■上巻
ヒルチャール語の桂冠詩人の代表作!
1冊の詩集を通じて、大物学者ヤコブ・マスクがあなたをヒルチャールの不思議な精神世界へといざなう!
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■下巻
ヒルチャールの生活にも酒や詩はあるのだろうか?
ヒルチャールも敬虔な願いがあるのだろうか?
ヒルチャールの専門家ヤコブ・マスクが答えをくれる!
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■第1巻
其の一:Mi muhe ye
Mi biat ye
Biat ye dada
Muhe dada
Mita domu-a-dada
La-la-la
La-la-la
Mimi mosi ye mita
Mi muhe mita nye
Muhe nye
Muhe nye
Gusha
Biat, gusha
筆者がある年寄りのヒルチャールシャーマンと話した時に偶然聞こえてきた切ない詩歌。
詩歌の意味はよく分からないが、これが表現する切なさは筆者の魂を揺さぶり、優秀な詩人をも唸らせた。
(年寄りのヒルチャール・シャーマンの加齢臭も驚くべきものだった。)
ヒルチャール語の桂冠詩人の代表作!
1冊の詩集を通じて、大物学者ヤコブ・マスクがあなたをヒルチャールの不思議な精神世界へといざなう!
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■下巻
ヒルチャールの生活にも酒や詩はあるのだろうか?
ヒルチャールも敬虔な願いがあるのだろうか?
ヒルチャールの専門家ヤコブ・マスクが答えをくれる!
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■第1巻
モンドの生態を研究する学者ヤコブ・マスクが集めたヒルチャールの詩歌集。
この本を完成させるために、マスクはあらゆるヒルチャールの集落に行き、ヒルチャールの生活拠点へ潜入して、ヒルチャールの生活を体験してきた。
この本が出版されると、マスクは「丘々語詩人界のトップ」と呼ばれるようになったが、彼も研究対象のヒルチャールもこの呼び方が不満らしい。
ヤコブ・マスクはヒルチャールの研究に全力を注いだが、晩年までヒルチャールと同列に扱われることを嫌ったそうだ。
この本が出版されると、マスクは「丘々語詩人界のトップ」と呼ばれるようになったが、彼も研究対象のヒルチャールもこの呼び方が不満らしい。
ヤコブ・マスクはヒルチャールの研究に全力を注いだが、晩年までヒルチャールと同列に扱われることを嫌ったそうだ。
其の一:
Mi biat ye
Biat ye dada
Muhe dada
これはヒルチャールが決闘する前に歌う軍歌のようだ。
筆者の観察によると、2体以上のヒルチャールがいる時、1体がこの粗悪な歌を歌えば、ヒルチャールはすぐに取っ組み合いのケンカを始める。
しかも、かなり激しい。
筆者の観察によると、2体以上のヒルチャールがいる時、1体がこの粗悪な歌を歌えば、ヒルチャールはすぐに取っ組み合いのケンカを始める。
しかも、かなり激しい。
其の二:
Eleka mimi-a-DomuMita domu-a-dada
La-la-la
La-la-la
Mimi mosi ye mita
ヒルチャールがトーテムポールを囲んで歌っているのは、ある集落の讃歌らしい。
とても軽快で、ヒルチャールのお祭りでよく聞こえてくる曲だ。
とても軽快で、ヒルチャールのお祭りでよく聞こえてくる曲だ。
其の三:
Mi muhe mita nyeMi muhe mita nye
Muhe nye
Muhe nye
Gusha
Biat, gusha
筆者がある年寄りのヒルチャールシャーマンと話した時に偶然聞こえてきた切ない詩歌。
詩歌の意味はよく分からないが、これが表現する切なさは筆者の魂を揺さぶり、優秀な詩人をも唸らせた。
(年寄りのヒルチャール・シャーマンの加齢臭も驚くべきものだった。)
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■第2巻
其の四:
Celi upa celi
Sada shato lata
Kuzi unu ya zido
Unu dada
ヒルチャールシャーマンの詩歌、長老のヒルチャールの反応を見るからに、この詩歌はヒルチャールにとって一種の哲学を含んでいる。
学界の見解からすれば馬鹿げた話かもしれないし、筆者も生半可な知識で学術に異を唱えるつもりはないが、ヒルチャールに哲学が存在しているかどうかは、ロマンチックな文学テーマだと言わざるを得ない。
学界の見解からすれば馬鹿げた話かもしれないし、筆者も生半可な知識で学術に異を唱えるつもりはないが、ヒルチャールに哲学が存在しているかどうかは、ロマンチックな文学テーマだと言わざるを得ない。
其の五:
Nini movo mimi tomo
Lata movo mosi yoyo
Celi movo celi yoyo
モンド人のように、風を崇拝するヒルチャールはいつも泥酔し風を称賛する詩歌を歌っている。
この詩歌はヒルチャールシャーマンの頌歌で、ヒルチャールが泥酔した時によく聞こえてくる。
この詩歌はヒルチャールシャーマンの頌歌で、ヒルチャールが泥酔した時によく聞こえてくる。
其の六:
Yaya ika kundala!
Unu, unu
Mita dada ya dala?
Unu, unu
Kuzi mita dada ye
Mita dada-a-mimi
これは敬虔な頌歌である。
ヒルチャールは祭りの時にしか歌わないらしい。
これを歌う時、ヒルチャールはいつも打楽器を使う――
ヒルチャールは祭りの時にしか歌わないらしい。
これを歌う時、ヒルチャールはいつも打楽器を使う――
集落の中で一番弱い仲間のお尻を木の板で叩き、テンポよく澄んだ音を出すのだ。
痛そうである。
痛そうである。
其の七:
Mimi sada
Mimi domu
Domu upa
Gusha dada
ヒルチャールの集落では月明かりの下、篝火を囲んで詩歌を交わし合う伝統がある。
この詩もその一つであり、酋長のヒルチャールが歌う最終章だ。
この詩が終わったら、集落の長老は「nunu!」と3回叫ぶ。