満(【?】)
曜(【?】)


はぁ、娘が逃げ出してからずいぶん経つけど、大丈夫かしら…


娘の手紙にも書いてあっただろ?
元気だから、心配しないようにって。


でも…
手紙を書いた時は元気だったとしても、後で何も起こっていないとは限らないわよね?
本人に直接会えないと安心できない…


安心しろ、俺たちの娘だから、きっと大丈夫だ!
俺たちの娘は幼い頃から自立していて、自分の面倒は自分で見ていたじゃないか。
七歳くらいから料理が出来るように、十代。の頃には船で海に出られるようになっていた。
あの子は天真爛漫で、あちこちを探検するのが好きだった。
稲妻に閉じ込められてる方がかわいそうだ。


でも…


俺を信じろ、きっと大丈夫だ。
彼女は国外で新しい友達を作り自由で幸せな生活を送っているに違いない。
娘を思い出す時は、あの子からの手紙をもう一度読んでみろ。
お前が毎日のように心配していると知ったら、娘も心配するだろう。

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■伝説任務【須臾百夢】完了後
曜(竺子はきっと無事だって言ったろ…)
満(そうそう、流石うちの娘だわ…)

娘がやっと無事に帰ってきた、長い間待った甲斐があったわ!

ははっ、その幸せそうな顔。


娘が帰ったら、喜ぶのは当然のことよ。
あなたは嬉しくないの?


もちろん、嬉しいぞ。
けど、毎日娘にしつこく話しかけると、あいつも嫌になってしまうぞ。


…長い間家を離れていたから、竺子に話したいことが山ほどあるのよ。


それじゃ話せばいい、だが、もしまた聞き飽きて、遠出して帰ってこなくなったら…


驚かさないでよ。
それに、私はもう納得したの。
あの子があちこち冒険したいのなら、行かせればいい。
時々家に手紙を送って無事を伝えてくれるだけで、私は満足よ。
娘が家にいないのは、多少寂しいけど…

俺がついているじゃないか。


えっ、全然同じじゃないわ、ふんっ。