宮崎三朗(刀職人)

稲妻 会話 修正(吹出)

(はぁ、これらの武具を打つには、まだ火が弱い…)

よぉ、異郷の旅人。
俺を訪ねたということは、稲妻の刀に興味があるのか?

①この辺りで何か気になることはない?

この前の材料集めの時に、辺りにアメシストの鉱脈がいくつかあると聞いた。
中には「魔晶鉱」もあるらしい。
水晶鉱が変異した鉱石で、強靭だが加工がとても難しい…
大体の場所はここだ…
ほら、地図に描いてやった。
お前も必要があったら、見に行って来いよ。

【採掘済み】
気を付けなければいけないことは結構ある、何しろここは軍営だからな。
だが今は手元の刀を鍛造することを優先しなければ。
他のことを気にしていてもしょうがない。

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②あなたは?

俺はたたら砂から来た刀鍛冶だ。
鍛造流派宮崎流の跡取りさ。
開戦後、珊瑚宮軍に保護されて、彼らに加わることにしたんだ。
今は武器装備の提供をしている。
もし宮崎流の鍛造の秘密を聞きたいなら、悪いが教えられない。
だが、ここら辺の歴史についてなら話してやってもいいだろう。
もうこの年なんだ。
知ってることも少なくはない。
はははっ。

 ❶神無塚について…

神無塚は幕府と珊瑚宮が長いこと争ってきた場所だ。
雷電将軍を信仰する幕府、魔神オロバシを信仰する珊瑚宮。
そのどちらにも属していない。
だからここは「神無塚」と呼ばれている。
「神のいない丘」という意味だ。
神無塚の東にある軍営を越えて南西へ歩けば、たたら砂に着く。

  ❶オロバシについて…

海祇島の民は魔神オロバシを信仰している。
何故なら当時、その巨龍のような形をした蛇神が、彼らを導く役割を担っていたからだ。
オロバシは海祇島の民に耕起と製錬の方法を教えた。
海祇島の人々は感謝の気持ちとして、オロバシを守り神として崇めるようになったんだ。
しかしその後、オロバシと雷神様の間に争いが起こり、オロバシは雷神様に斬られて死んだ。
無明砦の遺跡はあの大戦の時に破壊されたんだ。
そしてここの「無想刃狭間」は、当時の雷神様が蛇を斬った時に振るった「無想の一太刀」が残したものなんだ。
今もなお、オロバシの残骸はヤシオリ島に残っている。
あの巨大な蛇の骨はその魔神の亡骸なんだ。

  ❷たたら砂について…

たたら砂はフォンテーヌの技術「御影炉心」を取り入れた、稲妻の製錬要地となっている。
「御影炉心」で事故が起きる前は、俺もそこで仕事をしていた。
たたら砂の西には、名椎の浜と呼ばれる島がある。
ヤシオリ島の境界だ。
名椎の浜は常に交戦状態にあり、とても混乱している。
海賊がそれに乗じて陣取ってるほどだ。
実力がない者がそこにいけば、危険な目に遭うだろう。

 ❷ヤシオリ島について…

ふん、俺もその件を知ったばかりだ。
詳しい事情はよく分からないが…
だが海祇島のクソガキどものことはよく知ってるぞ!
海祇島の遺訓をちゃんと勉強しないどころか、こんな恥をかくことをしていたとは!
島の歌で讃えられている大御神様がこのようなことを知ったら、きっと怒りと悲しみで泣いてしまうだろう…
海祇人が幕府の支配下で大きな屈辱を受けたのは事実だが…
血で血を洗うだなんて、大御神様が悲しむ。
幸い、珊瑚宮様が過激派どもを止めてくれた。
彼らが教訓を得て成長してくれることを願うしかないな…

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③さようなら。

じゃあな、ここにいる時は安全に気をつけろよ。