演武伝心

◆暁月左衛門十蔵

◆玲菜(司会者)

◆柊千里

◆宏達(社奉行代行)

◆由宇
◆紗江

◆松前

「演武伝心」大会の勝者を決める最後の一戦がまもなく始まる…

…大会の最終結果を聞く…

激しい勝負の末、あなたが大会の優勝者になった。
次は、綾華と共に「特使」を迎え撃とう…

暁月左衛門十蔵

おぬしの武芸は大したものだ。
この勝負、拙者の負けでござる。

＞かたじけない。

玲菜

皆さん、手に汗を握る一戦を経て、ついに今回の「演武伝心剣術大会」の優勝者が誕生しました――

旅人の優勝です！

明日は、大会最後の模擬試合が開催されます。
旅人と神里さんは共に、将軍様の特使である人形からくり剣士「魔偶剣豪」と戦います。

皆さん、またお会いしましょう！

神里綾華
旅人さん、素晴らしい試合でしたね。

柊千里
おめでとうございます、旅人さん。
優勝したのは名実伴った結果でしょう。

パイモン
でも、明日戦う「魔偶剣豪」ってやつ…

以前、ヤシオリ島の外れで会ったのと名前が似てるな。
なんだか手強そうだぞ。

神里綾華
心配いりません。
特使の実力は相当なものですが、明日の試合では神の目の使用が禁じられていません。
私たちは多少主導権を握れると思います。

それに、相手の出方に応じて隙を窺えば、反撃する機会はきっとあります。

パイモン
綾華がそう言うなら、オイラもなんだか安心してきたぞ！

神里綾華

もちろん最終的に勝てるかどうか、私も確信ありません。
しかし全力で戦わなければ、観客たちに最高の試合をお届けすることはできないでしょう。

①きっと勝てると思う、綾華。
②素晴らしい試合を届けられると思う。

柊千里
お二人とも張り切っていますね。
今晩はちゃんと休んで、英気を養っておいてください。

パイモン
おう。
明日、目が覚めたら綾華の新衣装を見られるな。
フォンテーヌの服を着た綾華か…
へへ、楽しみだ。

神里綾華
ええと、それは…

①私も楽しみ。

神里綾華
どうして旅人さんまで…

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②迎えに行こうか？

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柊千里
いいじゃないですか、綾華さん、お二人の期待に応えてあげましょう。
私も明日用事さえなければ、一緒に見に行きたかったのですが。

神里綾華
ええ、分かりました。
では約束です。
明日の朝、神里屋敷でお待ちしております。

…翌日の午前中まで待つ(5時～12時)…

パイモン
そろそろ時間だ。
早く神里屋敷に行って、綾華を迎えに行こうぜ！
待ちに待った綾華の演武服姿だ！

…神里屋敷に行く…

宏達
二人とも、来たか。

パイモン
げっ、宏達かよ！

先日の試合で旅人はもうおまえに勝ったんだ。
それに優勝したし、もう言うことないだろ！

宏達
安心してくれ。
今日は困らせに来たわけじゃなく、謝りに来たんだ。
旅人、先日の試合は見事だった。

君は剣術に精通している。
技の出し方もキレはあるが威圧感がなく、品格を伺えるものだ。
この前は君のことを軽んじてしまった。
無礼な態度を取って申し訳ない。
許してくれ。

①大丈夫、気にしてない。
②あの戦いは存分に楽しめた。

宏達
二人はお嬢様を迎えに来たんだろう？
お嬢様は室内で着付けをしていらっしゃる、もうすぐ出てくるはずだ。
旅人、お嬢様が来る前に不躾なお願いがあるのだが、聞いてくれないか。

＞いいよ。

宏達
お嬢様は、我々家臣に今日の模擬試合について話さないんだ。
だが、最近はどんなに忙しくても、夜になると必ず数時間剣術の鍛錬をなさっていた。
お嬢様はいつも真面目だ。
今日はあくまで模擬試合であって、勝たなくてもいい…
とはいえお嬢様の性格だ。
絶対に全力を出して、我を忘れるまで戦うだろう。
家臣である俺は、もちろんお嬢様の実力を信じている。
ただ…

やはり試合ではお嬢様を援護し、守ってほしい。

＞そうするから安心して。

宏達
旅人、お嬢様のこと頼んだぞ。

パイモン
おっ、綾華が出てきたぞ！

わあ…

神里綾華
その、どうしたのでしょうか。
お二人とも黙ってしまって…
この衣装、おかしいのでしょうか？

パイモン
いやいや！
綾華、すっごくキレイだぞ…
目の前がパッと明るくなった感じがするぞ！

①とても似合ってる。

パイモン
おう、そうだな。
まるでフォンテーヌのお嬢さんみたいだ。
雰囲気も活発な感じがするな！

神里綾華
本当ですか？
遊び心があり過ぎて…
このような格好は合わないのではないかと心配していたのですが…

でも貴方たちが似合っていると思ってくれたのなら、安心しました。

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②ぴったりでとても素敵な衣装だ。

パイモン
そうだな。
それによく見ると、スカートに神里家の椿紋まで刺繍してあるぞ！

神里綾華
ええ、これは小野寺さんがここ数日で急いでこしらえてくれたものでして。
観客たちの投票用紙に書かれた意見をもとに追加したそうです。

この衣装はぴったりと体に合うよう調整されていて、動きも思ったより不自由はありません。

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パイモン
へへっ、みんなも綾華の姿を見たら、きっと驚くだろうな。

神里綾華
パイモンさん、ありがとうございます。
旅人さん、準備が整いましたので、会場へ向かいましょう。

宏達
お嬢様、旅人、いってらっしゃい。
模擬試合がうまく行くように祈っている。

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宏達
とても素敵な衣装だ。
お嬢様も気に入っているみたいだな。

試合を目前に控え、君もお嬢様も平然としているのを見て、俺は安心したよ。

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…会場へ向かう…

由宇

見ろ。
神里家のお嬢様と旅人が来たぞ！

紗江
小説の挿絵であの衣装は見たことあるけど、神里家のお嬢様が着ると、また特別な雰囲気があるわね。

松前
朝一で並んで、最前列の席を取った甲斐があった。
今日の試合はきっと素晴らしいものになるはずだ！

パイモン
わあ、やっぱ綾華が出てくると、みんなの注目の的になっちゃうんだな。

玲菜

皆さん、どうかお静かに。
「演武伝心」の模擬試合がまもなくします。
案内に従って入場していただき、ご着席ください。

神里さん、旅人、お二人も一緒にご入場を。

神里綾華
旅人さん、準備はできていますか？

①問題ない、行こう。

神里綾華
ええ、この後の戦い、よろしくお願いいたします。

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②もうちょっと準備させて。

神里綾華
はい、焦らずとも大丈夫です。
まだ時間はあります。
準備が済みましたら、共に入場しましょう。

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玲菜

皆さん模擬試合を楽しみにしていますよ。
頑張ってください、旅人！

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松前
フォンテーヌの衣装を身にまとった綾華様…
いったい、どんな試合を見せてくれるのだろうか…

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紗江
「神里流」対「魔偶剣豪」、そして大会優勝者が一緒に戦うなんて。
この観戦券は買わなきゃ損ね！

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由宇
今までの「神使代行」は伝統衣装を着てたけど、今日のは一味違う。

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…魔偶剣豪(御指南役)に勝つ…

神里綾華
この威圧感…
さすが将軍様が遣わした特使ですね。

でも私と旅人さんが手を組めば、必ず勝利を掴み取れます。
さあ、参りましょう。

…神里綾華と会話する…

パイモン
旅人、綾華、ここだ！

柊千里
素晴らしい試合でした。
剣術のことはよく分かりませんけど、会場の緊張感に当てられて、未だに心臓がドキドキしています。

パイモン
だな。
敵が技を繰り出すたびに、オイラびくびくしたぞ。
でもおまえたち、まるで準備してたかのようにすぐ対応してたな。

九条裟羅

旅人、神里綾華、模擬試合の勝利、見事だった。
おめでとう。

パイモン
わっ、裟羅！
おまえも試合を観に来てたのか。

九条裟羅

ああ、将軍様の命でこの試合を見届けるために来たんだ。
二人とも素晴らしい剣術を披露し、それに息もあっていた。
観客たちに剣術の美を見せただけではなく、私も多くを勉強させてもらった。

神里綾華
それほどでもありません。

九条裟羅

お前たちは大会の準備段階から駆け回り、そして今日、演武伝心の大会を無事終了させた。
すべては将軍様も見ていらっしゃる。

これより天守閣に戻り、将軍様に今回の模擬試合のことをありのまま報告するつもりだ。
では、先に失礼させてもらう。

柊千里
ところで、皆さんこれから予定はありますか？
烏有亭で打ち上げをするのはいかがでしょう？

パイモン
やった！
ここ最近、毎日試合のことばっかりで、ゆっくりご飯を食べられなかったからな！
はやく行こうぜ。

神里綾華
ふう…

＞どうしたの、綾華？

神里綾華
いえ、今になってようやく試合に勝った実感が湧いてきました。

この試合で多くを勉強させてもらったと、九条さんは言いましたが、実は私も同じ感想です。

観客席にいた皆様は気づいていないかもしれません。
ですが、何度も危険を乗り越えることができたのは、貴方が傍にいて、敵の攻撃を引き付けてくれたからです。

貴方がいなければ…
私一人では絶対に勝てませんでした。
剣術一の腕は、まだまだ貴方には及びませんね。

①綾華にも何度も助けてもらった。
②綾華は謙虚すぎる…

神里綾華

そうですか？
そんな風に言われると、今からでも貴方と手合わせをしたくなってきました。

実を言うと、旅人さんと知り合って以来、ずっと貴方と技を磨き合いたいと思っていたのです。
今日の模擬試合で、この願いは半分叶ったようなものでしたが。

＞今度機会があれば、ちゃんと勝負しよう。

神里綾華
はい。
でも…
その前に、ちゃんと自分の剣をしっかり管理してくださいね？
いつか私に盗まれたら、貴方の命も、私の手の中に落ちちゃいますから。

ふふっ…

ずっとこういうセリフを言ってみたかったんです。
おかしかったでしょうか？

①オルツィ嬢みたいだ。
②可愛かった。

パイモン
おい、おまえたちゆっくり歩いて、なに内緒話してるんだ？

神里綾華

いつかちゃんと試合をして、どちらの剣術の腕が上か決めようと話していたんです。

パイモン
おお、綾華は剣術のことに対して真面目だな。
でも綾華と旅人は友達だろ。
それでも試合するのか？

神里綾華
友達だからこそ、常に切磋琢磨して、励まし合うのです。

パイモン
へえ、確かにそれも一理あるな。

神里綾華
旅人さん、先ほどの話は、二人だけの秘密ですよ。

パイモン
ん？
綾華、なんか言ったか？

神里綾華
いいえ、行きましょう。

《任務完了》