて…
点心が甘いのかしょっぱいのかも分からなくなってるんだ。
>点心が食べられてるなら、まだ問題ない。
香菱
えっと…
本当はね、ちょっと心配であなたたちの様子を見に来たの。
魈仙人、少し落ち着かない様子だったからここの食べ物が合わなかったんじゃないかと思ったんだ。
それで望舒旅館に戻って、言笑に料理を作ってもらおうとしたのかなって。
それで望舒旅館に戻って、言笑に料理を作ってもらおうとしたのかなって。
魈
そんなことはない。
いらぬ心配をかけたな。
いらぬ心配をかけたな。
>魈、風輪両立で逃げるのは禁止だから。
魈
そのようなことは…
ならば、そろそろとしよう。
香菱
あっ、ちょっと待って。
実はアタシが二人を探しに来たのはね、別の用事もあったからなんだ。
ほら、これ、特別に二人のために持ってきたの!
魈
これは…
杏仁豆腐?
香菱
そうだよ!
前回の料理王決定戦以降、アタシと言笑は好敵手であり友達にもなったからね。
時々、望舒旅館に行って彼と料理について話し合ってるんだ。
これは…
杏仁豆腐?
香菱
そうだよ!
前回の料理王決定戦以降、アタシと言笑は好敵手であり友達にもなったからね。
時々、望舒旅館に行って彼と料理について話し合ってるんだ。
その時に旅館の最上階にいる客人は、言笑の作る杏仁豆腐が一番好きだって聞いたの。
それで教えてもらったんだ。
それで教えてもらったんだ。
実はね…
今回、胡桃がみんなを招待する前に、こっそりアタシのところに来て、誰を呼ぶのか教えてくれたの。
で、どんな料理を注文すればいいのか相談されたんだ。
だから、前もって杏仁豆腐をいくつか作っておいて、あなたたちに渡そうと思ってたってわけ。
いつもお世話になってるお礼にね。
今回、胡桃がみんなを招待する前に、こっそりアタシのところに来て、誰を呼ぶのか教えてくれたの。
で、どんな料理を注文すればいいのか相談されたんだ。
だから、前もって杏仁豆腐をいくつか作っておいて、あなたたちに渡そうと思ってたってわけ。
いつもお世話になってるお礼にね。
二人に用意するって知ったグゥオパァーも熱心に走り回って、かなり手伝ってくれたんだよ!
>香菱、ありがとう。それにグゥオパァーも!
魈
手間をかけさせた。
だが、そのような必要…
>コホン…
魈
…受け取っておく。
感謝する、それから…
グゥオパァーにも。
香菱
どういたしまして!
おっと、そうだった。
アタシが作った杏仁豆腐は、言笑のと口当たりと味が違うかもしれないんだ。
だから、もし何かアドバイスがあったら絶対に教えてね!
魈
…受け取っておく。
感謝する、それから…
グゥオパァーにも。
香菱
どういたしまして!
おっと、そうだった。
アタシが作った杏仁豆腐は、言笑のと口当たりと味が違うかもしれないんだ。
だから、もし何かアドバイスがあったら絶対に教えてね!
魈
ああ。
ああ。
香菱
へへっ、よろしくね!
さってと、そろそろ戻ろっか。
じゃないと、パイモンが待ちくたびれちゃうだろうしね。
じゃないと、パイモンが待ちくたびれちゃうだろうしね。
…新月軒に戻る…
パイモン
あっ――
あっ――
おまえらやっと内緒話が終わったんだな!
早く戻ってくるって約束したのに!
ふんっ!
早く戻ってくるって約束したのに!
ふんっ!
>十分早かった。パイモンの感覚がおかしい。
パイモン
お、おまえ!
オイラのことそんなふうに言うなんて!
なら、おまえの感覚のほうが間違ってるってことをわからせてやる!
それから、オイラの食欲に対する認識もな!
おまえの点心は、ぜんぶオイラが食ってやるぞ!
魈
悪い、待たせた。
お、おまえ!
オイラのことそんなふうに言うなんて!
なら、おまえの感覚のほうが間違ってるってことをわからせてやる!
それから、オイラの食欲に対する認識もな!
おまえの点心は、ぜんぶオイラが食ってやるぞ!
魈
悪い、待たせた。
胡桃
へーきへーき、みんな雑談しかしてないし、これといって何もなかったからね。
外で話していようが、部屋の中で話そうが、別におんなじだったよ。
>寛容な堂主をパイモンも少しは見習って。
パイモン
ふんっ、オイラは食べるのに忙しいからな、おまえの相手なんかしてるヒマないぞ!
胡桃
そうだ。
知り合い同士ではあるけど、せっかくのお祭りの食事会だし、儀式的なことも少しやっておこっか。
ウェンティ
おっ?
もしかして、何か特有の習わしでもあるの?
おっ?
もしかして、何か特有の習わしでもあるの?
胡桃
ないよ。
でも縁起が良くなるように、私がたった今作った!
思い立ったが吉日。
さっ、まずは卓の上にある香炉を使おう。
おっと、ずいぶん長いこと火が点いてたし、お香も尽きかけてるね。
じゃあここは、一番身分の尊いお客さんに次のお香を焚いてもらおっかな。
生々流転――
でも縁起が良くなるように、私がたった今作った!
思い立ったが吉日。
さっ、まずは卓の上にある香炉を使おう。
おっと、ずいぶん長いこと火が点いてたし、お香も尽きかけてるね。
じゃあここは、一番身分の尊いお客さんに次のお香を焚いてもらおっかな。
生々流転――
新たな年の繁栄を願い、日々前へと進んでいけるようにね!
ウェンティ
なるほど、いい願いだね。
さすが胡桃!
なら、この場で一番身分の尊いお客さんは…
うん、きっと客卿の鍾離先生だよね。
ボクは鍾離先生の功績とかやってきたことに詳しくはないけど、さっき話した感じ、彼の見識と造詣の深さはこの世界を渡り歩いてきた吟遊詩人のボクでもあっと驚くものだった。ももし知識が力となるのなら、鍾離先生の力は果てしなく強大なものだろうね。
なるほど、いい願いだね。
さすが胡桃!
なら、この場で一番身分の尊いお客さんは…
うん、きっと客卿の鍾離先生だよね。
ボクは鍾離先生の功績とかやってきたことに詳しくはないけど、さっき話した感じ、彼の見識と造詣の深さはこの世界を渡り歩いてきた吟遊詩人のボクでもあっと驚くものだった。ももし知識が力となるのなら、鍾離先生の力は果てしなく強大なものだろうね。
鍾離
話のレベルで言えば、やはり偉大な詩人のほうが上だろう。
俺はただ記憶力がいいだけに過ぎない。
こんな何の変哲もない能力をこうも立派に語れるとは、その弁舌には脱帽する。
そもそも、誰が推薦してもいいのなら…
ウェンティ
うんうん。
うんうん。
鍾離
俺はやはり、堂主こそが香を焚くのに適任だと思う。
胡桃
もう、ダメだよ。
それは上司に対する無駄なごますりだから。
それに、お客さんにやってもらうって話でしょ。
主催者の私は選択肢に入らないよ。
そうだ。
美味しい料理をたくさん食べられたし、ここはこの場に唯一いる料理人の香菱にやってもらうのがいいんじゃない?
香菱
えっ、そうなの?
でも、今日の料理はアタシが作ったものじゃないよ!
胡桃
そんなの関係ないって。
ほら、香菱は仙人の弟子で、竈の魔神と行動を共にする仲間、それに月逐い祭の料理王決定戦の優勝者でしょ。
しかも、かの有名な料理屋「万民堂」唯一の後継者であり、この堂主である私の古い友人の一人でもある。
これでも足りないっていうの?
パイモン
あれ、なんか称号がだんだん尻すぼみしていってるような…
香菱
ちょ、ちょっとやめてよ。
なんだか恥ずかしくなってきちゃう!
ちょ、ちょっとやめてよ。
なんだか恥ずかしくなってきちゃう!
そ…それなら、璃月港で最大の商会の一つ――
飛雲商会の次男坊のほうが尊い身分なんじゃない?
行秋
なっ、いきなり僕を巻き込まないでくれよ!
なっ、いきなり僕を巻き込まないでくれよ!
胡桃
おおっ、それもいいね。
商会の坊ちゃまがお香を焚いてくれたら、みんな新しい一年は大儲け間違いなしだよ。
おおっ、それもいいね。
商会の坊ちゃまがお香を焚いてくれたら、みんな新しい一年は大儲け間違いなしだよ。
行秋
はぁ、そんなわけないだろう!
それに儲けることも確かにいいが、体の健康や万事順調であることのほうがもっと大事だ。
だから、ここは邪気払いを得意とする重雲方士にやってもらって、家内安全を願うのはどうだろうか。
重雲
ええっ?
まさかぼくにまで飛び火するとは…
ここには降魔大聖がいるんだ、どう考えてもぼくにお鉢が回ってくるのは筋違いじゃないか?
身分の序列で言えば、ここに仙人は降魔大聖一人しかいない。
なら、絶対に…
魈
断る。
我はここでもっとも身分の尊いものではない、絶対にな。
>(まさか鍾離先生を選ぶつもりじゃ)
魈
ここにいる者の洞察力なら、きっともう分かってるはずだ。
ここにいる者の洞察力なら、きっともう分かってるはずだ。
>(あっ、まずい)
魈
ここにいる皆と縁を持つ者が一人いるとな。
パイモン
あっ、そうだぞ!
おまえっていっつもオイラのことをからかうけど、たしかに人付き合いはかなりいいよな。
ここのみんなとも知り合いだし!
あっ、そうだぞ!
おまえっていっつもオイラのことをからかうけど、たしかに人付き合いはかなりいいよな。
ここのみんなとも知り合いだし!
あっ、まずい!
さっきおまえの相手なんかしないって言ったばっかだったのに…
さっきおまえの相手なんかしないって言ったばっかだったのに…
>いや、それは私だけじゃない。
パイモン
あれ?
まだ他にもいたか?
あれ?
まだ他にもいたか?
①あとパイモンもいるよ。
②鏡を見てきて。
パイモン
ん?
…って、ええぇっ!
おまえは、オイラがここで一番尊いお客さんだって言うのか?
急にそんなこと言うなよ、えへへっ…
ん?
…って、ええぇっ!
おまえは、オイラがここで一番尊いお客さんだって言うのか?
急にそんなこと言うなよ、えへへっ…
ウェンティ
うん、ボクは賛成だよ。
なかなか良い人選なんじゃないかな。
共に歩む仲間がいなかったら、長い旅は果てのない孤独なものになってしまう。
冗談を言い合ったり一緒に騒いだりできる友達がいれば、あらゆる景色は色づく。
うん、ボクは賛成だよ。
なかなか良い人選なんじゃないかな。
共に歩む仲間がいなかったら、長い旅は果てのない孤独なものになってしまう。
冗談を言い合ったり一緒に騒いだりできる友達がいれば、あらゆる景色は色づく。
鍾離
ああ…
旅人は諸国を旅し、素晴らしい功績をいくつも残した。
しかし、パイモンがいなければ、その物語は単調なものになっていただろう。
お前の旅が平穏で順調であったのも、パイモンの存在が大きい。旅人は諸国を旅し、素晴らしい功績をいくつも残した。
しかし、パイモンがいなければ、その物語は単調なものになっていただろう。
パイモン
いきなりそんな褒められるなんて、オイラなんだか慣れてないぞ…
その、みんな本気なんだよな…?
>もちろん。パイモンは最高の仲間だからね!
パイモン
へへっ、ありがとな!
さっきはオイラのことをずっと待たせたけど、もう怒ってないぞ!
行秋
パイモン、そう気にすることはないさ。
友人同士ならケンカをすることも当然ある。
パイモン、そう気にすることはないさ。
友人同士ならケンカをすることも当然ある。
重雲
ああ…
確かにそうだな。
ああ…
確かにそうだな。
香菱
つまり旅人にとってのパイモンは、アタシにとってのグゥオパァーと同じで、すごく大切な存在だってことだよね。
つまり旅人にとってのパイモンは、アタシにとってのグゥオパァーと同じで、すごく大切な存在だってことだよね。
胡桃
うんうん。
じゃあ、みんなパイモンで問題なさそうだね?
うんうん。
じゃあ、みんなパイモンで問題なさそうだね?
魈
ああ、我も旅人の選択に異論はない。
ああ、我も旅人の選択に異論はない。
胡桃
じゃあ、これで決まりだね!
ではでは、世界で一番すごい旅人の最高の仲間であり、ガイド兼親友の――
ではでは、世界で一番すごい旅人の最高の仲間であり、ガイド兼親友の――
パイモンに、みんなのためお香を焚いてもらおう!
さあ、パイモン。
マッチをしっかり持って、手を火傷しないようにね。
マッチをしっかり持って、手を火傷しないようにね。
それから夜遅くまで、お茶を飲みながら心ゆくまでみんなとおしゃべりを楽しんだ。
そして、お腹も満たされたところで宴も終わり、お開きの時間になった。
胡桃
さて…
もうだいぶ遅いし、このままみんなを引き留めておくわけにもいかないよね。
そろそろお開きにしよっか。
①料理と点心、どれもおいしかった。
②堂主、ごちそうさまでした。
②堂主、ごちそうさまでした。
パイモン
だな、お茶もいい香りだったぞ!
だな、お茶もいい香りだったぞ!
胡桃
私たちの間にそんなお世辞はいらないって。
次また私が奢る時に付き合ってくれたらそれでいいから!
あっ…
もうすっかり暗いね…
夜道は少し危ないから、私は香菱と行秋坊っちゃま、あと重雲を送ってくるよ。
残りのお客さんは鍾離さんにお願いするね。
ウェンティ
あっ、ボクは平気だから気にしないで、これから海へ行くんだ。
船の上にいる友達に会ってくるから、鍾離先生に手間はかけさせないよ。
君ならボクの言ってる場所がどこなのか分かるでしょ?
もし時間があったらボクを探しに来てね!
もし時間があったらボクを探しに来てね!
>分かった、約束する。
みんなと知り合えてよかったよ。
春風がなびく頃、また会おう!
胡桃
もちろん、また機会があったら一緒に詩を書こうね!
さて、じゃあ私たちも行くよ。
さて、じゃあ私たちも行くよ。
あっ、そうだ。
鍾離さん、あとで往生堂に戻って来てね。
頼みたい用事がまだあるんだ!
鍾離さん、あとで往生堂に戻って来てね。
頼みたい用事がまだあるんだ!
鍾離
ああ、承知した。
堂主も気をつけてくれ。
>みんな、バイバイ!
鍾離
では、次は…
魈
帝君…
鍾離
鍾離でいい。
今の俺は、璃月港でひとりの人間として生きている。
民衆の中にいるしがない存在にすぎない。
日が昇ったら働き、そして日が沈んだら休む。
身分で言えば、鍾離というただの「凡人」は、降魔大聖を敬い「仙人」様と呼ぶべきだろう。
魈
そんな滅相もない!
そんな滅相もない!
①「仙人」様!
魈
…なぜお前まで!
-------------------------
②もうからかわないであげて。
-------------------------
鍾離
ははっ、これは何も冗談じゃないんだがな。
今年の海灯音楽祭の期間中、お前たちは歌塵浪市真君、それから留雲借風真君と交流したと聞く。
きっとまた過去のことをたくさん知っただろう。
同じことでも、別の者が見れば違う様相を見せる。
記録する者が増えれば、同じ物語でもまた別の想いと姿が伝わる。
以前、ソラヤーというスメールの学者と古今について語り合ったことがあってな。
ゆえに、彼女が研究している課題も多少は把握しているのだが…
彼女が見つけた証拠とそこから得た推論を見るに、彼女が研究している内容はすでに事実に近い。
ただ人も魔神も、多面性のある生き物だ。
人間の文化に根付く伝説には、高きところに座す尊い者や心優しい魔神が数多くいる。
だが、俺や歌塵浪市真君、留雲借風真君、それから魈や甘雨のような者にとって、そういった俗世離れした仙人や神は身近な存在であり、他愛のない話を共に愉しめる仲間でもある。
今この時の光景は、あの時と同じものだ。
民衆にとっては親しみにくい存在であっても、旅人からすれば違う。
つまり、一部のことについては、そう気にする必要はないということだ。
魈
帝…鍾離様が伝えたいことは…
鍾離
その様子だと、大まかではあるが理解したようだな。
さて…
堂主から皆を送るように言われているが、お前たちの実力であれば俺の同伴など必要ないだろう。
ちょうど夜景が美しい頃合いだ、俺も少し歩きたい。
しばし歩いた後、堂主のところには顔を出そう。
うむ…
では先に失礼する、いずれまた会おう。
うむ…
では先に失礼する、いずれまた会おう。
パイモン
鍾離、またな!
みんな行っちゃったな…
こういう賑やかな雰囲気が終わると、いつも心にぽっかり穴が空いたような寂しい感じがするよな…
でも、おまえが一緒にいてくれるからよかったぞ!
でも、おまえが一緒にいてくれるからよかったぞ!
あっ、いやいや。
えっと、いっちばん尊いガイドのパイモンはずっと旅人のそばにいてやるぞ!
えっと、いっちばん尊いガイドのパイモンはずっと旅人のそばにいてやるぞ!
①パイモンには頭が上がらない。
②これからも尊いパイモンには面倒になる。
パイモン
ふん、わかってるならいいんだ!
ふん、わかってるならいいんだ!
魈はこれからどうするつもりだ?
オイラたちと一緒に璃月港を見て回るか?
オイラたちと一緒に璃月港を見て回るか?
魈
いや。
ここで過ごす時間は、我が想定していたものをとうに超えている。
街の灯火も悪くはないが…
街の灯火も悪くはないが…
そろそろ帰らねば。
今回は急なことではあったが、世話になった。
今回は急なことではあったが、世話になった。
>こちらこそ。毎回お礼しなくていいから。
魈
ああ。
では…
またいずれ。
では…
またいずれ。
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鍾離
野菜は十分新鮮で、乾物も数が揃っている。
海鮮は…
うむ、不要だろう。
野菜は十分新鮮で、乾物も数が揃っている。
海鮮は…
うむ、不要だろう。
ああ、お前か。
また会ったな。
また会ったな。
ここで俺を見かけるのは、そんなに驚くようなことか?
堂主からの新たな仕事でな。
祭りの期間中、香菱は店につきっきりで遊ぶ暇もないらしい。
それを見た堂主が香菱に少し自由な時間を作ってやろうと、俺を何日かこちらに派遣したんだ。
だがいざ来てみると、有能な旧友がいる。
俺が手伝えることはなさそうだ…
堂主からの新たな仕事でな。
祭りの期間中、香菱は店につきっきりで遊ぶ暇もないらしい。
それを見た堂主が香菱に少し自由な時間を作ってやろうと、俺を何日かこちらに派遣したんだ。
だがいざ来てみると、有能な旧友がいる。
俺が手伝えることはなさそうだ…
グゥパァー
♪~
鍾離
旧友が野菜を運んだり火を起こしたりする姿を見ていると、なんとも心が弾むものだな。
旧友が野菜を運んだり火を起こしたりする姿を見ていると、なんとも心が弾むものだな。
そうだ留雲借風真君の「からくり調理神器」を借りて使ってみるか?
グゥオパー
!
鍾離
…置く場所がないと?
ふむ、そうか。
…置く場所がないと?
ふむ、そうか。
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胡桃
ほらほら、行秋坊っちゃま、正直に白状したら?
行秋
ん?
何をだい?
ほらほら、行秋坊っちゃま、正直に白状したら?
行秋
ん?
何をだい?
胡桃
あなた、ウェンティさんとどうやって知り合ったの?
あなた、ウェンティさんとどうやって知り合ったの?
行秋
ど、どうしていきなりそんなことを…
ど、どうしていきなりそんなことを…
香菱
あれ?
読書サークルの友達じゃなかったの?
あれ?
読書サークルの友達じゃなかったの?
行秋
あ…ああ、本当に読書サークルで何回か会ったことのある友人だ。
別にこれといって話すこともない…
あ…ああ、本当に読書サークルで何回か会ったことのある友人だ。
別にこれといって話すこともない…
胡桃
あれれぇ――
ほんとぉに?
ウェンティさんの並々ならぬ風格に、あのずば抜けた文才。
きっと一般人じゃないはずだよ。
それに鍾離さんとあんな風に言葉の応酬ができるなんて、私くらいのレベルじゃないとできないでしょ。
行秋
いや、それは考えすぎだと思うが…
ウェンティさんの並々ならぬ風格に、あのずば抜けた文才。
きっと一般人じゃないはずだよ。
それに鍾離さんとあんな風に言葉の応酬ができるなんて、私くらいのレベルじゃないとできないでしょ。
行秋
いや、それは考えすぎだと思うが…
胡桃
うーん…
うーん…
香菱
胡桃、行秋はアタシたちを騙したりしないよ…
胡桃、行秋はアタシたちを騙したりしないよ…
行秋
はぁ、分かった。
正直に話そう。
香菱
えっ!?
重雲
行秋…!
行秋…!
行秋
実は、僕はウェンティさんが創る詩の愛好家なんだ。
ほら、僕が本を好きなのは知ってるだろう。
当然、モンドで歌われる詩歌も読んでいる。
その中でも、特にウェンティさんの作品はお気に入りでね。
胡桃の言う通り、彼の詩はその風格と同じで並々ならぬものであり、文才も優れている。
先の宴席では僕が気まずくなるのではないかと考えて、ウェンティさんも言わなかったんだろう。
本当に思いやりのある素晴らしい詩人だ。
実は、僕はウェンティさんが創る詩の愛好家なんだ。
ほら、僕が本を好きなのは知ってるだろう。
当然、モンドで歌われる詩歌も読んでいる。
その中でも、特にウェンティさんの作品はお気に入りでね。
胡桃の言う通り、彼の詩はその風格と同じで並々ならぬものであり、文才も優れている。
先の宴席では僕が気まずくなるのではないかと考えて、ウェンティさんも言わなかったんだろう。
本当に思いやりのある素晴らしい詩人だ。
重雲
…あっ、それならぼくも証言できる。
行秋が忙しい時、こっそり詩集を買いに行かされたことがあるんだ。
香菱
なるほどね。
もう、そんな大したことじゃないんなら、もっと早く行秋もアタシたちに教えてくれたらよかったのに。
なるほどね。
もう、そんな大したことじゃないんなら、もっと早く行秋もアタシたちに教えてくれたらよかったのに。
行秋
ああ、だから今ここで君たちに教えただろ。
ああ、だから今ここで君たちに教えただろ。
胡桃
ふーん…
そういうこと…
…まあ、いいや、それはさておき。
せっかく四人で集まったわけだし、これから何して遊ぶ?
かくれんぼ、ケンケンパ、それとも街をぶらぶらしてお買い物?
そういうこと…
…まあ、いいや、それはさておき。
せっかく四人で集まったわけだし、これから何して遊ぶ?
かくれんぼ、ケンケンパ、それとも街をぶらぶらしてお買い物?
重雲
そうだな…
四人なら盤を借りてゲームをするのはどうだ?
そうだな…
四人なら盤を借りてゲームをするのはどうだ?
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魈
先ほど言笑からまた杏仁豆腐をもらったんだが…
先ほど言笑からまた杏仁豆腐をもらったんだが…
香菱が作ったものをまだ食べていなくてな…
お前も食べてみるといい。
我の舌はお前ほどではない、その違いは感じ取れないだろう。
我の舌はお前ほどではない、その違いは感じ取れないだろう。
…俗世の生活も、きっとそれぞれに違いがあるのだろうな。
今後はもっと色々なことを語ってくれ、我も耳を傾けるとしよう。
今後はもっと色々なことを語ってくれ、我も耳を傾けるとしよう。
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ウェンティ
立派な船だね!
潮風に吹かれながら、空を悠々と飛ぶカモメを眺めて、大声で歌いたくなってくるよ!
立派な船だね!
潮風に吹かれながら、空を悠々と飛ぶカモメを眺めて、大声で歌いたくなってくるよ!
万葉、ここに泊まって吟遊詩人として詩を読みたいんだけど、いいかな?
楓原万葉
うむ、ウェンティ殿の腕ならば、問題ないでござろう。
しかし拙者も含めて、ここにいる船員たちは詩歌の才に乏しい。
言葉の中に隠された深意を読み取ることができるかは分からぬ。
ウェンティ
あははっ、そんなこと言っちゃいけないよ。
詩は心が感じるままに作るもの。
同じ景色や雰囲気の中にいる人なら、きっと感じ取ってくれるさ。
ふぅ…
モンドにも港はあるけど、船に乗る機会は少ないんだよね。
そういえば、この船は欠点なんてないくらい素晴らしいけど、ただ一つ…
ウェンティ
万葉…その…
君の姉君に言ってくれないかな。
ボクは幼く見えるだけで、もうとっくにお酒が飲める歳だって。
せっかく船の上で海の幸を食べられるのに、美味しいお酒を楽しめないなんて、そりゃないよ!
ボクのためだと思って、お願い!
ねっ、いいでしょ?
詩は心が感じるままに作るもの。
同じ景色や雰囲気の中にいる人なら、きっと感じ取ってくれるさ。
ふぅ…
モンドにも港はあるけど、船に乗る機会は少ないんだよね。
そういえば、この船は欠点なんてないくらい素晴らしいけど、ただ一つ…
楓原万葉
うむ?
万葉…その…
君の姉君に言ってくれないかな。
ボクは幼く見えるだけで、もうとっくにお酒が飲める歳だって。
せっかく船の上で海の幸を食べられるのに、美味しいお酒を楽しめないなんて、そりゃないよ!
ボクのためだと思って、お願い!
ねっ、いいでしょ?
楓原万葉
それは…
拙者ではどうしようもないのでござる。
拙者ではどうしようもないのでござる。
姉君がいま船にいないからではなく、そもそもそれについては相談の余地がないのでござるよ。拙者でさえ、食事時は酒を置いてない席に座ることになっている。
ウェンティ
ええ…
ボクが飲める量は君とは違うのに…
ボク、本当にたくさん飲めるんだよ!
ええ…
ボクが飲める量は君とは違うのに…
ボク、本当にたくさん飲めるんだよ!
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北斗
おい、今回アタシを呼んだのは棋を打つためなんかじゃないだろうな?
凝光
あら船長さん、そんな言い方じゃなくて、もっとはっきり言ってくれないかしら?
棋を打つのが退屈だから嫌なの?
それとも、私という人間に付き合うのが飽きたという意味かしら?
その辺を明確にしてくれないと、どう応えたらいいのか分からないじゃない。
おい、今回アタシを呼んだのは棋を打つためなんかじゃないだろうな?
凝光
あら船長さん、そんな言い方じゃなくて、もっとはっきり言ってくれないかしら?
棋を打つのが退屈だから嫌なの?
それとも、私という人間に付き合うのが飽きたという意味かしら?
その辺を明確にしてくれないと、どう応えたらいいのか分からないじゃない。
北斗
ったく、あんたってやつは…
ったく、あんたってやつは…
一言いえば、三倍になって返ってきやがる。
じゃあ、今後はどの仕事も「明確」に処理しようじゃねぇか。
そのほうが簡単でみんなも楽できんだろ。
そのほうが簡単でみんなも楽できんだろ。
あら、私はそれでもいいけど、北斗船長の商売もそれで大丈夫なのかしら。
北斗
はっ、バカなことを。
あの茶室のオーナーだが、時々アタシの船に来ては情報を探ってるだろ。
船隊に頼んで品を仕入れたいなんて言っちゃいるが、あいつが誰のために動いてるのかアタシが知らないとでも思ってんのか。
はっ、バカなことを。
あの茶室のオーナーだが、時々アタシの船に来ては情報を探ってるだろ。
船隊に頼んで品を仕入れたいなんて言っちゃいるが、あいつが誰のために動いてるのかアタシが知らないとでも思ってんのか。
凝光
あら、さすが船長さん。
そんなことも知ってるなんてね。
では…
あら、さすが船長さん。
そんなことも知ってるなんてね。
では…
彼女も呼びましょうか。
それとも、私たちが彼女の茶室に行こうかしら?
それとも、私たちが彼女の茶室に行こうかしら?
船長さんが退屈してしまうのも良くないし。
北斗
ちっ…
つまり、本当に棋を打つつもりだったってことか!
《任務完了》