西域より来たる客

2.6 修正(吹出)

◆ナザファリン

璃月港の埠頭に、とあるスメール人がやって来た。
どうやら彼女は困っているらしい…


…璃月港の埠頭に行く…

パイモン
あれ、そこに困ってる人がいるみたいだな。
ジャジャジャジャーン、今は人を助ける時間だ!
状況を見に行こうぜ。

…困ったような人と会話する…

パイモン
こんにちは、どうしたんだ、困ってそうだな?

ナザファリン
ああ、クラクサナリデビ様よ。
確かに、私は厄介な問題を抱いております。
クラクサナリデビ様よ、お二人はきっと、ナザファリンを救いに来てくださった大英雄たちなのでしょう?
これはいわゆる…
えっと、何と言うのでしたっけ…
寒いので、誰かが布団をくれた?
ん?それとも、雨…雨中送炭ですか?

パイモン
うっ…これってスメール人特有の話し方なのか?

①多分、彼女だけだと思う…
②今まで会ったスメール人にこんな人いない…

パイモン
そうだよな。
それに、それを言うなら雪中送炭だろう!

ナザファリン
あっ、そうそうそう、雪中送炭。
本当に雪中送炭でしたよ。

パイモン
…えっと、とにかく、おまえはナザファリンって言うんだな?
それで、オイラたちに助けてほしいことって?

ナザファリン
そんなに要点を抑えて話すことができるなんて…
あなたは賢いんですね!
実は、私ナザファリンは今、人生最大の難局を迎えておりまして!

パイモン
オイラはパイモンだ。
こいつは蛍。

>こんにちは、蛍だ。

ナザファリン
お二人に出会うことができて本当に嬉しいです!
私はナザファリンと申します!

パイモン
名前ならさっきもう言ってたけどな…
で、おまえはどんな難局に直面してるんだ?

ナザファリン
はい、実は、私にはパルヴァネという高い志を持つ友達がいまして。
彼女は以前私に、皆を幸せにする調味料を作りたいと言いました。

パイモン
えっ、みんなを幸せにする調味料?
調味料が…
どうやって人を幸せにするっていうんだ?

ナザファリン
うーん…
それはナザファリンも存じ上げません。
でもパルヴァネは、その調味料を加えれば、どんな料理でもひときわ美味しくなると申しておりました!
特別に美味しい料理を食べれば、人々はきっと幸せな気持ちになれます。

パイモン
ああ!なるほどな!

>あっさり納得しちゃった…

ナザファリン
彼女が旅に出たのも、その調味料の作り方を探しに行くためなのです…
でも、彼女は旅をしながら研究をして、まるで忙しく飛び回る働きバチのようです。
彼女の大親友として、ただスメールにいるだけで何も手伝ってあげられないなんて…
だからどうしても、彼女のために何かしてあげたくて。
それで以前、彼女が私に話したことをもとに、考えを整理してみました。
私は彼女が可哀想で、寝食も忘れてしまって…
寝食も忘れて何日か思い巡らしたおかげで、ようやく私のできることを思いつきました!

パイモン
うん?
寝食も忘れるって、ちょっと使い方が違うんじゃないのか?

ナザファリン
ああ、教えてくださりありがとうございます。
璃月のことわざは、やはり難しいですね。
もっと勉強しなければ…

パイモン
本題に戻ろうぜ。
それで、なにを思いついたんだ?

ナザファリン
あっ、そうでした!
一つ方法を考えついたんです!
それは…
パルヴァネの考えをもとにいくつかの調味料のレシビを作ることです。
そして、それらの調味料を料理に加え、皆から感想を集めるのです。
市場調査をし、集めた情報を整理してパルヴァネに渡そうと思いまして。
ご存知の通り、研究においては実際の調査も非常に重要です。
これは、私があの忙しい親友のためにできる唯一のことでしょう。
ただ、私の考えたこの調味料のレシピは、きっと彼女が望んでいるものではないと思います…
けれど、皆さんから集めたこの調味料のフィードバックを、きっと賢いパルヴァネなら役に立ててくれると思います。
これを使えば、彼女もすごい調味料をあっという間に調合できるでしょう!
ですので、私は七国のうち、食文化でその名が知れ渡る璃月へやってきました!
璃月では、「民は食を以て天となす」という言葉があると聞いています。
きっとたくさんのインスピレーションを得られるのではないかと。

パイモン
要するに、レシピはまだ考えていなくて、オイラたちにそれを手伝ってほしいってことか?

ナザファリン
いえ、違います。
ああ、クラクサナリデビ様よ。
レシピを考えることについては、やはりスメール人の私にやらせてください。
スメール人は料理に調味料を使うのが得意です。
ほら、お二人とお話ししているうちに、早速レシピを一つ思いつきましたよ。
ああ、それで言えば、またまた感謝しなければ!
お二人は本当に、この憐れなナザファリンを救いに来た大英雄です!

パイモン
んん?
ど、どういたしまして…

>で、私たちは何をすれば

ナザファリン
実は、うーん…
調味料のレシピは思いついたのですが、憐れなナザファリンは璃月に知り合いが一人もいないのです。
それに、私はプロの冒険者ではありません。
これほどの原料を集めるとなれば、か弱き素人が一人でエルマイト旅団の拠点に侵入するのと同じようなものです。
ちょっと敷居が高すぎます

>エルマイト旅団?

ナザファリン
ああ、それはスメールの傭兵組織です。
モラさえ払えばなんでもやってくれます。
中には、禍々しい力を操れるメンパーもいて、かなり手ごわいのですよ。
考えただけで怖くなってきました。
さあ、先程の話題に戻りましょう。
そうですね…
ナザファリンは今、パイモン様と蛍様に、レシピにある原料を集め、その調味料を作ってもらいたいです!
そして、出来上がった調味料を料理に加え、お二人のお知り合いに試食して頂きたいのです。
最後に、その感想を記録して、ナザファリンまで渡してください。

①なるほど…
②誰かに試食してほしいってことね…

パイモン
なるほど!
それならそうと言ってくれれば良かったのに。
オイラたちは、知り合いが多いからな、任せとけ!

ナザファリン
クラクサナリデビ様よ、親切なおニ人に感謝いたします!
私もこの間を利用してレシピを考えようと思います。
新たなレシピを思いついたら、またお二人にお伝えいたしますね。
この鍋を受け取っていただけますか。
これはスメールの職人に頼んで作ってもらったんです。
この鍋でなら、きっと皆を幸せにする調味料を作り上げられますよ!

パイモン
やったぜ!
蛍、さっそく調味料を作ろうぜ!
オイラが最初に試食してやるよ、へへっ!

>道理で協力的なわけだ…

パイモン
ヘへっ、早く、早く!行こうぜ!

ナザファリン
ああ、クラクサナリデビ様よ。
やっと心が晴れた気分です。

《任務完了》