左右加(「八重堂」作者)/ワンダフルキノコンピック

3.2 修正(吹出)

■世界任務 【前代未聞のおかしなバトル?】完了後
左右加
あら…
お二人もキノコンを育てにいらっしゃったのですか?
「三千匪賊七日斬」とも言われる蛍さんほどの腕利きでも努力を惜しまないなんて…
正統派の好敵手としても、確かにすごい圧迫感です!

①口ごもる癖が治った?

パイモン
だよな。
なんでいきなりそんなに流暢に話せるようになったんだよ。
オイラたちが怖くなくなったのか?

左右加
えっ…はい…
えっと…その…
お二人にはとても尊敬しています。
だけど、だから話すのが怖いということはありません。
この前話すときずっとつかえていた理由は、あなたたちにありません。
話せば少し複雑になりますが…

パイモン
分かったぞ!
よく原稿の締め切りを先延ばしにしてたんだろ!
だから神子がとっても怖いんだ!
神子が隣に立つと、締め切りの日が近づく恐怖を思い出して、緊張で震えてた…
だろ!

 >ううぅ、原稿が終わらない…

左右加
そ、そんな大きな声で話さないでください!
例えその推測が正しいとしても、そんな直接的に言わないでください…

パイモン
安心しろって、オイラたち口は堅いんだぞ。
じゃあ、頑張ってくれよ、左右加さん!

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②この変な二つ名は何…?

左右加
あれ、お気に召しませんでしたか?
作家たちで食事をするとき、たまにあなたたちの話をするんです。
その場であなたたちに称号を付けて、毎回絶賛する人もいて…

パイモン
オイラはとても面白いと思うぞ。
さすが作家たちが考え出した二つ名って感じで、確かに小説に出てくる重要人物っぽいしな!
左右加さんもこんなに風にキノコンに名前をつけるのか?
確か、神子のキノコンも左右加さんが名付け親だったの、覚えてるぞ。

左右加
本当のことをいうと、もっと軽い名前にしようと思ってたんです。
でも八重様が、「熱血ものの小説を書くなら、自由気ままがよい。
どんなにオーバーでも問題なかろう。」って仰って。

  >傭兵たちもそんな感じだった。

パイモン
うんうん。
傭兵たちがオイラたちにつけた二つ名も、すっごく大げさだったよな!
「ゴールド流星」がぶつかっていく――
ドーン!
そこへ着いてきた「シルバー伴星」、二連撃を出した――
バンバン!

左右加
実は、「名前」というのは期待の表れであるとも言われていますが、人や物事は「名前」の意味に少しずつ近づいていくんです。
かっこいい名前を付けられれば、キノコンたちも知らず知らずのうちに強くなっていくはずです!

パイモン
ほんとか?
なら、オイラは「ポコポコビーニー」の名前をいっぱい呼ばなくちゃな。
そしたらいつか、「ポコポコビーニー」の頭をたたくと本当に「ポコポコ」って鳴るようになるってことだぜ。

  ❶絶対「ポムポム」のままだと思う…
  ❷「ポコポコ」は水の泡で人を殴る音。

パイモン
へへ、じゃあ賭けようぜ!
負けた方は三日間「ポコポコビーニー」の乗り物になるんだぞ!

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③頑張れ、左右加!

左右加
ううぅ、ただの励ましなのに、すごく光栄に感じてしまいます!

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■世界任務 【「サウマラタ蓮杯」初バトル】ダッシュデーツ撃破後
左右加
お二人とも、訓練にいらっしゃったのですね!

①訓練の調子はどう?

左右加
すべてが順調ですよ!
私のエースキノコン「信風舞姫」は素晴らしい戦いぶりを見せてくれています!
予選の時、私はほぼ「信風舞姫」の力だけを頼りにして相手に勝ちましたから、それで自分のチームに足りない点に気付けました。
そうですね…
シナリオの序盤、ある危険要素を示して、なるべく早めに伏線を張っておかないと、その後のどんでん返しが合理的にはならないし、主人公の失敗にも説得力がありません。
予選での私のテイマーとしての役に対する意義は、大体こんな感じですよね。
この視点から見れば、「信風舞姫」は極めて大事な役割を果たしてくれました!
これぞ、主人公の模範的な仲間ですよ!

パイモン
左右加さんがなんだかすごいモードに入っちゃったぜ…
こわいぞ!

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②取材の進捗はどう?

左右加
…御覧の通り、バトル以外は、あまり…
八重様は私にこう仰いました。
大会に参加するからには、まずはテイマーの心境を良く吟味して、早めに役に入るべきだと。
こうすることで、毎回のバトルから多くの文章の構想に関する収穫が得られるだろうと…
でも…
バトルは確かに小説のテーマで、一つ一つのそれが大事なチャプターにはなるんですが、やっぱり日常のシナリオでチャプターの間を充実させないといけません。
日常のパートについては、いまは筋書きしかなくて、どう展開させればいいか、まだ全く見当もつかないんです。
八重様と一緒に色んな場所に遊びに行けたら…
インスピレーションが湧いてくるかもしれません!

 >緊張しないの?

パイモン
そうだぞ、神子が隣にいる時、緊張しすぎてまともに会話もできなかったじゃないか。
一緒に旅行なんかして、ちゃんと眠れるのか?
ご飯を食べる時なんか、手が震えてものを落としちゃったりしてな?

左右加
そんな、大げさです!
私だって四六時中八重様に原稿の催促をされるのを怖がってるわけじゃありませんから!
コホン…
とにかく、小説の作者として、八重様と一緒に旅行できることは、一番光栄で楽しい事です!
何年分も書けるくらいの素材を得られるはずですよ!

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③頑張って、左右加さん!

左右加
はい、本当にありがとうございます!
何だか闘志に燃えてきました…!

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■世界任務 【二大任務、勝ち抜き&調査!】左右加撃破後
左右加
うぅ…
どうしましょうどうしましょう…
あんなに時間をかけて準備をしたのに、第二バトルでやられてしまうなんて!

①しっかりして…

パイモン
そんなに自分を責めなくてもいいだろ。
左右加さん、神子はおまえのせいにはしないはずだぞ!

左右加
お二人とも…
私のことを慰めてくださるなんて…
私には勿体ないです…
いいえ、ちょっと待ってください!
頭の中に色んな展開がよぎって…
素晴らしいシナリオがパッと浮かんできました!
まだ言わないでください。
当ててみますので、あなたたちがこれからいうセリフは…
左右加「八重堂」作者
「その勇気と意志は、しかと見届けた!
代わりに優勝するって願い、叶えてやるよ!」

 >?

パイモン

左右加
やった…!
ここの筋書きが見えました!
序盤で予想外にも最強の相手にぶつかり――
絶対見どころ満載です!
今はとりあえず頭の中でしっかりと覚えておきましょう…

パイモン
神子の言った通りだぜ。
左右加さんはちょっと独り言を呟いただけで回復したみたいだぞ?

  >「やったね」って言うべき?

パイモン
しーっ、左右加さんの邪魔はしないでおこうぜ。
あいつに思考をまとめる時間をあげよう!

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②(そっと離れる)

左右加
でも、小説だったら、主人公がバトルに参加したばかりで重大な挫折を食らうのは逆に予想外の展開でもあり、これならよく使われているストーリー展開から抜け出せるかもしれません…

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■世界任務 【不測の心理的防衛線】鉄骨双刀撃破後
左右加
どうしてでしょう…
八重様の姿がどこにもありません…
まさか私が考えたルートがあまりにもくだらなかったからでしょうか?

①神子が見つからないって?

左右加
そうなんです…!
荒谷さんも全然見当がつかないみたいで…
八重様がどこに行かれたかご存知ないでしょうか?

パイモン
どういうことだ?
おまえらは傭兵みたいなやつと一緒に離れたって聞いてたけど…
その後また別行動になったのか?


左右加
傭兵?
あの「三十人団」のガイドの方のことでしょうか?
私たちはただあの方に、ここで有名なレストランへの道案内をしてもらっただけです。
レストランに着いたら、その傭兵の方はお戻りになりました。
その後、八重様が料理に入っていた香辛料に興味を持たれて、記念に買っておきたいということで、食事が終わった後、香料の店を探しに出かけられたのです…
もうそろそろ三時間経つというのに、まだお帰りにならないんです!

 >たったの三時間…

パイモン
ビックリしたぜ。
そんな言い方するから、めちゃくちゃ長く失踪してるのかと思ったぞ!
もしかしたら、どこかでなにか面白い商品でも見つけて、少しそこに留まってるだけかもしれないし、そう焦るなよ!

左右加
でも、此度のスメールでの旅は時間に限りがありますから、できるだけ八重様の傍に居たいのです!
そうすればもっと貴重な教えがいただけますし…
時折、八重様が何気なく発されるお言葉だけでも、我々のような経験の浅い作家にとっては非常に勉強になります。
こんな機会は滅多にないのですよ!
それに例えば、先ほど私たちを道案内して下さった傭兵の方…
何となくあの方から…
危険な気配を感じていました。
しかもずっとこちらを睨め付けていた様子でしたから、もしかしたら強盗する気だったのかも…!

パイモン
あのなあ…
罪を犯したわけでもあるまいし、そんなに怖がるなよ!
傭兵はただパトロールをしてただけかもしれないじゃないか。
パトロールの時はやっぱり、周りの人の動きに目を配らないといけないしな。

左右加
怖がってなどいません!
八重様はずっと前から、彼が私たちのことを観察していると気付いていたようで、私にこう囁きました…
「もし狙われておるという疑いがある時は、こういう方法で現状打破を試してみるがよい…」
そして、八重様自らその傭兵に声をかけて、道案内を頼んだのです!
あのような行動に出られるとは傭兵も思わなかったのでしょう。
少し動揺なさいましたが、すぐその要求に応えてくださいました。
レストランから離れた後、その傭兵は二度と現れませんでした。
まるで計画が八重様によって乱され、勝手な動きができなく。
なったようでした…

パイモン
そ…そんな手があるのかよ?

左右加
かっこいいでしょう!
超かっこいいでしょう!?
こんなシナリオ、小説に取り入れたいくらいですよ――
自分をつける不審者に自ら接触し、その行動を乱して、相手がプラン調整をするよう追いつめ、自分の行動の時間稼ぎをする…
しかし、その後の展開はどうすればよいのでしょうか?
相手が立ち直ってやり返してきたら?
そういえば、八重様は香料を買いに行くと仰いましたけど、まさか密かにあの傭兵を尾行しに行ったのでは?
ストーリーの展開を思いついたみたいです…!
まるで、相手の予想を超えて、逆転で王手を取るようではありませんか!
相手が配置を調整している間に、そのままその拠点まで攻め込むって寸法ですね!
あれ?
じゃあ、まったく心配する必要、ないじゃないですか!
流石八重様です。
ここまで考えが至ると、逆に興奮してきましたよ!

  ❶落ち着いて…
  ❷「三十人団」の傭兵はみんないい…

パイモン
でも、オイラも気になってきちゃったぜ。
その傭兵は一体なにものなんだ?
時間があったら、神子に聞いてみようぜ?

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②探してくる…

左右加
お願いします!
もし八重様に会ったら、早めに私たちと合流してくださるよう注意…
いえ、提案しておいてください!
まだ教えていただきたいことが山ほどありますので!

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■世界任務 【不測の心理的防衛線】レイラ撃破後
左右加
素晴らしかったです!
お二人とレイラさんのバトル…
激しい戦いだったにも関わらず、殺伐とした雰囲気は全くなくて、まさに友情ある手合わせの手本のようでした!


①ありがとう!

パイモン
へへっ、レイラがそんな評価を聞いたら、きっと喜ぶだろな!

左右加
元々こういう…
主人公の好敵手でありながら、友人でもあるという人物をどう書けばよいのか分からなかったのですが、もう完全に理解しました!
もうちょっとシナリオの構成を考えて、主人公にもこのような友達を作ろうかとおもいます!

 >私たちの手合わせも友好的だった。

パイモン
そうだな、左右加さんとバトルした時も、オイラたちリラックスしてたぜ。
全然焦っていなかったし、勝ち負けにも拘ってなかったもんな!

左右加
そんな…
手加減して下さっているのは分かっていましたが、まさかそんな平和な態度で私のような一般人を相手にしてくださっていたなんて…
どう感謝すればよいのでしょう!
でも、それを小説に足すには、少し修正を加える必要がありますね…
早くも主人公を打ち負かした相手はやはりもっと真剣であるべきです。
でないと、読者に挫折感があまりにも強いと思われてしまうかもしれません!

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②でも神子は負けたね。

パイモン
そうだな、神子が負けたのは本当に残念だったな!

左右加
あれ?
八重様はわざと負けたのでは?
バトルの結果よりも、八重様が気にしていらっしゃったのは、この数多のテイマーが集まった物語を、一体どう展開させれば皆を満足させられるかということだと思います。

パイモン
うぅ…
それもそうだな。
でも、あいつはハニヤーの心を揺さぶることができたんだぞ。
もうちょっと攻めれば、ハニヤーの目も覚めたかもしれないのに…

左右加
それは恐らく…
八重様は、この物語のキャラクター設定において、自分はハニヤーと距離の近い友達ではないと考えていらっしゃったのではないでしょうか?
それなら、あなたたちの見せ場を奪ってはいけませんから!
それに、今の展開から見れば、「ここで巻末としていったん筆を置くのがよい」と考えられたのかもしれません。

パイモン
なんだその奥が深そうな言葉は…
分からなくなってきたぞ…

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③また今度話そう…

左右加
はい!
ではお二人とも、頑張ってくださいね!
決勝戦でのバトルに期待しています!

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■世界任務 【最強の相手!最大の危機!】ファデュイ撃破後
左右加
まさか、まさか!
こんなに素晴らしい大会だったのに…
裏にはあんなに恐ろしい陰謀が隠されていたなんて…

①もう大丈夫だよ!

パイモン
そうだぞ。
悪いやつらの陰謀は全部潰されたんだ。
もう怖がることなんかないぞ!
でもさ、こういう時こそ、左右加さんは興奮しながら「シナリオが浮かびました」って叫ぶもんじゃないのか?
こんな重要そうな展開、きっとインスピレーションをいっぱい手に入れたんじゃないか!

左右加
実は…私は!
私はこんな展開になるなんて…
もはや私の想像をはるかに超えてしまっているんです!
エルヒンゲンのような大悪党には初めからもう少しはっきりとした描写をしてあげないとと思いました。
あなたたちと八重様はどうやら結構前から違和感に気付いていらっしゃったようですが、私のような一般人は何が起こったのか、まったく分かっていなかったんです。
娯楽小説のシナリオにするには、やはり事件の真相が明らかになる経過をきちんと描写して、読者にもっと情報を与えないといけません!
突然どんでん返しという展開になるのも、よくないですから。
もちろん、仲間たちと共に裏の黒幕に勝つという、最後の大事な展開についてはページを惜しまずいくらでも書きましょう!
もしかしたら書く前に、お酒を二本ほど飲んで勢いを溜めておかないといけないかもしれませんね!
これも八重様から勧めていただいたやり方なんです。
今夜早速試してみます!

パイモン
大げさすぎないか!?
酔わないように気を付けろよな。
酔っ払った状態でどんな文章を書けるのか分かったもんじゃないぞ!

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②考えの邪魔はしないでおくよ…

左右加
あれ!
お二人とも、もう行ってしまわれるんですか?
では…
今後機会があれば、ぜひお礼をさせてくださいね!

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■諸相随念浄行
(この経緯、一体どうやって小説に生かせば、編集長様は納得してくださるでしょう…)