バヌ
どう、お姉さん、未来星は見つかった?
どう、お姉さん、未来星は見つかった?
①まだ何も。
バヌ
うーん…
お姉さんは「バヌの智慧」の使い方がわからないとか?
それなら簡単よ。
説明書の通りにやればいいから。
うーん…
お姉さんは「バヌの智慧」の使い方がわからないとか?
それなら簡単よ。
説明書の通りにやればいいから。
❶説明書まであるの?
バヌ
「バヌの智慧」と一緒に置いてたんだけど、気づかなかった?
いけない、家から持ってくるのを忘れちゃったのかな。
いけない、家から持ってくるのを忘れちゃったのかな。
❷説明書はどこにあるの?
バヌ
もちろんあるよ。
あれ、説明書を見てないの?
いけない、私が持ってくるのを忘れちゃったのかな。
あれ、説明書を見てないの?
いけない、私が持ってくるのを忘れちゃったのかな。
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バヌ
説明書がなくても大丈夫。
「バヌの智慧」を地面に置けば、自動的に未来星の方角を指してくれるから。
その通りに行けばいいだけ。
「バヌの智慧」を地面に置けば、自動的に未来星の方角を指してくれるから。
その通りに行けばいいだけ。
でもお姉さん、覚えておいてね。
一度使ったらしばらく休ませないと、再び未来星の位置は指し示せないから。
一度使ったらしばらく休ませないと、再び未来星の位置は指し示せないから。
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②見つけたよ。
バヌ
ほら、嘘じゃなかったでしょ?
未来星は本当にあるんだよ。
六つともシャルマが埋めに行ったんだから、嘘のはずない。
ほら、嘘じゃなかったでしょ?
未来星は本当にあるんだよ。
六つともシャルマが埋めに行ったんだから、嘘のはずない。
シャルマは確かに頼りない大人だけど、私を騙したことはないから。
私は彼を信じてる。
私は彼を信じてる。
未来星の位置は地図に印をつけておいたから、それに従って探せば全部見つけられるよ。
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③おしゃべりしたい。
バヌ
あっ、わかるよその気持ち。
一人で外を駆け回ってると退屈だもんね。
一人で外を駆け回ってると退屈だもんね。
家にいる間は、毎日やることがたくさんあるの。
家事をして、「リンゴ」と一緒にご飯を作ってシャルマに食べさせてあげなきゃいけない。
でないと彼、お腹を空かせちゃうから。
忙しいけど、ちっとも退屈じゃないよ。
でも一人で出かけるとき付き添ってくれる人がいないから、お姉さんの気持ちはすごく良くわかる。
家事をして、「リンゴ」と一緒にご飯を作ってシャルマに食べさせてあげなきゃいけない。
でないと彼、お腹を空かせちゃうから。
忙しいけど、ちっとも退屈じゃないよ。
でも一人で出かけるとき付き添ってくれる人がいないから、お姉さんの気持ちはすごく良くわかる。
❶シャルマについて…
バヌ
シャルマは誰かって?
シャルマはシャルマだよ。
お料理もできないし、お掃除もできない、ドジな人。
家にいるときは書斎にこもってレポートを書いてるかな。
家にいないときは教令院で仕事をしてる。
学派はたしか素論派だったと思うけど。
彼の仕事は世界中を走り回る凄腕の遊学者とは違うの。
毎日薄暗い倉庫にこもって、古い物を整理しているだけだって言ってた。
ちっともカッコ良くない。
それに一緒に遊んでくれる人もいないなんて、かわいそう。
だからシャルマが退屈しているときは、私ががんばって遊びの設定を考えてあげてるの。
とにかく誰かがそばにいてあげないと。
シャルマは誰かって?
シャルマはシャルマだよ。
お料理もできないし、お掃除もできない、ドジな人。
家にいるときは書斎にこもってレポートを書いてるかな。
家にいないときは教令院で仕事をしてる。
学派はたしか素論派だったと思うけど。
彼の仕事は世界中を走り回る凄腕の遊学者とは違うの。
毎日薄暗い倉庫にこもって、古い物を整理しているだけだって言ってた。
ちっともカッコ良くない。
それに一緒に遊んでくれる人もいないなんて、かわいそう。
だからシャルマが退屈しているときは、私ががんばって遊びの設定を考えてあげてるの。
とにかく誰かがそばにいてあげないと。
>設定?
バヌ
そうそう、設定。
さっき未来星の設定の話をしたとき、お姉さんは変な顔をしてたけど、設定って知らない?
教えてあげてもいいよ。
今度退屈になったとき設定を考えて遊べるように。
シャルマが言うには、設定は一種のルールなの。
たいていのルールは他人が作ったものだけど、これは自分で自分のルールを作れるから、退屈しないんだ。
例えば教令院が捨てようとした古い物をシャルマが拾ってくると、一緒に新しい設定を考えてあげるの。
そうすると役に立つ新しい物に生まれ変わるんだ。
未来星の設定は私がシャルマと一緒に考えたの。
その前はパルヴォコアって呼ばれてたんだけど、未来星って名前のほうがパルヴォコアよりずっと面白いでしょ?
バヌ
そうそう、設定。
さっき未来星の設定の話をしたとき、お姉さんは変な顔をしてたけど、設定って知らない?
教えてあげてもいいよ。
今度退屈になったとき設定を考えて遊べるように。
シャルマが言うには、設定は一種のルールなの。
たいていのルールは他人が作ったものだけど、これは自分で自分のルールを作れるから、退屈しないんだ。
例えば教令院が捨てようとした古い物をシャルマが拾ってくると、一緒に新しい設定を考えてあげるの。
そうすると役に立つ新しい物に生まれ変わるんだ。
未来星の設定は私がシャルマと一緒に考えたの。
その前はパルヴォコアって呼ばれてたんだけど、未来星って名前のほうがパルヴォコアよりずっと面白いでしょ?
でもね、もうじき私も教令院に通い始めるから、毎日シャルマと遊んでいるわけにはいかないんだ。
❷『遊学者が知っておくべき50のこと』について…
バヌ
貸した本のこと?
全然気にしなくていいよ。
私のバッグにまだ何冊も入ってるし、家にも山ほどあるから。
貸した本のこと?
全然気にしなくていいよ。
私のバッグにまだ何冊も入ってるし、家にも山ほどあるから。
たくさん印刷したから、編集者のおじさんが余った本を私たちに送ってくれたの。
なにしろシャルマが書いた本だからね。
なにしろシャルマが書いた本だからね。
いま遊学者になるための準備をしてるから、何度も読み返して暗記しちゃった。
だから貸しても大丈夫。
だから貸しても大丈夫。
でも、あなたに貸したあの本は数ページしか残ってないの。
地図のある何ページかを除いて、あとはみんな焼いちゃったから。
地図のある何ページかを除いて、あとはみんな焼いちゃったから。
読みたいなら、もう一冊貸してあげてもいいよ。
>どうして遊学者になりたいの?
>どうして遊学者になりたいの?
バヌ
それは…
遊学者になったら世界中を駆け回れて、面白そうだから!
>冒険者になってもできるよ。
それは…
遊学者になったら世界中を駆け回れて、面白そうだから!
>冒険者になってもできるよ。
バヌ
でも遊学者のほうが役に立つでしょ。
よく冒険者が砂漠で立ち往生してるから、救助の人を出さなきゃって、レグザー庁のおばさんやおじさんたちが言ってるもん。
遊学者だったら、その身分証でいろんな国に遊学に行けるし、威厳だってあるし、役に立つレポートをたくさん教令院に持ち帰れるでしょ。
お姉さんが未来星を探してくれていたときも、暇じゃなかったんだよ。
ずっとレポートを書いてたの。
もう半分書き上げたんだから。
とにかく…
私が一番なりたいのは遊学者。
でももし遊学者になれなかったら、お姉さんの言うように、冒険者も考えてみる。
ずっとレポートを書いてたの。
もう半分書き上げたんだから。
とにかく…
私が一番なりたいのは遊学者。
でももし遊学者になれなかったら、お姉さんの言うように、冒険者も考えてみる。
❸「リンゴ」について…
バヌ
お姉さんは「リンゴ」に会ってみたいの?
紹介してもいいよ!
「リンゴ」は私が小さい頃、ママが外から連れ帰ってきてくれた、私の親友なの。
私をおぶってあちこち遊びに行ったり、料理を手伝ってくれたりするんだ。
家の魚や肉が足りなくなると、「リンゴ」が私の代わりに新鮮な魚や肉を調達に行ってくれるの。
「リンゴ」は最高だよ。
彼女がいれば、誰も私をいじめないし。
お姉さんは「リンゴ」に会ってみたいの?
紹介してもいいよ!
「リンゴ」は私が小さい頃、ママが外から連れ帰ってきてくれた、私の親友なの。
私をおぶってあちこち遊びに行ったり、料理を手伝ってくれたりするんだ。
家の魚や肉が足りなくなると、「リンゴ」が私の代わりに新鮮な魚や肉を調達に行ってくれるの。
「リンゴ」は最高だよ。
彼女がいれば、誰も私をいじめないし。
❹さようなら。
バヌ
忙しいの?
まあいいけど。
未来星を見つけたら、私のところに戻って来てね。
忙しいの?
まあいいけど。
未来星を見つけたら、私のところに戻って来てね。