フィンド(望風海角で見張る女性)

モンド 会話 修正(吹出)

(ん?あれは…)

あなたも「嵐」に興味がある人かしら?

①あなたは?

珍しいわね、こんな町から遠く離れた場所に旅人が来るなんて。
私はフィンド、バルバトス様の信者よ。

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②なにしてるの?

私の一族はモンドのために海上の嵐を見張る使命をヴァネッサ様から受けたの。
うちは代々この使命に対して光栄を感じ…
自分の命をモンドを守るための「狼煙」だと思って、いつでもモンドに嵐が来ることを伝える準備をしていた。
でも…
それはもう過去のことよ。

 ❶過去のこと?

見ての通り、今のモンドの海は平穏そのもの。
「あの時代」が終わった後、バルバトス様のご加護により、モンドはもう二度と嵐に襲われることはなくなった。
私の一族でも、もう何代も本物の嵐を見ていない…

 ❷それでも見張っているの?

ええ、「狼煙」なんだから、燃える日を待ち望むのは普通でしょう。
もう嵐は襲ってこないと分かってても、昔父に教えてもらった物語を思い出す…
先祖たちが狂風の中で必死に角笛を鳴らし、モンドに警報を届ける姿を…
それで気付くと、またここに来ているの。

 ⁂君の家族について…

多数の幸せを守るのに、時に少数の犠牲が必要、うちはその少数に当たるね。
でもヴァネッサ様の命令をいただいた時から、一族は覚悟をしたわ。
…「風神ヒュッツポット」を聞いたことはない?
言い伝えによると、あれはヴァネッサ様が旧貴族を倒した後の宴に出された料理らしい。
私の先祖もヴァネッサ様と共に宴を楽しんだわ。
その後は料理人からレシピをもらったの。
あの味はそよ風が耳元を撫で、風神が平和と自由へのご加護を感じられるの…
この料理があるからこそ、先祖たちはお務めを全うすることができた。
…話を聞いてくれてありがとう。
あなたにも同じ思いを感じてほしいから、このレシピをあなたに渡すわ。

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③さようなら。

さようなら、見知らぬ旅人。
バルバトス様の風があなたと共にあらんことを。