梶

(生活はきっと良くなる…)

ああ、お前か、旅人。
最近はどうだ？

①悪くない。

そうか、なら良かった。
いつも言ってるが、ここの暮らしもきっと良くなる日が来る。
幕府軍営の生活も悪くない…
ただ、昔は俺たち労働者が現場を仕切っていたんだが、今は兵士たちの言うことを聞かなきゃいけない。
だがまあ、悪いことでもないだろう。
少なくとも身を休められる場所があるんだ。
ここでゆっくり戦争が終わるのを待つか…

　＞手柄について…

ははっ。
幕府軍のやつらが、俺たち二人が島の「祟り神」を退治したって話を信じると思うか？
やつらは大御所様の手柄にして、天守閣でそのことを称えるんだ…
ふんっ。
俺はあいつらに守られる難民労働者に過ぎない。
手柄も何もないさ。
功績なんかはいらない。
俺たち鉱場の労働者にとって、人々に尽くすのは義務だ。
城内のやつらには分からないだろうけどな。

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②前と変わらない…

そうか…
気にするな！
みんなも頑張って耐えてる。
乗り切れば、きっと良いこともあるさ！
今は兵士たちの言うことを聞かなきゃいけないが…
「祟り神」の影響もなくなって、平和も近付いてきてる、そうだろ！
頑張れ、いつか良い暮らしが出来るさ！

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③頑張って。

ああ、お前もな！