クイン・ベアトリーチェ

クイン
(新鮮なフルーツはクイン果物屋だけ。)
(神様に誓って最安値だよ！)
ベアトリーチェ
(もっと安くできない？)
(幼馴染なんだから…)

クイン
新鮮なフルーツはクイン果物屋だけ――

ベアトリーチェ
クイン！

クイン
またお前か。
今日はどれにするんだ？
先に言っておくけど、割引はなしだ！

ベアトリーチェ
幼馴染に親友価格はないの？

クイン
何回も言わせるなよ。
割引はなしだ！

ベアトリーチェ
えーー！
交渉くらいさせてよ～
お昼ごはんを持ってきたら、安くしてくれる？

クイン
何を言われても割引はなしだ。

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■3.1　ブリーズブリュー祭
クイン
(何か用事でもあるのか？今は無駄話をしてる暇はないんだ…)
ベアトリーチェ
(ちょっと行かないで…)

ベアトリーチェ

クイン！

クイン
…またお前か。
まさか今回も値引きしろとかじゃないだろうな？

言っとくが、ブリュー祭の俺は忙しいんだ。
お前と無駄話してる暇はない！

ベアトリーチェ

忙しいからって、私を邪魔扱いすることないでしょ！

果物だけじゃなく果実酒まで、幼馴染の私に割引してくれないの？

クイン
何度も言っただろう、果物に割引はないって。
それに、俺は酒造店に材料を送ってるだけだ、どうやって割引しろっていうんだ！

ベアトリーチェ

そこをなんとか！
あなた、果実酒が好きだったでしょ。
だから、買ったらあなたにプレゼントしてお酒のおつまみを作るから、割引できない？

クイン
何を言われても割引はなしだ。

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■3.5　風花の吐息
ベアトリーチェ

(嘘じゃないよ、誓いの岬周辺に本当に変わった形の夕暮れの実があるんだって…)

クイン

(どんな夕暮れの実であろうとも、うちより甘いものはない…)

ベアトリーチェ

もう、本当のことなの。
誓いの岬には本当にハート型の夕暮れの実が…

クイン
ベア、きっと見間違いだ。
夕暮れの実がそんな形になるわけがない、自然の規則に反してる。

それに、もし本当にそんな夕暮れの実があっても、俺が売ってるのと味が違うかもしれない。

ベアトリーチェ

誓いの岬に行ってみようよ、どうせそんなに時間はかからないし…

クイン
いや、俺には俺の信念がある。
外見で人の目を引く行為は絶対にやらない。

ベアトリーチェ…
…もう、どうして私の言ってる意味が分からないのよ…

クイン
うん？
何か言ったか？

ベアトリーチェ

コホッ、なんでもない…
とにかく、もう少し考えてみて！