最近、オルモス港に「ため息を吐く教令院の学者」がいるって噂があるらしい。
一体何が起きただろう…
一体何が起きただろう…
…ため息を吐く学者と会話する…
ジャミ
もうダメだ。
ああ…
僕の研究生活は、始まる前に頓挫してしまった…
もうダメだ。
ああ…
僕の研究生活は、始まる前に頓挫してしまった…
何が学者だ…何が学者だ!
こんなことになるなら、教令院で密かに独学で絵を学んで、彩色図を描く絵師になったほうが、まだ将来性があったのに。
はぁ…はあぁ…
こんなことになるなら、教令院で密かに独学で絵を学んで、彩色図を描く絵師になったほうが、まだ将来性があったのに。
はぁ…はあぁ…
パイモン
前に、オルモス港には毎日ため息をついてる教令院の学者がいるって聞いたけど…
ただの変な噂だと思ってた…
前に、オルモス港には毎日ため息をついてる教令院の学者がいるって聞いたけど…
ただの変な噂だと思ってた…
本当にいたんだな、「ため息をつく教令院の学者」!
ジャミ
おや、なんだい?
「ため息をつく教令院の学者」って…
もしかして僕のことかな?
ああ…
以前なら、そのあだ名について君と議論していたところだけど…
今となっては、もうどうでもいい…
以前なら、そのあだ名について君と議論していたところだけど…
今となっては、もうどうでもいい…
おチビさん、こんな前途がない絶望した男のことは放っておいてくれ。
僕のような人間は、森の奥の暗い場所で膝を抱えて、キノコになってしまえばいいんだ…
僕のような人間は、森の奥の暗い場所で膝を抱えて、キノコになってしまえばいいんだ…
そうすれば、少なくとも教令院の学術資源を無駄にせずに済む…
ああ、それに特殊なキノコのサンプルとして扱ってもらえるかもしれない。
採取されて、本当に才能のある学者に解剖されて…
「実験サンプルのキノコ・ジャミ」、ふふ…
そんな形で研究史に名を残せるかもしれない…
採取されて、本当に才能のある学者に解剖されて…
「実験サンプルのキノコ・ジャミ」、ふふ…
そんな形で研究史に名を残せるかもしれない…
パイモン
ジャミ…
おまえの名前はジャミっていうのか。
ジャミ…
おまえの名前はジャミっていうのか。
ジャミ
そうだよ。
どうかしたかい、おチビさん。
パイモン
オイラの名前はパイモンだ、おチビさんじゃない!
そうだよ。
どうかしたかい、おチビさん。
パイモン
オイラの名前はパイモンだ、おチビさんじゃない!
>私は蛍。
ジャミ
蛍とパイモン…
うん、覚えたよ。
それで、二人とも何か用でもあるのかな…
蛍とパイモン…
うん、覚えたよ。
それで、二人とも何か用でもあるのかな…
パイモン
最近、オルモス港に「ため息をつく教令院の学者」がいるって噂を聞いたから、なにがあったのか聞きたかったんだ。
ジャミ
ああ…
君たち、スメールの学者にとって素晴らしいことの一つに、「研究発表」があるのは知ってるよね。
一人で「研究発表」ができれば、一人前の学者として認められ、指導教官の下から卒業して、正式に学会に入って名声を得ることができる…
そうすれば、サンプル採取のためにテイワット各地を旅行したり、割り当てられた研究費で美味しいものを食べたりできるんだ…
パイモン
美味しいもの…
あの、その美味しいものについて、もうちょっと詳しく…
>動機が不純だ…
ジャミ
い、言ってみただけだよ。
心の中は、スメール学会で何かを成し遂げたいっていう壮大な理想でいっぱいだ…
美味しいものを食べたり、あちこち旅行したり、有名になったりっていうのも否定はしないけど…
い、言ってみただけだよ。
心の中は、スメール学会で何かを成し遂げたいっていう壮大な理想でいっぱいだ…
美味しいものを食べたり、あちこち旅行したり、有名になったりっていうのも否定はしないけど…
コホン、話が逸れた…
とにかく、僕は今「研究発表」の途中で行き詰ってるんだ。
教令院の課程はただでさえ厳しいのに、決められた期間内に研究計画書を通さないといけなくてね…
教令院の課程はただでさえ厳しいのに、決められた期間内に研究計画書を通さないといけなくてね…
結局、研究計画書は二回とも不合格だったよ。
一回目は「キノシシの背にあるキノコの食用価値について」…
ああ、いいテーマなんだけどなぁ…
一回目は「キノシシの背にあるキノコの食用価値について」…
ああ、いいテーマなんだけどなぁ…
パイモン
うーん、たくさん研究する必要のあるいいテーマだと思うぞ!
うーん、たくさん研究する必要のあるいいテーマだと思うぞ!
ジャミ
そうだよね?
でも、教官は「これのどこがいい研究だ!」って言うだけだったんだ…
そうだよね?
でも、教官は「これのどこがいい研究だ!」って言うだけだったんだ…
本当にわけがわからない。
ジャミ
二回目は「プカプカ水キノコンの生態環境と養殖について」…
これも、教官に野心がないって否定された…
研究計画書の提出時間が迫っていたから、僕はヤケになって…
「このくそじじい、よくも僕に野心がないなんて言いやがって!」って、思ったままのことを書いたんだ…
ジャミ
二回目は「プカプカ水キノコンの生態環境と養殖について」…
これも、教官に野心がないって否定された…
研究計画書の提出時間が迫っていたから、僕はヤケになって…
「このくそじじい、よくも僕に野心がないなんて言いやがって!」って、思ったままのことを書いたんだ…
ただのヤケだったのに、その課題は提出した当日に教官から合格をもらった。
学院内でも好評を得て…
はは、引くに引けなくなっちゃって、課題も正式に変わったんだ…
学院内でも好評を得て…
はは、引くに引けなくなっちゃって、課題も正式に変わったんだ…
パイモン
変わった?
ジャミ
はは…
「生物が敵からストレスを与えられた際の防衛機構の欠陥に関する研究」にね…
はは…
「生物が敵からストレスを与えられた際の防衛機構の欠陥に関する研究」にね…
>ストレス…なに?
>なに…?防衛…欠陥?
>なに…?防衛…欠陥?
パイモン
わからないけど、美味しくも楽しくもない研究に聞こえるぜ…
ジャミ
研究課題っていうのは、少し難しそうなものにするんだ。
実際、戦闘中の生物は多少なりとも防衛上の「ウィークネス」を見せるもの…
例えば、もともと保護されていた弱点部位が、何らかの動作をしたときに露出するとかね…
そういうものを、「ウィークネス」の資料として集めたいんだ。
パイモン
よくわからないけど、なんだかすごい課題に聞こえるな…
よくわからないけど、なんだかすごい課題に聞こえるな…
ジャミ
すごいだけじゃ何の役にも立たないよ。
実際に戦って、素材を撮影して研究資料にしないといけないんだから。
うう、僕なんてただの弱っちい学者なのに…
無理難題がすぎる!
こんな課題、どうやって終わらせたらいいんだろう…
すごいだけじゃ何の役にも立たないよ。
実際に戦って、素材を撮影して研究資料にしないといけないんだから。
うう、僕なんてただの弱っちい学者なのに…
無理難題がすぎる!
こんな課題、どうやって終わらせたらいいんだろう…
うう、完成させないと卒業できないし、はぁ…
まあ、いいか…
魔物を探して取っ組み合いをすればいいだけだし。
まあ、いいか…
魔物を探して取っ組み合いをすればいいだけだし。
ふふ…
いっそ大怪我でもすれば、教官も僕を憐れんで合格させてくれるかもしれない…
いっそ大怪我でもすれば、教官も僕を憐れんで合格させてくれるかもしれない…
パイモン
そんなのダメだ!
そんなのダメだ!
ジャミ
はぁ…
研究計画書も提出してしまったし、今さら課題を変える時間もない。
どうすればいいんだ…
学者のくせに一時の感情に惑わされてリシュボラン虎のエサになるなんて…
どうすればいいんだ…
学者のくせに一時の感情に惑わされてリシュボラン虎のエサになるなんて…
でも、きっと痛いだろうな。
それなら、ヴァマラ村の近くにある川に飛び込んだほうがマシかも。
あそこの水は冷たくて綺麗だし…
あそこの水は冷たくて綺麗だし…
パイモン
うぅ、かわいそうになってきたぞ…
自業自得の部分もあるけど、やっぱりかわいそうだ!
蛍、コイツを助けてやろうぜ!
>話はそこまで…
ジャミ
えっ、ほ、本当かい?
こんな危険な仕事なのに…
ジャミ
えっ、ほ、本当かい?
こんな危険な仕事なのに…
パイモン
大丈夫だ!
戦いに関しちゃ、オイラたちはベテランだからな!
ジャミ
…ああ、僕の課題に救いの手が差し伸べられた。
うう、もし報告が上手くいったら、僕は自分自身を君たちに売り渡してもいい…
うう、もし報告が上手くいったら、僕は自分自身を君たちに売り渡してもいい…
パイモン
そんな大げさに考えるなよ!
そ、それにオイラたちも別に欲しくないぞ…
ジャミ
ごめん、興奮してしまった。
それじゃ、前から準備していた実験場に行こう…
ごめん、興奮してしまった。
それじゃ、前から準備していた実験場に行こう…
ジャミと共に実験場へ辿り着いた…
パイモン
まさか、こんなに遠くまで来るなんて…
ジャミ
仕方ないんだ。
パイモン
オルモス港から離れすぎだろ…
オルモス港から離れすぎだろ…
ジャミ
それは実験対象に関係してるんだよ。
僕の教官はテイワットの全生物を観察するように言ったんだけど、そんなことできるはずがないだろ?
ジャミ
だから、スメールと璃月に分布してる生物から研究を始めたんだ…
ああ、そうだ、これを持っていってくれ…
研究のために手に入れた特殊な薬で、実験場だけで効果を発揮するんだ。
その名も「フェーイズポーション」!
アムリタ学院の先輩が開発した薬で、製造費が高くて作り方も複雑だから、これだけ作るのにも苦労したよ…
アムリタ学院の先輩が開発した薬で、製造費が高くて作り方も複雑だから、これだけ作るのにも苦労したよ…
パイモン
ん?
その薬、おまえの実験となにか関係があるのか…?
ジャミ
実は「フェーイズポーション」を飲むと、服用者の主観的な時間感覚がとても…
実は「フェーイズポーション」を飲むと、服用者の主観的な時間感覚がとても…
とてもとてもゆっくりになって、まるで周囲が止まっているように見えるんだ…
その状態なら、さらに精密な撮影と観察が可能になるというわけさ!
その状態なら、さらに精密な撮影と観察が可能になるというわけさ!
パイモン
うーん、そんな薬があるなら、おまえが自分で実験すればいいんじゃないか…?
うーん、そんな薬があるなら、おまえが自分で実験すればいいんじゃないか…?
ジャミ
うん…
僕も同じことを思ってたんだけど、そう簡単な話でもなくね…
さっきも言った通り、「主観的に」周囲の動きがゆっくりに見えるだけなんだ…
つまり元の身体能力が高くないと、実際の反応に体がついていかないんだよ…
例えば、「フェーイズポーション」を飲んでいるときにスピノクロコが突進してきたとして、それを回避する反射神経がなければ…
その爪が顔のそばで止まっているのは見えても、体は避けることができないんだ…
「どうして体が動かないんだ」って思うかもしれないけど、ダメなんだ。
爪は目の前にあって、その中に溜まってる汚れた水や泥まで見えるのにね…
爪は目の前にあって、その中に溜まってる汚れた水や泥まで見えるのにね…
パイモン
うわ…
うわ…
ジャミ
だから、主観的に時間の流れが遅く感じるからといって、敵を侮ってはいけない…
その点には注意して。
だから、主観的に時間の流れが遅く感じるからといって、敵を侮ってはいけない…
その点には注意して。
>気をつける!
ジャミ
はぁ…
僕の研究は二人に任せるよ…
僕の研究は二人に任せるよ…
《依頼完了》
