ツァレーヴィチ

(モンドの酒はやつらが唯一誇れるものだな…)

(騎士団の効率が悪すぎる…)

全く、いつまで待たせるんだよ！

＞どうしたの?

峡谷に魔物がいて、危ないから入るなって騎士団の人に言われたんだ。
こんなに待ってたのに、まだに通れそうにないんだよ。
これが名高い「西風騎士団」の効率か?
おい、お前、冒険者だろ?
見るだけじゃなく、早く峡谷の魔物を倒してくれよ、早く。

＞あなたに関して。

このツァレーヴィチの名を知らないのか?
…コホン、まあいい、田舎者は何も知らないからな。
俺はスネージナヤで有名な商人だ、貿易のために七国を渡ってきたが、モンドに来て驚いた…

誤解するな、最悪すぎて驚いたって意味だ。
ここの人は単純すぎる。
貿易の頭脳はないし、ここの経済体制を俺に任せたら1週間で壊せるよ。
まあ、ビジネスの才能があったなら、ここもこんなにボロ臭くならないだろうな。

＞お前とその手下はまだ行かないのか?
俺？

冗談やめろよ、そんな粗野な仕事を俺がするわけないだろ？
俺の部下も騎士団に手を貸す理由はないし、彼らは俺が金を払って雇った者だ、騎士団は俺に金を払ってないしな？
あの騎士たち、いつもぼーっとしてるし、モンドにいた時も便宜を図ってくれるようなことはなかったし、今更俺を頼るって？

バカ言うな！

＞さようなら。
あぁ、さっさと魔物を倒してくれ、あまり待たせるなよ。